
アメリカから帰ってきて、テレビは基本的に、CNNとStarCannnelとDiscoveryChannnel(と、一部WOWWOW)しか観ないことにした。
というのも、もともとたいしてできもしない英語力がどんどん低下している一方で、学校などに通う時間もお金ももったいない。となれば、せっかくの英語番組を毎日、毎日、イヤというほど接して、耳にタコができるくらい発音に慣れるのが一番であろうと考えているのだ。我ながら、なかなかよい心がけである。
成果がどこまで期待できるか楽しみだが、かつてフランス語をケーブルチャンネルで勉強したときは、しゃべれるまでにはならないまでも、だいだい「こういう内容の話をしているかなあ」と類推できるくらいまで「想像力」が働くようになった。それだけ耳と脳が働けばたいしたものだと自分では思っている。
ところで、実際にこの3局を観ていると、番組の質というものをつくづくと感じてしまう。
とくにDiscoverChannnelはどのプログラムをとっても、綿密な取材と構成で成り立ち、しかもテーマが多彩である。
それに比べると、アメリカの一般的なテレビ番組はどれも日本の民放同様、くだらないトークショーや、ばかばかしいドラマ(これはこれでおもしろい)ばかり詰まっている。
しかしながら、質的に言えば、日本のテレビ番組はアメリカのテレビ番組よりもはるかに下回っているものが大半である。
制作資金の限界、脚本の限界、役者の限界など、いろいろな限界を抱え、それでも一方ではパーフェクTVやDirecTVといった多チャンネル化が進んでいる。
「そんなにチャンネルがあったって、観たいチャンネルがなくちゃしょうがないじゃないの」という声に応えて、97年にMichel RamsayとJames Bartonが考えたのが、TiVoという、テレビをパーソナルにプログラムするコンソールマシンだ。
たとえば、自分が好きなスターが出る番組を検索したり、あるいは内容検索もでき、番組予約ももちろんできる。そのうえ、テレビを観ている途中で「ちょっとトイレに行きたい」と思ったら、リモコンボタンひとつでその番組を録画しておくことができる。
トイレから戻ってボタンを押せば、さっき観たところから続きを観ることができるし、早回しやゆっくり観ることもできる。
というのは、録画をするのはテープではなくて、サーバにあるハードディスクを使うからである。
そしてサーバにアクセスするためには電話回線を必要とするが、電話は5分以内に自動的に切れるセッティングができる。
TiVoはベンチャー企業だが、フィリップスがタイアップしている。
同様のものに「レプレイTV」があり、こちらはPanasonicとSHARPが提携している。
SONYがマイクロソフトと進めているのはご存知「WebTV」である。
しかし、そうまでしてテレビを観たいか?
そういえば、アメリカでは一般市民が何年かに1度、陪審員に選ばれる。(これはボランティアだが、国民の権利でもある、らしい)
WebTVではこの一般陪審員が自宅から参加できる方法を考えているらしいというような新聞記事を読んだ。
もはや、ドラマよりもリアリティか!?
日本のコンソールマシン・ビジネスは現在のところことごとく成功しているとは言い難い悲惨な状況だ。マーケティングがまったくできていないところに、宣伝費だけかけていれば売れると思っている。(もっとも最近は売れないために、その宣伝費までケチっている)
そのうえ「日本語化」を考え、検索するためのデータ入力などを考えると、早々簡単に普及するとは思えない。
テレビのパーソナル化もいいけれど、日本ではそれ以前に「いい番組づくり」について真剣に考える必要があるんじゃないだろうか。
100チャンネルあっても観たい番組はほとんどないのでは選びようがない。
新しい技術に小躍りするのはいいけれど、日本はもっともっと足元を見なくちゃいけないとつくづく思った。
|
ドネーションボックスの
説明はこちらです。 |
|||
|
|
|||
| ご意見・ご感想 | 淳子通信表紙にもどる | A-Girl 表紙にもどる | |