AOLがタイムワーナーを1600億ドルで買収!

 2000年1月10日月曜日、AOLがタイムワーナーを買収するという発表が全米を驚かせた。
 タイムワーナーはTimeという雑誌からはじまった77年の歴史があり、ワーナーブラザースという映画配給会社をはじめ、制作スタジオや放映局、音楽出版、TimeやSportsIllustlatedをはじめとする雑誌や単行本の出版、CNNやHBOなどのTVネットワークなどを傘下に所有している。
 一方、買収したAOLはたった15年の歴史しかなく、3年前まではほとんどたいした儲けもない企業だったが、現在は2200万人の顧客を抱える世界的な企業に成長している。
 新しい「AOL Time Warner」の快調にはSteve Caseが就任し「この合併は次のインターネット革命への船出になるだろう」と語った。

 背景にはAOLがこれ以上供給できるコンテンツがないということと、高速ケーブルのインフラが整うことによってAOLが数百万人もの顧客を失う恐れがあると考えた布石ともいえる。AOLはタイムワーナーに対してインターネットによるストラテジーをバックアップすることで、新しいメディアを構築しようとしているのである。
 合併のメリットとしては、両者のプロモーションを行いあえることだ。  たとえばCNN.comはAOLで取り上げられ、AOLの映画情報はタイムワーナーの映画をプロモートする。そしてタイムワーナーはAOLのユーザーに雑誌やCATVの料金をディスカウントするといったサービスが検討されている。

 タイムワーナーのCEO(最高経営責任者)Gerald Levinは新会社でも同地位に就任するが、AOLは過半数に当たる55%の株を取得する。  44歳ののSteve Caseが、60歳のGerald Lebvinにこの話を持ちかけたのは昨年の10月のことだ。
「インターネット世紀に突入したいま、メディア、エンターテイメント、コミュニケーションの統合したAOL タイムワーナー以上の企業はもう現れないだろう」とLevinは専門家に語ったという。
 これまでトラディショナルな企業とインターネット関連の企業の小さい「お見合い」は行われてきたが、たとえば昨年Lycosの権利を取得したUSA Networks'は決裂したし、InfoseekはDisneyに対していまだに配当を支払えていないという例もある。株価の配当などについては、タイムワーナー・サイドも、AOLサイドも専門家を配置して体制を整えている。

 ウォールストリートでは伝統的な企業の株価に比べ、インターネット関連の株価が以上に上昇している。
 たとえば240億ドルの価値があるAmazon.comは125億ドルのSearsを買収することは可能だし、1994年に学生が始めたYahooは1140億ドルといわれているのに対して、歴史と伝統、遊園地や映画や、なにもかもが世界的に有名なディズニーの株価は720億ドルだ。
 AOLは1996年12月から比べて3192%の上昇をしているが、一方、タイムワーナーは382%だ。
 インターネット関連ビジネスは今後も急速に発展し、また吸収合併が行われるだろうが、同時に、有名で巨大な企業がひとり勝ちする傾向も加速するだろう。
 AOLがタイムワーナーと合併したことにより、日本のAOLとタイムワーナーにも少なからず影響があるだろう。また、この発表があった直後、NASDAQにおけるYahooの株価は19%も下がったという。
 昨年来のインターネット・バブルは巨大なマスメディア登場でストップがかかったという見方をするアナリストもいるが、日本ではどうだろうか



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