
先週末諸事情があって鎌倉に帰ったときにびっくりしたことは、街の景色が違うということだった。
そりゃあ景色は違うだろうと言われるだろうけれど、風景のことではなくて、具体的に言うと「コギャル」というものが見当たらないということである。
私はいつも渋谷に住んでいるため、駅の周辺にはいわゆる顔黒・白リップ・厚底ブーツのコギャルが怒涛のように溢れている。
そのケモノの群のようなコギャルは、ほとんど全員一致して衣替えを迎えるのだが、この冬は「マタギ」がブームだ。
つまり、毛皮ないしフェイクファーによるベストが大流行の兆しを見せ、元気なねーちゃんたちは鉄砲を持ったらそのままタヌキ狩りにでも出かけられそうな(でも、出かけたところでタヌキと間違えられる恐れもおおいにあり)、そんなファッションがマルキュー(コギャル・ファッションの殿堂「109」<イチマルキュー>の通称)にあふれている。
が、その「あふれている」はずのファッションが、鎌倉近辺ではまったく見当たらなかった。
もしかしたら「まったく」というのは言いすぎかもしれないけれど、少なくとも、見たところ、鎌倉はまだ「鎌倉らしさ」を維持していた。
逆に言えばコギャルのドツボと化した渋谷はそれなりに「渋谷らしさ」を醸しているのかもしれない。
集まる若者が一斉に色を替える街で、中心となる「色」(情報)はどんなものなのだろうか。
たとえば、バンダイの「プリモプエル」は、カリスマ店員がいるショップでキャラクターのシールを貼ったり、ぬいぐるみキーホルダーのようなキャラクター商品を先行発売したりして、コギャルたちにキャラクター認知度を浸透させるプロモーションを行っていた。
実体は、トミーのファービーと並んで年末商戦の話題になる、かもしれないという前評判があるインタラクティブ・トイだ。(11月13日発売当日夕方、鎌倉駅前とうきゅうの「からこや」に2体あった。売りきれになっていなかったところを見ると、現在のところは爆発的人気とはいえないのかもしれないが、それは鎌倉だから売れ残っていたのかもしれない。)
プリモプエル
11月13日発売。バンダイ。
5種類各6,980円。「プリモプエル」
Babe
詳細をいっさい忘れてしまった けれど、
アメリカで購入したおしゃべり人形。この「プリモ」ちゃんは、手足、ほっぺ、アタマ、しっぽにセンサーがあり、それらのセンサーをタッチしたり、話しかけたりすることでプリモちゃんが会話してくれる。声はおこちゃまの声でけっこうかわいいが、あんまりかわいいからといってかまいすぎると「いいかげんにしてよ」「しつこいなあ」「もう、やめてよ」と、かなり自己主張が激しく、「かわいい」というよりも「うるさいし、むかつく」という意見もある。
キャラクターもかわいいのだけれど、整いすぎた美人がとっつきにくいように、整いすぎたデザインというものに近親感がわきにくいということもあるといえよう。顔についてまとまりすぎている、というのが私の感想である。このプリモプエルとほとんど同じ機能を持っているぬいぐるみを、私はかなり以前にアメリカで購入している。
「Babe」という映画の主人公の豚のぬいぐるみで、手足、口もと、胸にセンサーがある。
時間を設定することで、夜に声をかけても「I'm sleepy. Let's play tomorrow.」といわれるし、朝になると「Good Morning」と勝手に起きて、それはそれでかわいい。
で、プリモとBabeとふたつあったとしたらどちらを買うかといえば…。それは好みによるよね(と、オトナの発言をしておく)
しかし、プリモにしても、Babeにしても、ActiMatesのTeletubbiesにしても、「ポケモン元気でチュウ」にしても、プログラムされたオモチャなのに「会話」しているような気持ちになって「かわいい」という擬似愛情を持ってしまう。
それはあたかもパソコンに向かって、実在しないかもしれない(するかもしれない)相手とチャットして恋愛してしまう感情にも似ているかもしれない。あるいは、書いても書いても返事をくれない人にメールを出すような……そんなfruitlessな日々を埋めるための、もっともfruitlessな話し相手なのかもしれない。
プリモは2000年3月末までに30万個発売予定。30万人の淋しさが癒されるのだろうか。プリモプリエについてはShe's NetのTresuresというコーナーで11月23日に「体験記」がアップされる予定なので、こちらも参照してね。
|
ドネーションボックスの
説明はこちらです。 |
|||
|
|
|||
| ご意見・ご感想 | 淳子通信表紙にもどる | A-Girl 表紙にもどる | |