
先日アメリカに行ったときに、イミグレーションでちょっとした「事件」があった。
係員が私のパスポートをじっと見て、私の顔と見比べているのである。
その人が険しい顔つきをしているように見えたので、少々不安になって「?」という顔をしたところ、口をへの字に曲げたまま「wrong!」という。
「wrong?」と聞き返すと、パスポートの生年月日のあたりをピタピタとたたいて再度「wrong!」と言ってからそして「You are pretty. Very pretty.」と言った。
「この年齢にはとても見えない。本当にプリティーだ」とダメ押しを言いながらパスポートを返してくれた。
私は「Thank you」と返事をしながら、旅のはじまりとしてはなかなかいい気分であった。
という話をある晩社内でしたところ、すかさず「英国好き&おやつ漬け」のやんちゃるもんちゃY子嬢が
「あ、アメリカ人てそういうジョーク、好きなんですよねえ」とかましてくれた。
「えっ? ジョークだったの?」と私。
「あ、そういう意味じゃなくて、アメリカ人ておもしろいこと言うじゃないですか」
「えっ? これっておもしろいことだったの?」
「いや、だから、そういう意味じゃなくて・・・」
「えっ? どういう意味だったの?」
とまあ、「笑う犬の生活」状態となった。
Y子嬢の失言コーナーは毎回なかなかふるっていて、他の追随許すまじというものがあるのである。
別のある日のこと。
電話で話していたうら若い青年が「浅田美代子って伊藤さんと同い年なんですね」と言った。
「どっちが老けてる?」と聞いたら、「あたりまえじゃないですか。あっちはプロですからね」と言われた。プロだからなんなんだ!?
「じゃあ私もこれからエステとか、しっかり通おうかな」と言ったら、
「エステもいいですけど、それよりも体型維持のほうが問題じゃないですか。これからどんどん崩れますよ」と心配してくれたのだった。はいはい、ありがとう。
デビッド・グリスマンのライブで会ったU君には2歳のオンナノコがいる。
保育園のおかあさんたちのなかにはとてつもなく若い人がいて、コギャルみたいなヤンママも増えているそうである。そのうえU君のおねえさんは47歳にして3人の孫がいるのだそうだ。
「えっ? 私なんかこれから相手探して、そのあともしかしてコドモでもできるかもしれないっていうのに」と言うと「はっきり言って、出遅れてるね」と言われた。
くっそーぉ、負けないぞっ(実はなんとも思っていないけど)
さて、先のY子嬢発言に対して、エイガアルの年長組であるエレガントA木いわく、
「Y子ちゃん、だめよ、そんな言い方しちゃ。
『アメリカ人て正直な人が多いんですね』って言わなくちゃ」
さすが年の功。キャリアは仕事以外にもこんなところで発揮されるのね。
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