『人生の取り扱い説明書』連載第九回〜第十二回
ン1997-1998.Toshio OKADA
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09回目 軍人タイプエピソード集

 前回までで、あなた自身のタイプは見当がつきましたか?では今回から、あなたのまわりの身近な人、親しい人に関しても考えてみましょう。
 あなたの家族、友達、同僚、上司、部下、恋人の中には、タイプが簡単に見当のつく人もいれば、どのタイプか見分けがつかない人もいます。そこで、今回から4回は、それぞれタイプ別の典型的なエピソードを総動員してみます。これで、他人のタイプの判別方法を直感的に掴まえて下さい。
 と言うのも、あなた自身のタイプと相手のタイプの両方がわかって初めて、あなたはこの「人生のとりせつ」を有効活用できるからです。
 何しろこのトリセツは、あなたが苦手なタイプとのつき合いをより円滑にするため、また、あなたが特に親しくなりたい相手に対して、有効で効率のいいアプローチをしたい時に、その真価を発揮してくれるからです。
 では、今回は「負けず嫌いの軍人」タイプのひと口エピソード集です。これを読んで「なんだ、当たり前じゃないか」と思ったあなた、あなたはもちろん「軍人」ですね。
●「軍人」を見分けるなによりのポイントは「他人のアラ探しが好き」なことです。他人の欠点や間違いを見つけると、「自分が勝った」と思えるからでしょう。そのため、人の失敗を見つける仕事に就かせると、たいへんのびのび楽しそうに働きます。
●後輩のY君。話していると必ず「違います」と言い返してくる。人の言うことに単純に賛成するのは、「負ける」ことと感じているから。
●N氏は仕事仲間。同僚にも、自分の通っているスポーツクラブやサークルに入るよう、熱心に勧めてくれる。素直に入るとゴキゲン。が、逆に他のサークルに誘われると批判いっぱい。他人から勧められて入るのは「負け」と考えているから。
●近所のママTさん。自分の娘より1年も後からスイミング・スクールに入った子供が、先に進級したので、ものすごく悔しがる。娘に「あんた、何やってるの?もっとがんばりなさいよ!」と厳しくハッパをかける。でも王様タイプの娘は、「ママは自分より、水泳が上手な友達の方が好きなんだ」としょんぼり。
●彼氏と冷戦中だった知り合いのS恵。破局も間近かと思われたが、いきなりプレゼントにダイヤの指輪をもらって目をウルウル。「こんなに大事にしてもらっていいのかしら!」と仲直り。 物をもらうことが、相手の好意だと、素直に翻訳できるから。
●知り合いのK君。会社にやってくる電話や保険の営業マンにめちゃくちゃ厳しい。しつこい電話などは「これで断るのは5回目ですよ!1回かけたところはチェックしなさい!」と聞いているこちらが凍りつく態度。営業マンは客より下、と見切っているから。きちんと言ってやらないと、という感覚は犬をしつけてるみたい。
●高校の同級生T君。ビリヤードをした時に。「会社の上司とやっても、あんまり本気を出せない。その点、友達はいいなぁ」とニコニコ。正々堂々の勝負という、軍人好みの状況を楽しんでいた。そう言えば、「岡田が同期の中では出世頭」と言っていた。そういうことが一番気になるらしい。
●彼の浮気を知ったH美。浮気相手は何と二人の共通の友達。「ドロボウ猫みたいにこそこそと!言ってくれたら、正々堂々と勝負したのに!」でも、そんなこわいシーン、王様タイプの彼は避けたいはず。
●女たらしのA君。二股、三股は当たり前。まわり中の女の子にコナかけまくる。女の子を口説くことが「勝負」なのだ。彼の心の中では「Nとはキスまで。Nから5点得点。落とした女は5人。総合得点72点」という感覚らしい。ところが、結婚したらコナかけがピタっと止んだ。「浮気しない」という約束を守る、スポーツマンシップにのっとったヤツなのだ。
●軍人タイプに共通の行動。何か買うと「それ、いくらで買った?」と聞く。答えると「え〜?秋葉なら○○円なのになぁ〜」と嬉しそうに言う。
●知り合いのE夫人。近所のRさんとつきあっている理由が「いろいろ物をくれるから」 冗談めかして言ってるけど、けっこう本気入ってる。
●うちの隣のおじいさん。ゴミの日は朝から自宅前のゴミ集積所の前で、ゴミを捨てに来た人に説教。環境問題に興味があるわけではない。自宅の前がゴミ置き場だから、汚れると「自分ところだけ損をしている」と感じているから。収集車の係員には文句を言わない。市役所から派遣されたゴミ係は、自分より「目上」だからだ。
●作家のR氏の奥さん。R氏が外で飲んだり食べたりすると、すごく悔しがる。「あなただけずるい!」 接待だと説明しても納得してくれず、R氏はその度に家事の分担を申し渡される。
●営業マンのK氏の奥さん。やはり、K氏が夜遅くまで飲んで帰ると不機嫌。自分が家で子育てと家事に追われているのに、ずるい! 「あなたと私の子供でしょ!」 K氏が1回遅いと、自分も1回遊びに行く、というシフトをむりやり組む。
●I夫人は、英会話教室を経営するキャリア・ママ。面倒でもどうしても出席しなければならない小学校の父母会では、英会話教室の勧誘を展開。周囲を驚かせる。
●デザイン会社勤務のF君。仕事が遅れているのでハッパをかけると「その分まで給料は貰ってません」と反発。ところが残業手当が出る、と聞いた途端に勤勉に働きだした。

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10回目 学者タイプエピソード集

 「人生のとりせつ」も早や10回目。今回は学者タイプのエピソード集です。これで、あなたのまわりの学者タイプを見つけましょう。
 もしあなたが「こんな事、当たり前じゃないの!」と考えてしまったら、それはあなた自身が学者タイプ、ということです。
 もしあなたが「こういうタイプ、一番嫌いだな」と思ったら、あなたは学者より優位にある「職人」かもしれません。来週をお楽しみに。
 では、今回は「知ったかぶりの学者タイプ」のひと口エピソードです。
●物欲が薄く、衝動買いもあまりしない。ブランドが嫌いで、こだわりもない学者タイプ。僕の友達S氏は、車を買う時は、まず買おうと予定している車のパンフレットを手に入れ、熟読する。その車についてよく知って、その車を「好きになる」為だそうだ。で、気分が盛り上がってから買う。「よく知ることで好きになれる」のも、「欲しいと思う為に努力が必要」なところも、なにかヘンだ。
●人の話を聞く時も、自分の興味ある部分だけ反応する。「はぁ‥はぁ‥、あっ、そこ面白いですねぇ!」 他はおもしろくないということだ。
●自分の中で一度決心したことに関しては、意志が強く、長続きする。僕の廻りで、アトピーの子供の為に、食事制限を実行しているお母さんは、学者タイプばかり。
●約束を破ったら、ムチャクチャ怒る人が多い。「何で自分で言ったこともできないの?」その怒りは、相手が年上でも子供でも、親でも上司でも容赦ない。
●1日の行動パターンが決まっている人が多い。作家のT氏。自由業だが、毎日同じ道を通って同じ時間に、同じ本屋に行く。
●フレックスの会社に勤めるK氏は、毎日「笑っていいとも」を見てから出社する。仕事で早く出社する必要があるときは、仕方なくビデオで録画する。別に「笑っていいとも」が特に好きなわけではない。1回でも見れない回があると気持ちが悪いからだ。
●ハングリー精神ゼロで、飄々と生きる学者タイプ。昔の友達のY君。20歳の頃の夢が、自分の部屋を、映画「2001年宇宙の旅」の宇宙船の中みたいに改装すること。趣味に邁進するため、仕事は公務員みたいに楽で余暇がいっぱいあるものを希望していた。
●知人のA夫人。親子遠足のお弁当の作り方に一工夫。一週間毎日、その日のオカズを一品ずつ保存しておいて、それだけでお弁当を作ってきたのだ。腐りにくいものから計画的にメニューを組んだらしい。手抜きなのかマメなのかわからない。とにかく工夫が成功して嬉しそうだった。
●TVで紹介されていたしっかり主婦。スーパーのチラシを5種類以上見比べ「カラー印刷のものより、2色印刷の方が、情報が新しいので安い」と推理。この季節ならキュウリは何円以下、と自分で底値を設定。それより高い日は買わない、というシステマチックな行動は、学者特有のもの。
●ソフトハウス社長のA氏は、世間話していると頼みもしないのにすぐ、人生相談に乗りたがる。で、相手の状況を分析、評価してくれる。趣味の野球と三国志研究を結びつける、独自の人生論があるそうだ。
●学者タイプは、約束に弱い。だから、約束する時は異常に慎重になる。僕の旧友Jさん。彼の口癖は「僕、そんなにマジメじゃないから」と約束することを渋る。Jさんは、自分のことを「フマジメだから」と言い張ってしまうほど、人一倍マジメなのだ。仲間うちでは、「マジメにフマジメしているJさん」で、通っていた。
●学者タイプは感情的になるけど、立ち直りが早い。あとで感情的になったことに対してとても恥ずかしそうにする。
●友人の有名マンガ家E氏。「僕は、どうやったらマンガがヒットするか全部わかっている。スタッフみんなが僕の言うとおりにすればうまくいくのに、言うことをきかない。仕方ないから、できるだけわかるよう、丁寧に説明してる」と独自の理論をいつも展開。
●学者タイプは、どっか冷めてるというか、一歩引いている。評論家A氏はいつも、「自分は社会の動きを村外れで見守っているような存在です。村人が相談に来たら何でも教えてあげる。聴きに来ないなら来ないで、それもいい。でも、いつでも聴きに来たとき答えられるように、見守っていているのです」と涼しげに語る。
●会社員K君。酒場の愚痴で「あの問題はこうした方が効率がいいんだけど、何で課長はこうしないのかなぁ。」「課長に何でいわないの?」「だって訊かないんだもん」 言えよ!
●先日の仕事の打ち合わせで。A案とB案、どちらにするかでモメにモメた。我が社はA案を推し、先方はB案。2時間話した結果、ようやく先方のB案でまとまった。その話し合いの最期に、先方のスタッフの一人、Kさん「私は、A案でも別にいいと思います」全員唖然、先方の上司は渋い顔。
●学者タイプの人は、極端なまでにひと目が気にならない。
 僕の家内は箸が正しく持てない。昔、ぼくが「外で食べる時みっともないから、練習しろ」と言ったら「そんなことに気を使うくらいだったら、一生外ではご飯を食べない」と断言した。もちろん本気である。

 いかがでしょうか?みなさんの廻りのあの人やこの人の姿が浮かんできたでしょうか。次回はこだわりの職人タイプのエピソード集です。

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11回目 職人タイプエピソード集

 あなたのまわりの身近な人、親しい人のタイプは何でしょうか?他人が理解でき、他人に理解してもらえる。この「人生のとりせつ」は、そんなマニュアルです。
 さて、今回は「職人タイプ」のエピソード集です。これで、あなたのまわりの職人タイプを見つけて下さい。と言うのも、あなた自身のタイプと同時に、相手のタイプがわかって初めて、あなたはこの「人生のとりせつ」を有効活用できるようになるからです。何しろこの取扱説明書は、あなたが苦手なタイプとのつき合いをより円滑にすることや、あなたが特に親しくなりたいと願っている相手に対しての有効で効率のいいアプローチの仕方、といった場面で、最もその真価を発揮してくれるからです。
 では、今回はこだわりに生きる人達、職人タイプのひと口エピソード集です。
●職人タイプの全体的な印象は、何事も正義漢ぶる、まじめタイプ。ガンコで我が道を驀進している印象が強い。
●知人の作家T氏の口癖は「あいつは作家の風上にもおけない野郎だ」 T氏には、作家とはかくあるべし、という確固とした理想像があるから。
●職人タイプが大喜びするのは、他人が自分を、わかってくれた時。自分のこだわりを認めて貰った時には、手放しですごく喜ぶ。自分と同じ価値観を持っていると考えて、わかってくれた人の評価がグッと上がる。
●職人タイプの管理職は、自分の部下に対して責任感が強い。いろいろ面倒を見たり、かばってやったり、助言したりしようとする。そのかわり、しつけにも厳しく、細かいことまで指導する。
●会社員のH君は、異常に几帳面。社内用のメモに線を引くときも定規を使うほど。自分の仕事でこだわっている時はまだいいが、新人に仕事を教える時まで、ここは定規でと指導してしまう。しかも「この作業の前には、まず、シャーペンと消しゴムとこの用紙の他に、定規を用意して下さい」という徹底ぶり。効率と合理性を愛する学者タイプの同僚は、それを見てクラクラ。
●自分の上司や、スポンサー、取材先などには反骨精神旺盛。「お上」に逆らうことこそ、自分らしさを通すことと考えている感がある。「社員としてではなく、一人の人間として」などとすぐ言い出す。
●レコード会社勤務のS氏は遅刻の常習犯。遅れてきて会社で歯を磨きながら「歯を磨かないと、人としゃべっていても落ちつかなくって。口臭がするんじゃないかとか気になって。」別に彼は、人より口臭がヒドイわけじゃない。むしろ仲間内では清潔な方。
 「神経質だね」というと「人間として当然ですよ」と言い返す。遅刻はいいのに、口臭はダメのなのか。それも人間として。
●上には厳しいが、決して一番上になりたがらないのも職人タイプの特徴。僕の知り合いで、会社をはじめたヤツは多いが、職人タイプで社長をしている人間は不幸そうだ。上司の文句を言いながら、自分のこだわりを通すのが幸せなのだ。
●職人タイプの芸は、本気度が違う。前述のH君は、カラオケで子門真人の歌をそっくりに熱唱する。マンガ家のA氏は、仮面ライダーのナレーションを調子よく暗唱する。公務員のM氏は、映画「スターウォーズ」の全セリフと効果音を一言一句違わず暗唱する。それぞれ確かにうまいが、あまりに本気すぎて、見ている方がツラくなる。カラオケで「魂の歌」を熱唱するヤツは必ず職人タイプ。
●マジメ人間で有名なK君の口癖は「良しとしよう」。彼にとって世の中の出来事は、許せることと、許せないことにニ分されるようだ。彼に許してもらわなくても、誰も困らないんだけどな。
●食品会社勤務のF君。社長が「一口サイズの唐揚げを、串に刺して販売しよう」と提案したら、猛反対。「そんなもの、売るべきじゃない。そんなのは唐揚げじゃない!」 プロとしてのプライドが許さないそうだ。
●映画監督のT氏は菜食主義者。肉も魚も食わない。しかも、食ってる知人に「生き物を食べるなんて、人間のすることじゃないよ」と説教までする。酒を飲むと、小学生の頃、大好きなプリンに釣られてつい、父親に肉を食べさせられてしまった思い出を、泣きながら語る。ちなみに彼はキノコ類も食わない。「キノコはバイ菌の親玉ですよ。あんなもの食い物じゃないです」 でも、餃子や魚肉ソーセージは食べるので、友達からはただのワガママと言われている。
●本棚やCDの整理にも大いにこだわる。使い勝手と収納性を第一に考える軍人や学者タイプと反対に、職人や王様タイプは見せる整理法に努力する。特に職人タイプは、自分がこだわっている作品や、他人と違う好みを主張できるような物を、目立つように並べる。で、そこから自分のこだわりや好みを読みとってもらえると、何よりも嬉しがる。
●職人タイプにウケがいいのが、尾崎豊。「夜中に学校の窓ガラスを割った」なんて歌を聞いて、心が震えるのは「大人や学校というシステムに反抗する」考え方に共感するからだ。でも王様タイプの僕は「なんで夜中なんだよ。卑怯だなぁ。昼間、堂々とやれよ」と心底、気に入らない。
 みなさんの廻りに、あてはまる人はいますか?それが職人タイプです。では次回は「目立ちたがりだが、情にもろい」、王様タイプのエピソードをお届けしましょう。

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12回目 王様タイプエピソード集

 「人生のとりせつ」、今回は王様タイプのエピソードを総動員してあります。これを読んで、あなたのまわりの王様タイプを見つけましょう。
○行動が派手なのが王様タイプの特徴。王様タイプのT氏は、新しい事に興味を持つと、まず形から入る。ジョギングを始めると言って、高いジョギングシューズを買う。料理を始めると言って、中華鍋やコックの帽子を買う。音楽を始めると言って、高いキーボードを買う。
 ただ、買うだけでなく友達に楽しげに自慢しまくる。で、結局ほとんど使わず、友達にあげたりしてしまう。どうせ、途中で挫折するんだから、友達からちょっと借りて試せばいい、とまわりから忠告の忠告は無視。挫折しても笑われても、このクセは治りそうにない。
○何事にも表現がオーバーな王様タイプだが、特に自分に関することは大げさだ。ちょっと風邪をひいただけでも、大騒ぎする。
「今年の風邪はたちが悪い。こんな苦しい風邪は初めてだ」と、毎年、風邪の記録は更新される。ついには「僕はもうダメだ、長い間世話になったね」などと家族を集めて宣言する。ただの風邪なのに。
○王様タイプは世話好きで、すぐ何かと親切にしたがる。誰かが好きな映画の話をすると、すぐ「LD持ってるからダビングしたげようか」とか言い出す。約束に慎重な学者タイプと正反対。
 王様タイプの著者も、すぐ何かを貸すとか、送るとか約束してしまう。外国旅行なんかに行くたびに、「クリスマスカードを送る」と何人に約束したか憶えていない。(もちろん、送っていない)
 その時は、場が和やかになっていいのだが、あとで面倒になって、必ず後悔する。後悔している時に催促なんかされると、すごく腹が立つ。どう考えても自分が悪いんだけどなぁ。
○世話好きな王様タイプは友達が遊びに来ても、大歓迎する。
 色々気を使い、気に入りそうな物を見せたり、相手が気に入りそうな話題を探して話したり。力一杯がんばるので、すぐ心がヘトヘトに疲れてしまう。それでも、友達が帰ると言うと引き留める。
 しかし、それを本気にして長居すると、サービス根性が逆ギレして、突然、不機嫌になったりするのでご用心。
○王様タイプは、大勢で喫茶店に入ったり、飲みに行ったりすると、必ず真ん中に座ろうとする。そして、グループ全員にまんべんなく話しかける。仲がいいとか、好き嫌いは超越して、とにかく公平だ。
 みんなと話すために、それぞれの人が気に入りそうな話題を次々と繰り出し、順番に話しかける。話題が合わない人がいると、次に会うまでにその人の好きなジャンルを勉強しおこうと考えたりする。ただし、一人の人と話しながら、もう次の話題を考えているので、実は相手の言うことをあまりきいていない。
○OLのM子、バレンタインに、会社中の男性に手作りチョコを配る。もうニコニコ笑いながら、どんどん配る。男性達は嬉しいような気もするけど、あまりの平等さに、まるっきり色気が感じられないと嘆いている。
○王様タイプのサービス精神は、度を超すと顰蹙を買う。旧友のN氏は、親しくなった人には必ず、ズボンをずらして汚い腹を見せ、「僕のヘソは何でも入るんですよ」と、でっぱった腹の真ん中にあるヘソに、鉛筆やらマーカーやらを差し込んで見せつける。手を離して実に嬉しそうにほらほら、と見せてくれる。他人がイヤそうな顔をしても男でも女でもお構いなしだ。ある日、瞬間接着剤を突っ込んでヘソから取れなくなり、大騒動になった。もちろんそのあとは、その傷口を見せてくれた。
○王様タイプのサービス精神は、相手の退屈そうな顔、不機嫌な顔を極端に恐れる。前述のN氏のデート。喫茶店に入ってお茶を飲む。15分もすると、すぐ別の喫茶店に移動。間が持たないので、また次の喫茶店へ、を繰り返す。
○他人が自分のことをどう言っているか、すごく気になる。僕はインターネットで、「岡田斗司夫」を検索エンジンでかけた。437件あったのを一気に読んだ。人に言うと、「普通そこまでしない」と言われたが、王様タイプはする。
○王様タイプは、みんなの愚痴の聞き役になる場合が多い。しかし、「うん、うん」と真剣にきいているフリだけしていて、実はあんまり聞いていない。だからこそ、いくらでも聞いてあげれる。
 これが本気で聞いていると、世話焼きの王様は問題を整理、仕切りだして、愚痴っている方はストレス解消ができない。
 営業のK氏は、毎晩かかってくる上司の愚痴に、ゲームボーイをしながら1時間でも2時間でもつきあっていた。もちろん、上司はK氏を「自分の派閥」と思っているようだが、K氏はなんの話か憶えてないほどだ。
○見た目を気にする王様タイプは、レジで清算するとき、小銭でじゃらじゃら支払うのを嫌う。貧乏くさくてみっともないと感じるからだ。消費税導入からこっち、小銭はお店で喜ばれるのだが、そんな他人の都合は気にしない。だから、いつも財布は小銭だらけ。小銭貯金をしていて、一気に両替する人も多い。
 いかがでしょうか?王様タイプのポイントは「情にもろくて目立ちたがり」です。あなたのまわりにもきっといる王様タイプ、見つけたらそっと観察して見ませんか?



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