
気がついたらいつのまにか9月になっていた。あと4ヶ月で21世紀だ。なんだか慌ただしく年月が走りすぎていくような気がする。
それはさておき。
私は整理整頓がとても苦手で、しかもものをため込むタイプなので、家のなかはなんだかわからないものがたくさん詰まっている。
これは典型的田舎人間の証明のようなもので、私の実家(鎌倉)などは老婆ふたりに対して、部屋数は15部屋+ダイニングキッチン2もあって、しかもどこもかしこも物がぎっしり詰まっている。
たまに帰ったときに開かない扉をこじあけると、10年以上の年期が入ってカマンベール化した素麺とか、そろそろ子供が小学校入学とかいうカップルの結婚式の引き出物だったかつお節とかがポルターガイストのように登場したりする。
そうした由緒正しい血筋は私にも流れているわけで、しまっておきながら、どこになにがあるかわからないという状態はあたりまえである。
広大な土地家屋に恵まれた貧乏人の悲しさだ。それは都会のマンションに住むようになってもなかなか矯正されず、この習性は前世がきっと「フクロコマネズミ」であったに違いないと思い込むことにしている。
私のせいじゃない。前世のせいなのだ。そんなフクロコマネズミも、たまには生活態度を反省することがある。
なんだかわからないものが詰まった引き出しをひっくり返して、未練たらたらの数々を整理しようと努力をする。
そんなときにかならず出てくるのが、化粧品の試供品だ。
私は比較的、海外に出ることが多いので、そんなときに小さな化粧品サンプルは便利だ。と思って貯めておく。
が、実際にはそれほど使わなかったりするので、どんどん貯まっていくのである。今回あらためてチェックしてみると、クレンジングフォームやソープのなんと多いこと!
だいたい「サンプル・セット」には、化粧水・乳液とともに、かならずクレンジング・フォームがついてくるのはなぜだろうと思った。
私はクレンジングフォーム(石鹸)に関しては練り状やジェル状はなんだか気持ちが悪い。
固形石鹸をしゅこしゅこと手で一生懸命泡立てて、細かな泡になったところでしゅるしゅると2度洗い、あるいは3度洗いする。
それが一番気持ちいい。
粉状もあまり使いやすいとは思えない。そもそも試供品にかならず石鹸類がつくというのはなぜだろうと、改めて考えた。
石鹸が一番原価が安いからであり、つまり利益率がいいということなのだ!
メーカーとしては、化粧水や乳液を買ってもらうよりは、石鹸類が一番儲かるに違いない(と私はふんでいる)
ほら、あの、外国女優がCFやっている会社なんか、単なる固形石鹸が1万円!
たかが石鹸に1万円!
儲からないわけはないよなーと思う。
クレンジングとか石鹸を買わせようっていうのは、そういうに違いない。うん、まちがいないな。
でも、せっかく大量に出てきたのだから、マメに使ってみよう。あんまり古い固形のものは香りが飛んでしまって泡もあまりたたないけれど、乳液状のものは案外平気みたいだ。
この調子なら、今年いっぱいどころはクレンジングはいらないだろう。
使いかけの試供品は捨て(そんなもの、とっておくな、と自分でも思う)、ついでに化粧品もいくぶんか整理した。
ヘアスプレーとかムースとか、ヘアケア関係も場所をとっているのがわかった。
ついでに書いてしまうと、ホテルからもらってきた歯ブラシや剃刀、飛行機でもらったアメニティグッズに入っている歯磨き粉は大量在庫あり。
「度なし」で今後使うかどうか悩む(チープな)ブランドもののサングラスが山のように発見され、品質保証期限が過ぎたダイエット・ピルや風邪薬も処分対象となった。
こうしてゴミの山はいくつかできたけれど、整理した引き出しはたった1ヶ所なのだ。
つまり、家の99%くらいが手つかずのまま残っている。
どうしよう。
やはり「見なかった」ことにして、片っ端から捨てていくしかないか・・・
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