infoCarryはタコかイカか

 アメリカに行く直前、またまたメディアラボで見せびらかそうと思って、SONYのinfoCarryを買った。
 それはなにかといえば、SONY版Palm(以前)の手のひらビューアー、というのが正しいかな。
 とにかく小さくて、デザインがスマートなところがSONYらしい。
 何に使うのかよくわからないけれど、小さくて、軽くて、乾電池1本で160時間くらい持つというのもいい。
 価格も1万円ちょっとなので、オモチャとしてはそう高くはない。

 お買い上げのあと自宅でわくわくしながら箱をあけると!?
 説明書とおぼしきものがなにもない。
 正確にはなにもなくはなくて、折りたたみ式の説明書がぺろりと入っているのだが、それは電池の入れ方だとか、場所の名称だとか、基本的なことしか書いていないため、その時点でもこのPalmもどきがなにをしてくれるのか、よくわからない。
 そして決定的なことは「WIN98がインストールしてあること」とある。
 私が自宅で使っているのはまさしくVAIOで、それも由緒正しいロゴがちゃんとエンボスになっている初代機PCG−723だ。余談になるが、あちこちの部品がなくなることでは「VAIOってシアワセの王子サマみたい」という意見が多く、うちの王子もごたぶんにもれずあちこちくだらないところが壊れたり、なくなったりしている。

 その王子はただいま95で稼動している。
 98にしてソフトが動かなくなるといやだし、めんどうなのでそのまま使っているのだ。
 私としては「壊れてもいないのに、なぜ新しくしなくちゃいけないのか」と思う。
「早くなる」とかいってもたかが知れているし、実のところはたいした違いは(眼に見えて判断できるレベルでは)ほとんどない。
 なんでそんなことを言えるかといえば、ふだん会社で使っているのがLet'sNoteで、こっちは98だからだ。

 ちなみに、この機種は「持ち歩き」用のはずなので、キーボードがとても小さい。
 でも、白魚のような私の手は慣れてしまっているので負担はそれほどない。
 そうそう、それでこのLet'sNote CF-C33という機種は、使い物にならないカメラがついているだけでもうざったいのに、使っているうちに本体がゆがんできて、がたがたするようになってきた。
 Panasonicに勤務している知人に文句を言ったら、きっぱりと「買い替え時ってことですかね」と言われた。

 そのパナマシンならいいかといえば、CD-ROMをインストールするのにCD-ROMが必要とわかり、外付けCD-ROMはだれかに貸していたことを思いだし、やっとインストール。
 ところが、なんだかよくわからないんだよなあ。

 わかったことは「メールを読み込ませることができる」=外でメールを読める。ということと、メールソフトのアドレス帳がそのままコンバートできること。画像などはクリップボードでドット絵レベルではあるがとり込むことができる。
 まあ、その程度までは理解できた。
 ところが、対応しているメールソフトは、OE、NS、ユードラ、この3つのみだ。
 Beckyを使っている私はどうしたらいいの????

「めんどうだけど、一通一通コピーして入れてるんだけど、結構便利だよ」とPDAマニアのYさん。
 私はマニアでもオタクでもないから許せない。家電はバカでも使えるほど簡単機能でなくちゃいけないのに! そもそもいくら安いからっていって、印刷マニュアルがないなんて!!

 しかし(ソフトが対応していれば)自分でメールをとり込んでくる機能もあり、案外簡単そうだった。
 画像をクリップボードに貼りつけたり、Beckyに来たメールを一旦OEに移して読み込ませたらそれもOK。なんだ、簡単!
 と、油断したのが運のツキ。
 やはり操作がよくわからず「しめしめ、うまくいったぞ」と喜んでいるうちに勝手に電源が入ってしまい、大騒ぎしてインストールしたデータがすべて亡くなってしまった。

 結論としていえば、このinfoCarryはそうとうタコなマシンだと思う。
 せっかくスケジュールをダウンロードできても、書き込みができなければ意味がない。
 そのうえSONYのことだから、ちょっとあとでもっといいのを出してくるに違いない。

 でも、やはり出たばかりのモノを買う楽しみったらない。
 タコでもイカでも持ってこいっ!
 ということで、近日@ニフティのPDAフォーラムのオフ会があるらしいのだけれど、それに「infoCarry」班も参加するとか、しないとか。

 それにしても、操作がとってもわかりにくい。
「送信」と「受信」の意味もよくわからない。
「送信」(または「受信」)すると、「infoCarryのデータはすべてPCと入れ替わります」と出るのだが、まさかPCのデータが全部入るわけではないだろうし、メッセージは混乱を与える。
 そして「じゃあ、ためしてみよう」とやってみると。
 すべてのデータがなくなる。
 ふつう、なくなる前に「ほんとうに削除しますか?」とか「削除してもいいですか」とか尋ねるでしょう。
 それが有無をいわさず白紙化してしまって、そうなるともうデータは戻ってこない。
 危険きわまりないじゃないか!
 私なんか「本体」のデータまでなくしてしまったらしく、まったくもってもう、一筋縄ではいかないのだ。

 実は、MITの講演は、infoCarryに原稿を読み込ませておいて、それをアンチョコにしようと思っていたのに……。だからなおさらくやしい。
 それからもうひとつ。
 このinfoCarryと、発売が延期になったMemoryStickは「VAIO Gear」という名称になっているけれど、VAIOじゃなくても動きます。そういうインフォメーションすら、ないんだものなあ。



ドネーションボックス

ドネーションボックスの
説明はこちらです。
 
ご意見・ご感想 淳子通信表紙にもどる A-Girl 表紙にもどる