
2月21日は私の誕生日だ。
毎年誕生日は積極的に自分自身で祝うことにしている。なんて言いながら、実は誕生日をいいわけに、「自分へのご褒美」なんて言っちゃって、なにかしら買ってしまう。
そして昨日は、誕生日の20日前を記念して、なんと「エアボード」(ワイヤレスTV)を購入してしまった。そもそもは、ここのところインターネットに接続できないうちのPCに業を煮やし、愛用プロバイダーであるInfosphereに「最近とんとつながらないけれど、これ以上つながらなければもうやめてやる」という脅迫状を出したのだ。
すると、こちらが恥ずかしくなるくらい丁寧な返事が来て(だからInfosphereは好きなの。ヘルプデスクの人がみんな親切なんだもの)、どうやらつながらない理由はうちの電話回線にありそうな気配が濃厚となった。
そこで「さくらや」へ電話線を買いに行ったのだが、なぜか3階のテレビ売り場にあるエアボードに目が釘付けになってしまったのだ。
折りしも「さくらや」では全店13%ポイントバック・セール中だ。
目の前には「展示品につき現品限り」の液晶モニターTVが69800円であるというのに、私はほぼその倍近いエアボードから離れられなくなってしまった。
理由はわからないが、もしかしたらお友達のM井さん)にオープンハウス(研究所の公開日)のときに見せびらかされたからかもしれない。
(私はSCLのM井さん、R本さん、NTTドコモのF本さん、玉川大学のS尾先生とゆうウエアラブルだのユビキタスだのヒューマンインターフェースだのオーギュメントリアリティだのタンジブルだの、そうゆうことを研究する傍らガジェット通な研究者の方々の色濃い影響がある、というか、進んで色づいているのだ)「お誕生日割引ってありませんか」
店員に一応聞いてみたのだが、きっぱりと「そういうのはありません」と断られた。
「これ、そのうち、もっと安くなりますかね?」
「当分なりませんね。あんまり売れないし」
「え? 売れないんですか? よくないんですか、製品として」
「いや、そういうことはないけど、12万円て高いでしょ。それに、これでインターネットやろうとしたら中途半端だし・・・」
「でも、遠くからでもテレビが見れるんでしょ?」
「まあ、液晶テレビが10万円くらいすることを考えれば、いろいろ遊べるからおトクかもしれないですけれど・・・」
店員さんはいまひとつ、おすすめという雰囲気ではなかった。
「これならいつでもありますよ」その、やる気のなさが私のハートに火をつけた。
もはや買い物女王中村うさぎ状態である。
「これください」
そうだ、私は今月また年をとるのだ。
自分の欲しいものくらい買ったっていいじゃないか。ユナイテッド航空のマイレージが貯まるセゾンカードで支払おうとしたら、
「クレジットカードは8%しかつかないんです。でも、銀行のカードがあればデビッドカードで13%つきますよ」と言われた。
それまで私は、銀行のキャッシュカードがクレジットカードのように、というか現金そのものと同じように、その場で引き落としができるなんて、考えたこともなかった。
みんな、知ってるのかしら。
「はい、あります、あります」
残高がなくても大丈夫な総合口座になっているあさひ銀行のキャッシュカードで、無事お買い物ができた。13%(別売りACアダプターも一緒に買ったから、1万数千円分)のポイントがついた。
「口座に預金がなければ通らないんですけど、どうやら預金、あるみたいですね」という店員の声が遠くに響いた。自宅に帰って箱をあけ、案の定、わけのわからないマニュアルを上下逆さにして斜め読みをして、とりあえず時刻の設定をした。
そのあとふと考えたのだが、うちのテレビはCATVと3台のビデオデッキとLDデッキにつながり、つながりようのないWEBTVのコンソールボックスもあるのだ。
いくら「エアボード」が「テレビ」も「ビデオ」も「インターネット」も楽しめるからといって、つなぐところがなくてはしょうがないではないか。四苦八苦して、ビデオやテレビに接続してみた。
が、なにかが悪いらしくて、映らない。
そのうえ「テレビ」ではなくて「CATV」のチャンネル設定をしたいのだけれど、どうやったら25チャンネル(Discoverly Channnel)や28チャンネル(Movie Channel)などが見られるのか、マニュアルにも本体のランチャーにも説明がない。
ビデオ端子とCATV端子それぞれをうまくつないでテレビもビデオも衛星放送もCATVも見たいと思ったのだが、結論としてテレビとビデオ以外は見れない。が、善意的解釈をすれば、テレビとビデオは室内であれば(30メートル以内なら)どこでも見ることができるというところまでの設定は素人でもなんとかできたといえる。
「これで、ベッドルームでビデオを見ることもできる」
私はちょっと嬉しかった。しかし、デビッドカードの支払いと同じくらい、当たり前のことに感動してしまった。
ベッドルームで見ることができるということは、バスルーム(の外)でも見ることができるということなのだ。
ううっ。なんという贅沢っ!
ついでに、設定が混乱したもののインターネットも無事開通。
M井さんが開発した入力辞書もちゃんと使えました。
この辞書は、文字の頭文字で関連単語が出るので、いちいち変換しなくてもよいという仕組み。最近のSONY製携帯電話にも搭載されているらしい。
この画面上のキーボードは、「かな」「ローマ字」「英数」「記号」「区点」「単語登録」と別れていて、「かな」はゲームボード配列で縦に「あ」行から「な」行まで5段、横に2列並んでいる。
そして「い」と入力すると「い」「インターフェース」「いる」「いた」「いい」「いこう」「いって」「いや」などと予測した文節が上部に現れ、さらに「いと」と入れれば「いと」「いとこ」「移動」「伊東」「意図」「伊藤」と出てきて、選択頻度によって出現順序が変わる。
これは慣れれば便利だが、スタイラスペンを使っての入力は、なぜか肩が凝る。
このおもちゃ、メモリースティックを使えば画像を見たり、送信したりすることも可能。
メールの返信はPCのほうが早いが、ダウンロードして、リビングルームで本を読むような感覚でメールチェックするなんていうことができる。
パソコンとテレビの中間といったところで、29800円くらいなら爆発的に売れるだろう。(NTTの「ぷちWEB」よりは出来がよさそう)
買ってすぐに設定がトラブったときは「ああ、13万円近くをドブに捨てたか」と思ったが、ここまで遊べるとわかって大満足。
ああ、遊んでいる場合じゃなかった。
実は私は、締め切りの原稿を抱えている真っ最中なんだった。
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ドネーションボックスの
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