VDT症候群

このところ眼精疲労が激しくて、目のピントがあわなくなる。
先日などは気がついたら目がバセドー氏病のように飛び出すほど腫れていて、鏡を見たら充血して目が真っ赤になっていた。
パソコンやテレビなどを長時間見続けていると、眼や身体や心に影響が出るということはもはや衆知の事実なのだが、こうした病気はVDT症候群というのだそうだ。
VDTとは、ビジュアル・ターミナル・ディスプレーの略。別名テクノストレス症候群ともいう。

身体症状としては、肩こり、腕の痛みやだるさ、慢性的になると背中や腰の痛み、手足のしびれなど。
精神的な症状としては、イライラや不安感、抗うつ状態になったりするという。
そしてもっとも影響を受けやすい眼は、近視や角膜炎、結膜炎、ドライアイなど。
眼の症状から、額の圧迫感やめまい、はきけも起こることもあるという。
VDT症候群になる原因は、長時間同じ姿勢で座り続けることにより、身体の筋肉が緊張するということと、視線がディスプレーやキーボードの間を頻繁に行き来することが疲労度を高めるといわれている。
VDT症候群の軽減のためには、適度な休憩と体操、適切な眼鏡、眼科治療が必要なのだそう。

私の場合、朝や夜、眼のピントが合わなくなってきたのがだんだんひどくなって、日中でも電柱の文字がぼやけて見えるようになってきてしまった。
忙しければ忙しいほどひどくなり、ひどいときにはPCに向かって打ち込んでいる文字のほとんどがつぶれて見えない夜もある。
「だいたいあっているだろうな」と思って書いていて、間違っていたことはないのだけれど、こうしてうっているいまも、手元のキーボードの角がぼうっと2重3重になって見える。
点眼薬は欠かせなくなったが、かといって点眼すれば治るというわけではなく、なんとなく気休めとなっているだけのような気もする。
なんていいながら「スマイル40」という3種のビタミン入り目薬をさしてみたら、すーっとしてリフレッシュした気分になった。
が、やっぱり細かい字は読めない。
点眼薬の裏に書いてある文字も、口紅の裏にある文字も、まったく読めなくなってしまったのに驚愕を覚える。
その昔、私は2.0の眼の持ち主で、どんなに遠くても、どんなに小さくても、シャープな文字や画像が見えて威張っていたからだ。

「でも、遠視の人ほど疲労度が大きいんですよね」
眼鏡屋さんでそう言われ、度数をおとすための眼鏡をつくって、今年はかけていた。
パソコンのディスプレー用にHOYAの高級レンズも入れたのだった。
眼が悪いというのはお金がかかるものなんだなあと、改めて思った。
病院に行きたいけれど、近所のどこに眼科があるかわからない。
インターネット時代だというのに、ほしい情報は案外手に入らないものだ。
(そういえば今日「サルティンバンコ」のチケットを購入しようとして、チケットセゾンに電話したら、いつの間にかなくなっていた。これからはイーなんとかに登録しろと言われ、電話をしたら延々説明を聞かされ、結局「登録料はいらないけれど、ここでチケットを買ったら、送料とか手数料として500円くらい余分にはらわなくちゃいけない」ということだったので、もちろん電話の途中で切った)

昔のSF映画で、眼がどんどんよくなる男性の映画があった。
最初は服が透けて見えて、喜んでいるうちに壁が透けて見えるようになって、そのうち眼をつぶっていても自分の瞼が透けて見えるために休むことができなくなって、最後は細胞まで見えるようになって・・・と、かなり矛盾も多いもののおもしろい映画だった。
私の眼はちょうどその反対で、毎日どんどんおかしくなる。
見えなくなるのではなくて、どんどんぶれてきて、ぼけてきている。
眼が見えなくなってしまう前に、パソコンのディスプレーを眺めて過ごすような仕事はやめたいものだと思う。
そのようにナーバスに、悲観的になることがすでにVDT症候群なんだなー、きっと。



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