
10月25日、ホテルモントレ銀座で、「21世紀の女性市場戦略」という大げさなタイトルのシンポジウムを行った。
女性ネットワーク・リーダーのMLであるW−SOHOリーダースリンク(http://www.w-soho.com/leaders)の有志による調査で、ユーザーとサイト運営者、両者に対してアンケートが実施された。
調査を行うにあたり、約100名が参加するMLで運営スタッフを募集。名乗りをあげた18名が実施メンバーとなり、言い出しっぺの私が総合プロデューサー(資金集め担当)となった。
運営についてはまず、母子家庭共和国代表であるワンダーポケットの新川てるえさんがスタッフ用メーリングリストを作成。どういったアンケートを実施したらいいか、どのように運営したらいいか、また、各自がどのような役割を担うことができるのかといったことをメールで確認しあう作業から始まった。(この時点でメールのトラフィックが1日10通以上。メールに慣れていない人はとてもじゃないがついてはいけないほどのスピードである)
当初の関心としては「女性ポータルはほんとうに利用されているのか?」「利用者が求めるポータルサイトとはどのようなものなのか」ということであったが、「ところでポータルってなに?」「コミュニティサイトとどう違うの?」と、どうやら「ポータル」の意味が不明であると判明。そこで「ポータルサイト」という大きなくくりより、「女性を対象としたサイト」というくくりのなかで、ポータルについてのあり方、利用者の意見を集めてみようということになった。
また、同時に、サイト運営者側の意向や運営状況もレポートして、利用者VSサイト運営者の意識のズレがないのかということも調べてみることとなった。
利用者向けアンケートは、アンケート用ページを作成し、あとはリーダースのメンバーの協力を得て、サイトにリンクバナーをはったり、メルマガで告知をしたり、とにかく口コミ作戦を展開した。公平を記すためにも各所に告知をお願いし、また、協力サイトはWEBにリンクを貼るなどの協力体制を約束した。
アンケート回収までに要した期日は2週間を切っていたが、利用者からは800余通の回答があり、サイト運営者については650社へ配信した回答は80社程度であった。
内容についてはサイトに順次オープンしていくのでそちらを見ていただくとして、今回、私はふたつの感想を持っている。
ひとつは、スピードとパワーにインターネットは欠かせない、ということ。 「そんなこと、いまさら」と言われるかもしえないが、たった1ヶ月のうち、メインとなったMLで交わされたメール量は1000通近く、プロジェクトごとのMLもできていたから、ただならぬ量のトラフィックである。
イベントの申し込みも事前登録式にしたため、はじめてこうしたイベントに巻き込まれた小桧山千恵子はその量に圧倒され、毎晩の睡眠時間が3時間を切ったといって、眼の下にクマをこしらえていたが、クマに関しては彼女だけではなかったはずだ。
「今回のイベントで、忙しい人ほどよく働くことがわかった」とだれかがメーリングリストで書いていたが、まさしくそのとおりでだった。
どんなにたいへんでも文句を言わず「もっとこうしたら」「私はこんなことができる」と、常に建設的な意見が飛び交い、労をいとわないメンバーが揃って動きまわった。
途中息切れしそうな親分(私)を、Mccsの吉川さん(どうしてもいつも下の名前がでてこない。ごめんなさい)は0学鑑定や性格診断などでメンタルサポートしてくれたこともうれしかった。
一方、もうひとつの感想といえば、大手ほどレスポンスが悪く、居丈高な反応であったということだ。
もちろん例外もある。
たとえばwomenjapanはポータルサイトとしても認知されているうえに、資本力もあるが、小さなアクティビティに対して協力的であろうという姿勢を見せてくれる数少ない大手サイトである。
「こんなアンケートだって、明日のお客様になるかもしれないのにねえ」と、担当したスタッフのひとりがつぶやいたが、まさにそうだと思った。
小さなファンサービスができないサイトに未来があるのだろうか、というのがふたつめの感想である。だれでもいいからただ数を集めればいいというのなら、人気タレントばかりを集めればそれですぐに多くのアクセス数を稼ぐことができるだろう。
しかし、それでいいのだろうか。
インターネットはそもそもWWW ワールド・ワイド・ウエブという情報共有網としたスタートした。
そんなことを知ってインターネット・ビジネスに関わっている人たちが何人いるかわからないけれど、もともとはアカデミックなもので(そして米国の軍事利用のネットワークでもあった)、手をつなぎあうことに意味があったはずだ。
ネットでの活動をしていると、とてもハートフルな出会いがあり、協力なパワーを感じると同時に、狭量で閉鎖的なネガティブ・パワーも感じる。
今日、ある官僚が発行するメルマガのお知らせをもらった。
政治に関心が薄い人たちにも、こうした手段でいろいろな情報が公開されることはいいことだと思う。が、文末に「いただいたメールすべてに返信できません」というような内容のことが書いてあるのにはがっかりした。
そりゃあそうだよね。ひとりひとりに返事はできないかもしれないよね。でも、いったい何万人からのメールが届くと思っているんだろう?
アメリカならばきっと、膨大なボランティア組織がバックアップして、「届いたメールにはきちんと返事をします」くらいなことを言うのではないだろうか。
アマゾンで本を買ったことがある人は、そのサービスのよさに感動すると思う。
インターネットではないけれど、「クロネコ ブック急便」というのがあって、ファックスで本をオーダーすると届けてくれる。以前私は「SF作家がリレーで執筆してすごく話題になっている大作シリーズものの文庫本がほしい」と書いてファックスしたら、すかさずしっかりと「それはたぶん・・・・・だと思います」とちゃんとしたお返事がかえってきて、感動したことがある。
サービスとはそういうものではないかと思う。
サービスはテクノロジーではなく、やはり「人海戦術」である。 人の力、人の言葉、人のやさしさを忘れてはいけないと思う。
常に広い視野と公平な判断力を持ち、オープンマインドでスピーディーな展開をすること。それが勝利への道ではないかと感じた。
人がいるということは資金が必要だということで、そういう意味では大手が有利になる可能性があるが、現状ではほとんどの企業が資金の使い道を謝っている。
ものを売る、コンテンツを売るのではなく、最終的には心を売らなくてはいけない。
心を売るためには、常に心は開かれているべきである。
しかしながら、いつまでたってもうだつのあがらぬまま、ごまめの歯ぎしりのように「違うのよ、そうじゃないのよ」とつぶやいていても説得力にかける。
ここはやはり「成功する最強サイト」を作らなくちゃいけないかなぁ。
私自身は「成功する」ということはどうでもいいのだけれど、世の中のみんなが幸せになるためには、もっと利用者のことを考えてつくるサイトが増えるべきだろう。
ところで。私はサイトにJAVAを使っているところは大嫌いです。2度といきません。迷惑です。JAVAのおかげで何度ネスケがおちたことか・・・。女性ユーザーをターゲットにしていながら、ダイヤルアップで数十秒もかかる画像データやプログラムを組んでいるなど、もってのほかだと思っている。
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