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『人生の取り扱い説明書』連載第四十九回〜第五十三回 |
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この連載は間もなく終了する。僕の中で「書くべきことはもう、全部書いたかな」という感触があるからだ。 |
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王様タイプの僕はつい、周りの顔色に振り回されがちだった、という話の続き。 |
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さて、僕が不幸だった頃の話はもう充分。かつての僕のような不幸な努力は、どのタイプにも見られることです。 |
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この連載をはじめてから早くも一年がたちました。最初の頃は、知らない人にこの連載の説明をすると「ああ、血液型判断や星座占いみたいなもんですか」と言われたりしました。そんな時いつも「全然ちがうんだけど…」と思いながらも、どう説明したらよいものやら、いつも困ってしまいました。 血液型や星座占いは、自分がどのタイプかが、簡単にわかります。あとは自分のところを読むだけです。読みながら、当たってる、当たってないを楽しめばいいのです。 が、このトリセツの4タイプは、自分のタイプを正確に見分けるのがまず、とても難しい。自分のことほど、冷静には判断しにくいものだからです。逆に言えば、自分がどのタイプか、ちゃんと見分けられるようになれれば大丈夫。そういう意味では、このトリセツは、占いほど手軽ではありません。そのかわり、一旦使えるようになった暁には、とても役に立ってくれるものだと、自負しています。 占いとは「楽しむ」ものだ、と書きました。僕は、占いはそうやって楽しむ以外、何の役にも立たないと考えています。せいぜい「今週のあなたの運勢は、絶好調」なんていうのを読んで、気分が良くなる程度ではないかと思うのです。 例えば「9月生まれの乙女座は、繊細だ」と星座占いには書いてあります。が、9月生まれだというだけで、何千万人、地球中だと何億人もの人間をひとまとめに、繊細だとか決めつけるのは、いくらなんでも無理があります。 このトリセツでは、そういった個人個人の性格を決めつけたりは決してしません。どのタイプにも繊細な人はいるし、どのタイプにも神経の太い人はいます。 王様タイプで繊細な人は、他人に気を使わせまいとして、わざと傍若無人にふるまったりする時があります。でも心の中では、他人のちょっとした言動に、とても傷ついていたりします。 学者タイプで繊細な人は、正確さを気にする余り、ズケズケと他人の嫌がることを言ってしまったりします。でも、どちらも周りからは繊細な人とは思われていないでしょう。個人個人の性格によって、4タイプの欲求は全く出方が違うのです。 その人が暗いか、明るいか。自己主張が強いか、うちにこもりやすいか。プライドが高いか、謙虚な人か。こういった性格の違いは、全てのタイプに見られます。そして、タイプごとに、その出方が違ってくるのです。 では、4つのタイプなんてあっても意味が無いじゃないかと考えられるかもしれません。が、決してそんなことはありません。様々なキャラクターによって、様々な言動が生み出されます。それをよく見ると、それぞれの言動のエネルギーになっている欲求が推測できます。もちろん、一つ二つの言動を見ただけではわかりません。が、色々な言動を思い出してみれば、必ず各タイプどれかの、典型的な行動や言葉が見つかるはずです。それを見つけた後で、もう一度全ての行動を点検しましょう。今までわからなかったその人の心のメカニズムが、本人以上にはっきりと理解できてくる筈です。 こうなればしめたもの、トリセツはあなたの一生の道具として役に立つことでしょう。
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様々な反響を頂いたこの「岡田式・人生のとりせつ」、最終回はそんな中から特に面白かったお便りを紹介します。 「いまボクは面白いのでいろいろな人に4パターンを説明してます。しかし、興味を示す人はごく一部で、大抵の人はオレってどれかナ〜レベルで終わるんですね。で、興味を示す人は、明らかに学者。これって発見でした」 このように発見が直接喜びにつながるのが学者タイプです。しかし中にはこんなに喜んじゃう人もいました。 「私の20数年生きてきて読んだ文章の中で、最も価値のあるものです。あらゆる恐怖心が吹き飛びました。(中略)生来の控え目な性分と、躁状態による強い衝動とがが激しい葛藤を生みました。これを乗り切れなかったら、精神が破綻していたのではないかと本気で思います。学者タイプの人間にとっては、幸福への鍵であるとともに、狂気へ誘う罠であるように思えます。岡田さんの著作は世の著作の中でも最も価値のあるものと思っております」 このお便りからもお判りの通り、学者タイプにとっては「わかる」ことの快感は麻薬にも勝るわけですね。ここまで喜ばれると、作家冥利に尽きますが、さすがに心配になりました。でも大丈夫、今頃は、頭で判っただけでは解決できない問題もあるんだということを、身を持って経験して、落ちつかれていることと思います。僕自身もこの連載を始めてから、友人を3人ほど失いました。とほほ。 「【取り説】のバックナンバーをプリントアウトして、読みました。私はもしかしたら【王様】タイプ?(中略)うちのカミさんがそのプリントアウトを見て、いきなりげらげらと笑い出しました。「ジョギング始めるときだって、リーボックが欲しいだもん」「結局、人の話聞いてないもんね」「王様タイプよ」 トリセツの主旨を一瞬で理解し、笑いながらあなたを「王様タイプ」と決めつけた奥様は学者タイプ。実は早とちりが多いのも学者タイプですが、今回は正解でしたね。 「トリセツを読んだら、笑えるくらい典型的な軍人でした。「勝ちたい」「上下関係が大切」「正々堂々としたい」…。ただ、そういう面をモロに露出すると、今の日本では嫌われますから。とりあえず、王様のふりをしながら、時に素を出し、生活してます。」 この方のように、トリセツで一番救われるのは軍人タイプのようです。映画やマンガの登場人物で、悪役はなぜか必ず軍人タイプ。作家やマンガ家に職人タイプや王様タイプが多いため、そういう作品群に洗脳されて「常に自分の欲求をいけないものと感じてしまう」人はあんがい多いのです。そんな無意味な罪悪感はさっさと捨て去ってしまいましょう。 他にも、面白いお便りが山ほどあります。それは又、この連載を単行本化する時に紹介しましょう。今からでも遅くありません。下記のe-mailまたは普通郵便で編集部宛に、この連載の感想・自分が発見した法則・「岡田は間違っている!」という反論等も送って下さい。 この連載を全部読んでいない、またはもう一度通しで読みたい方のために、僕のホームページでは連載原稿の全文を公開しています。一緒に悩み、考え、楽しみましょう。 それでは、また単行本でお会いしましょう。
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