
1999年も押し迫って、女性誌になにやら変動が!?
なんとなんと、雑誌界のなかでも一番デジタル化されていないと思われている女性雑誌の「デジタル版」が続々と出版されているのだ。
聞くところでは今年売れた初心者向け低価格パソコンの購入者の6割が女性とかで、その影響に違いないと思われる。
思えば1996年に技術評論社で「パソコンスタイルブックfor Women」を創刊したときは、どこのメーカーも冷たい反応で編集長の大塚さんが苦労して出版にこぎつけたものだが、3年半たってやっとここまで来たかと感慨深い。
●DIME for eLady(小学館 DIME増刊 430円 170ページ)
サブタイトル:女性のためのデジタルマガジン
広告:JAL、KAHKUA、ODN、ASTEL、FUJIFILM、大和証券(オンライントレード)、インクリメント(ケータイ・エディ@)、EPSON、LOTTE、ワコール、マイクロソフト、IIJ、富士通、IDO、LYCOS、銀行協会、NTTドコモ、松下電器(Hi-HO)、勝浦ホテル、MUSIC BIRD、KDD(NeWeB)、日立製作所(PERSONA)、ケンウッド、コサ リーベルマン、キヤノン販売、富士天神山スキー場、サッポロビール、小学館、山ノ内製薬、TDK、明治乳業、エキサイト(Women.Excite)、ニフティ、O-net、三菱電機、トライパワーグループ、東芝(リブレット)と広告ばっかり。
内容はDIMEの女性版というだけあって、DIMEを薄めてオンナらしくしたというナメた内容。DIME本誌の100分の1ほどもおもしろくない。役立つ記事は「ケータイかPHSか」という比較記事のみ。DIMEの別冊ではなく「デジタルCanCam」とか「デジタルプチセブン」にすべきであった。DIME読者にとっては新しい記事、目新しい内容はなにもないし、新しい女性読者が増えるとも思えない。
●日経WOMAN 臨時増刊号(日経ホーム出版社 550円 146ページ なんと左開き!)
サブタイトル:すぐ使える! 得するホームページ400
広告:ジェイサイド(Jside.com)、Adobe、NEC(モバイルギア)、Gateway、ニフティ、松下電器(Hi-Ho)、東芝(Dynabook)、KDD、ゴールドマン・サックス投信、NTTドコモ、ヒューレットパッカード、ドリームネット、リムネット、SANYO、ジーアールホームネット(ぷらら)、アルプス電気、ピープル・ワールド、コンパック。
広告の量と質は小学館にはかなわないものの、本誌の内容はなかなか充実している。ホームページ紹介は弊社のサイトはどれひとつ紹介されていないけれど、便利なサイトばかりなので「看板に偽りなし」といえる。しかし、日経WOMENは「これこれの記事に人を紹介してください」というメールを送ってくるライターがやたら多く、ひどいときには5人くらいからメールが来たこともある。ライター魂があると言うべきか、人脈なさすぎというべきか・・・。
ところで、日経WOMENに限らず、一般的に雑誌に登場する人はたいして代わり映えしないのはなぜなんだろうね。
●FRaU(講談社 480円 392ページ)
●Caz(扶桑社 330円 167ページ)
サブタイトル:圧倒的人気!冬の髪型ブック
このフラウは「いざ2000年へ! 女のデジタルスタイルブック」というとじ込み付録「デジタルフラウ」(64ページ)とCD-ROMがついている。それ以外は全編ヘア特集。広告もメインページはグッチだ、プラダだとゴージャスでイメージを損なわない。ちなみに広告部分は、松下電器(Hi-Ho、WiLL、レッツノート)、ODN、日本テレコム、マイクロソフト(Office2000、Word98、マウス、プラス湾キャンペーン)、Jside.com、IDO、KDD、So-net、NEC(モバイルギア)、インフォシーク、コンパック(プレサリオ)、NTTPCコミュニケーションズ、ヒューレット・パッカード、リムネット、日立製作所、IIJ、ツーカーセルラー(Cara)、AOL、東芝(Dynabook)
付録のCD-ROMにはユーミンのメッセージ(いまさらユーミン?)、エルメスのショー(ちょっと見たい)、オリエンタル占星術(暇なときにやろう)、BeartyBook(見たい気もするけどめんどう)、エンターテイメント情報とNYの犬情報(興味なし)、リンク集(どうせ出てくるところはどこも同じだろうと思うと見る気にならない)、AOLのスターターキット(はいはい、わかりました)
ということで、フラウのテイストが充分活きている別冊っぽいつくりになっているけれど、いまさらCD-ROMなんて見るか? なんだかめんどう。
でも、この別冊がなくても480円の価値があるのがフラウ。昔は私も編集してました。当時はデジタルの「デ」の字もない編集部だったけれど、時代の流れで多少はデジタル化してるんでしょうか、伊原さん。
サブタイトル:物欲のハワイ/インターネット&Eメール エリア別クリスマス完全攻略ガイド
女性誌のなかでは早々とサイトをたちあげただけあって、内容もインターネット雑誌的なものが多いけれど、ほんとうにこれでいいのかという疑問も。ホームページと雑誌のメディアミックスの理想形はまだ完成されていない。テレビ欄がついていることを知らなかったのでちょっと得した気分。
●そのほか女性向けのデジタル別冊
10月ころに「ChuChu」(角川書店)、「anan」(マガジンハウス)もデジタル特集本を出している。ChuChuはもとモバイルメディアマガジン編集長(男性)が企画したそうだが、ずいぶん企画が二転三転したらしい。実は一部弊社が編集を担当している。ananはもと社員が登場していた。みんな辞めてからのほうががんばる。その営業力を在職中に活かして欲しかったと、零細企業の経営者は皆思うんだろうな。10年たったらワタシの気持ちをわかってくれることでしょう。それまでがんばって欲しい。
「おしゃれなデジタルライフ」というサブタイトルがついている「digi spring」(宝島社)もEメール特集。「あんじから返信メールが届く」というのがミソ。初心者には嬉しいはず。ところで「あんじ」って誰だ?
それから、忘れてならない「パソコン主婦の友」 販売部数は2万部程度らしいが、新年号は賀状ソフトや家計簿ソフトなど盛りだくさんで、絶対お買い得に思えて買ってしまう1冊。でもそのソフトは思ったほど利用しなかったりするんだけど、持っている安心感というか、お手軽価格がいいじゃないのというか。
さて、総論として感じるところは「そろそろ女性のデジタル化」について企業が真剣に考える時代になってきたのかな、ということと、「広告出稿してる企業は同じ」であり「私たちはこの広告を買うために高いパソコンや高いプロバイダー料を払っているかもしれない」という疑惑。(一方で利用者が増えれば安くなるかもしれないというかすかな期待。)あるいは結局は「宣伝力がある企業が勝つ」ということなど。
そんななか「W-SOHO」もSOHOスタッフのご尽力によって2000年版の名簿ができあがった。私はなにもせず、ただお金の心配だけを担当した。佐々木直子さんをはじめ、ボランティアの編集スタッフが喧々囂々と企画を練りに練り、会議を重ね、結局はシンプルな名簿が一番ということになった。1997年版はプロ予備軍も含めて500名ほどであったが、2000年版は経験2年以上(つまり遅くとも97年に始めた人)のプロSOHOの方々が紹介されている。1冊2000円(税込み・送料別)。今回は1000部のみの印刷なので、ご興味のあるかたはお早めにどうぞ。そして、2年間ボランティア・スタッフに支えられてやってきたW-SOHOも、2000年にはいよいよ法人化する。株式会社ダブルソーホーのハンコはできた。あとはやる気と根性。大きく育つ会社にしたいと思う。
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