「子供向け」と抜かす馬鹿どもへ。
注 この原稿は96年冬コミに出品した「おたく諸君!」に寄稿したものだ。「おたく諸君!」は、世界初の「保守系おたく言論誌」として誕生した。保守系だからもちろん論敵は「戦後民主主義おたく」どもの妄説だ。この場合の「戦後」とは、もちろん1年戦争を指すことはいうまでもない。 私はオタク界が好きだ。人間関係が淡泊なのか濃いのか解らないところや、既存の一切の権威が無意味化されている空間が好きだ。 しかしそんな私にも赦せないことがある。それは「通俗的言説を振りまくヤカラ」である。そしてその「通俗的言説」に対し、自分自身で検証することもなく受け入れてしまう低能凡俗どもが嫌いなのだ。うきいい。 例えば「本来、子供のもの」という表現がある。先日、熱心なウルトラマンティガファンの方から、「ウルトラマンティガは、ウルトラシリーズの本来の観客である子供たちのために作られたんです。マニア的な批評は止めていただきたい」と言われた。 もう呆れて口アングリである。なんで特撮やアニメを「本来、子供のもの」なんて決めなきゃイカンの?じゃあジャズは本来黒人のもんだから、非黒人は批評しちゃイカンのか? 大体、男性アイドルが出演しているティガのどこが子供向けだと言うのだ。子供向け、とは作劇や登場人物、ディティールに至るまで「子供が見て面白いこと」に比重が置かれた作品だろう。なら俳優陣は無名でもいいじゃないか。俳優にアイドルを使うことにより予算は高騰化し、スケジュールは不安定になるに決まっている。その予算を特撮なりシナリオなりに廻した方が、より面白い「子供のためのティガ」が出来ることが解らないのか。 ああ、バカっていうのは、こんなことも教えてやらなくちゃいけない人達のことなんだなぁ。にんげんって哀しいなぁ。しくしく。 主演陣にアイドルを使う特撮番組、というのはターゲットが「主婦層オタク」に決まっている。しかし主婦、というのはなんでも自分の行動を「子供のため」と正当化しないと、自分の歪んだ性欲も解消できないバカモノが多い。主婦オタクも同じだ。TVオナニーならTVオナニーと素直に認めればいいのに(その点、「怪盗セイントテール」とかはいっそ清々しい)、ただ単に破綻している脚本を「これは子供向けのものだから」という言い訳で自分に納得させている。 馬鹿。 お前ら向けなんだよ。 お前ら程度にはその程度の脚本で充分なんだ。馬鹿だから。 特撮の話ばかりで申し訳ないが、例の新モスラに関しても「子供向けのファンタジー」なんぞという世迷い言をホザくマヌケがいる。当然、そんな馬鹿発言を聞くとハラが立つ。 それはお前らが精薄レベルの無知で、ファンタジーというものを知らないからあんなマヌケフィルムに関して「ファンタジー」なんて言えるんだ。 お前ら、ストーリーの辻褄が合ってなきゃ「ファンタジー(例:モスラ)」と言えばいいし、設定のつじつまが合ってれば「シミュレーション(例:ガメラ2)」と言えばいいと思ってるんだろ?ファンタジーさんに失礼だよ。ファンタジーさんに謝れよ。 もうカタカナ用語使うの止めろ、お前らには難しすぎるから。 代わりにヒラガナ使えよな。だったら読む方も安心だ。 「もすらはまにあむけのさくひんではなく、こどもたちのためにつくられたふぁんたじーなのです。すたっふのみなさん、ゆめのようなじかんをありがとうございました」 ほーら、お似合いだ。 ついでにお前らもヒラガナ使え。 「ぱとれいばー2はとうきょうのひょうしょうとしてのきのうをくーでたーのじつげんによりひていし、『せんじょうという、ひにちじょう』をげんしゅつさせることにより、めたてきとしろんをてんかいし、としのきょこうせいをあばくさくひんとなった」 ヒラガナにした方が「難しい言葉使える僕ってお利口さん」というコンセプトが他人に伝わるぞ。どうだ? ただ単にシナリオ破綻しただけのアニメを「ストーリー的整合性をあえて放棄した」とか言うな。馬鹿。 手法とテーマは一致しなければ無意味、という法則ぐらい憶えておけ。 ストーリー的整合性(というより単なる辻褄だな、あれは)を放棄する、ということは、その放棄によってテーマが照射されなきゃいけないだろうが。 馬鹿は漢字やカタカナ使ってアニメ語るな。もう禁止だキンシ。ぷんぷん。 あと、子供をダシに使うなよな。 「マニアの方はいろいろ文句あるかもしれませんが、子供たちはこれで納得しています」って、そりゃお前んとこのガキが馬鹿なだけだろ? オレが6歳ぐらいの時にはシナリオ上の矛盾がある作品なんか「あーあ、ガキ向けだと思って手抜いちゃって・・」とタメイキつきながら見てたぜ。普通、まともなオタクの知的レベルっていうのはこれぐらいで当然だろ? それともお前らの子供時代って、脳みそ寝てたのか?脳みそ自身のイビキうるさくて、何にも考えられずにTV見てたんじゃないのか。自分の子供時代が馬鹿だったからって、自分の子供まで馬鹿あつかいするか?あ、それともモスラとかティガ程度を子供に納得させて、親子共々馬鹿世界への移住パスポート入手って企んでるの?だったらオレには何にも言うことないけど。 でも「子供は」って一般論では語らないでね。少なくともうちの子供は君んとこみたいに精薄じゃないから。 こういう奴等っていうのは、自分が好きな作品の明らかな欠陥を「子供向けのもの」として目をつぶってるだけなんだよな。「自分の好きなものに欠陥がある」という単なる事実を認めたくないだけ。 心が貧しいねぇ。 「欠点を含めて認め、愛せよ」って聞いたことないのか? 本屋いってPHPとかでも読んでこい。 「新モスラはダメだ。でも好きだ」で、いいじゃないか。 好きなものを貶されるとハラがたつ? 馬鹿。 そんなみっともないこと人前で(パソコン通信も人前だぞ)言うな。周りが迷惑するぞ。 精薄汚染って聞いたことないか?オレが今作った言葉だけど、お前らにやるわ。馬鹿な発言振りまいて、周りも一斉に馬鹿になるという怖ろしい現象のことだ。いいか、世間様を精薄汚染するんじゃないぞ。 好きなものを貶されるのがいやなら、家でノートにでも一人で書いてろ。もちろん、誰にも見せずに焼いて捨てろよな。精薄は空気感染するから。 他にも「おたく的である」という事を「ただ単に古いものに詳しい」と混同してる馬鹿(独自の史観により再構成されてない知識なんて無意味だろ?)のことや、エヴァに関して「制作者はプロとしての責任を放棄した」という建て前野郎など、説教しなきゃならんヤカラはまだまだ多い。 押井守の研究同人誌など、全て焚書したいぐらいだ。 もうセイギの炎、オレのバックで燃え燃えなのだ。 読者諸君、またどこかで会おう。 |