
今年のISWC(国際ウエアラブルコンピュータ・シンポジウム)も例年どおり「ガジェット・ショー」という、各自のガジェット(雑貨)自慢コーナーがあった。
私はこれまでオリンパスのアイトレック、DVDプレーヤーによるウエアラブル・ライクなアニメの提案、口臭チェッカー、サイレントシャウト、ふたつあわせると音が出る指輪などをPRしてきたが、今年は忙しくてなにも用意できなかった。
「sigmarionがあるじゃない?」
常連のFさんが言うので、 「えー、単なるWindowsCEマシンじゃないですか」と答えたら、
「だって、ZeroHalliburtonデザインのCEマシンなんて、すごいガジェットじゃない!」と言われた。
ZeroHalliburtonて変な名前だなーと思っていたら、アルミのヘビーデューティーケースの有名ブランドなんだそうだ。ちなみにこのマシンはヘビーデューティーではないので、落とせば壊れる。Fさん情報によれば限定100台くらいでケースつきのものを販売していたらしいのだが、それはあっという間に売り切れたとか。
ちょっと悔しい。
ところで、Fさんは私にとっては師匠の上の神様みたいな存在で、前日もFさんのご神託を得て「徒歩10分」(実際には20分以上?)のOffice Depo(アメリカのさくらや)までCybicoというゲームマシンを買いにいったばかりである。
「そうそう。Cybicoだっていいじゃない。あれも立派なガジェットだよ」
CybicoはWirelessComminucaterで、Wirelessでユーザーどうしがチャットできたり、ラブゲッティみたいに近くにいる好みの友人をサーチできるほか、PCに接続することでインターネット・メールができたり、ゲームをダウンロードできたりする。
こんなに盛りたくさんの機能があって、たったの120ドル!
いったいどうなっているの? という疑問はさておいて、売りきれないうちに走ったというわけ。 (http://www.cybico.com)
10月31日までの購入者は、無料でMP3がもらえる。(ただし言うまでもなく米国内だけ)
さて、ガジェット・ショーが始まった。1人30秒の持ち時間内にアピールしなくてはいけない。だいたいは自分が開発したWearableComputerを披露している。
私の番。
私は角度によってメカの絵がホログラムみたいに透けて見える鉄腕アトムのTシャツを着ていた。
「これは昨日近所のOffice Depoで買ったばかりのWireless Comminucater。なのでよくわかっていないけれど。(といってマニュアルにある項目を読み上げる)こんなことができて、たったの120ドル(爆笑)。(今度はsigmarionを取り出して)こちらは来る直前に日本で買ったZero HalliburtonデザインのWindowsCEマシン。これはタッチパネル。ところで、私の着ているTシャツはタッチパネルじゃないの。だから胸にタッチしないように!(Don't touch my breast!)」
スピーチが終わったあと「いやー、おもしろかったよー」とみんなから賞賛されて照れてしまった。
メディアラボのお茶目な友人スミットなどは、あとから会ったときまでげらげら笑って「最高のスピーチだったよ。どうしたらあんなスピーチを考えられるんだい?」と誉めて(?)くれた。
内容はともあれ、受ければこっちのもの(笑)。そのあとは知らない人までがみんな「いやあ、さっきはよかったよ」と声をかけられたりする。
それにしても、私の英語コミュニケーション力は年々グレードアップしている。
「英語力」ではない。
「コミュニケーション力」だ。
つまり、どんどん語学力がパワーダウンしているのを、想像力がカバーして、なんとか会話がなりたっているという状態。
ああ、なんとかしなくちゃなあ、と思う。
来年のISWCはチューリッヒが開催地だ。来年の主宰者が世界地図を出して、「アトランタとはずいぶん違う街です」「アメリカ各地からも、もちろんアジアの国からも直行便の飛行機が出ています」と説明したときは一同が大爆笑だった。
これはウケ狙いじゃなくて、まじめなプレゼンだったみたいだけれど。
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