サンダーセブン
ン1996-1999.Toshio OKADA all right reserved.
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初版パッケージ

再版パッケージ

再々版パッケージ

 1960年代。米ソの対立が深まる中、理想社会を作る筈だった科学は変貌し、二つの顔を持つようになる。
 一つは世界戦争の道具としての科学。ベトナム戦争に代表される人間殺戮の道具としての科学だ。核戦争による人類絶滅が予言され、オートメーション工場の非人間性が告発された。「科学の発達は人間を不幸にする」というわけだ。
 もう一つは、宇宙開発や原子力発電という平和利用の科学。ジョン・F・ケネディがアポロ計画をスタートさせ、高分子化学は次々と新しい素材を開発。砂漠は緑化され、低開発国に次々とビルが建つ。科学はこんな「豊かな世界の到来」を約束した。 60年代後半に売り出されたオリジナルSFキットも、そんな時代の気分を映し出した産物だ。しかも、この二つの顔は分かちがたく、複雑に絡まったまま、どのキットにも色濃く残っている。解説に「米軍が既にもう、こんなメカを開発し始めている」と文章がついていたり、宇宙の探査船に米軍のマークがついていたり、ロケットにGIカットの軍人っぽいパイロットが乗っていたり、といったことが必ずあったのだ。 さて、P青島文化教材社は、そういう日本のオリジナルSFプラモデルの中でも、特に魅力的なシリーズを出し続けた会社だ。ウルトラシリーズをプラモ化したマルサンや、サンダーバードで有名な今井科学と違って、メガヒットに恵まれたわけではない。しかしアイデアに溢れたサンダーシリーズや楽器シリーズなど現在もマニアが多いという「通好み」の模型会社なのである。
 この「ニューサンダーセブン」と「ジュニア・サンダーセブン」は、絶版キットとは言え、だいたい二千円〜三千円で買える。このジャンルは絶版キットの中でも、お買い得なのだ。パッケージを買えて何度も再販されているので、地方の店によってはまだ定価で買えるかも知れない。いきつけの模型店の棚の底あたりを丁寧に探してみよう。



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