岡田斗司夫のオタク日記
2001年01月01日〜01月15日
ン1996-2001.Toshio OKADA all right reserved.
日記INDEXへインデックスページへ


 

 

1月 その1


1日(月)
 いよいよ待ちに待った21世紀!・・なんだけど思いっきり日常臭くやれお年玉をくれだのお菓子は食っていいかだのという娘の声で目が覚める。20世紀と21世紀の狭間である瞬間、100年に一度という世紀の変わり目に僕は何をしていたかというと、もうぐーぐーと寝ていました。
 訳の分からない夢を見た。宮崎駿氏といっしょにミラノ旅行に出かけるも、現地ガイドが盲目の人で苦労したり、ゴシック調の建築物内に喫茶店があって、そこで冨野論を拝聴したり、郊外で迷子になってだんだんと暗くなってきたり、という夢。とても二つの世紀をまたいで見る値打ちがありそうにない夢である。
 起きたけど雑煮を食ったらまた寝て、午後からは一家そろってマンガ喫茶へ。もうダメだ。いや21世紀がどうかとかソレ以前にものすごくダメな気がする!


2日(火)
「フロン」の完成までは、と封印していたドラクエVIIを開始。しかしなかなか戦闘が始まらない。「ああ、これが噂の『初戦闘まで3時間、それまではえんえんとお使いゲーム』かぁ」と感慨深い。同時にスティーブン・キングの「ザ・スタンド」も読み始める。とにかく5日までは仕事を忘れて遊ぶのである。


3日(水)
 深夜に起きたり昼まで寝たりで、とにかくドラクエ。疲れると昼寝でドラクエ。そんなに面白いかどうかいまいちわかんないけど、もうこれは失われた去年の余暇を取り戻すつもりでドラクエ。
 ああ、オレの21世紀はドラクエで埋まってしまうというのか。あ、いいかも。


4日(木)
 娘が友達とスキーに行った。入れ替わりに妻が風邪で寝込み、ひたすら看病したり食事を作ったり、の合間にドラクエ三昧である。
 いやもう昨日は「面白いんだかどうだかわからん」とか書いてスマン!面白すぎだよ、これは。まだやっと「からくりに襲われた街」なんだけど、日本型RPG特有の「主人公は傍観者になりがち」というシステム的な特徴をドラマ演出要素として利用するんだもんなぁ。ああ、こりゃ勝てねぇよ・・。


5日(金)
 妻の風邪、よくならない。朝にはスキー先から娘が捻挫したので病院へ行く、という連絡が入る。ああ、なんかイヤなことばかりだ。しかしなんで毎年、狙い澄ましたように正月に風邪ひくかね、妻は。自分でもイヤにならないのか、このパターン。一家で一番というかマニアックなぐらい健康にうるさくてエコな女であるが、我が家で風邪を広めるのは確実に彼女である。もう人の健康は構わないから、君は毎日イソジンでうがいしなさい、本当に。
 で、ドラクエである。ついに詰まってしまい、情報系のサイトをカンニングして攻略情報を得る。ああ、ネット社会バンザイ!30年前のオレ(小学生)よ聞きたまえ、21世紀にはTVゲームの解き方を得るために、電子計算機付きTV電話を駆使するんだよ。すげぇだろ。


6日(土)〜8日(月)
 妻の風邪、ようやっと治る。今日から僕の休暇ということで、事務所に「ザ・スタンド」をもって引きこもり。ネットを覗いたり未完成のプラモを仕上げたり、模型倶楽部の面々と鍋を食べたりの独身生活を楽しむ。
 家庭がありながら独身生活、っていうのはある種の理想郷だと思うんだよね。それとも男の勝手な甘えかな?


9日(火)
 わが事務所は今日が仕事始め。ブロスの原稿下書きを始める。午後からは未来玩具のデザインラフ。夕方に打ち合わせなのに、直前にラフ切るとはいい度胸のオレ様である。


10日(水)
 大久保の「韓国風24時」で朝食。山本益博は「もやしがゆ」を薦めていたけど、ちょっと辛いモノが食べたかったので「辛い水豆腐鍋定食」をいただく。唐辛子の効いたスープに浮かぶ半熟卵や味の染みた豆腐を金茶碗のご飯にかけていただくと、寒い朝でも汗が出た。
 新宿3丁目のボークスへ「ファイブスター物語」のガレージキットを見に行くが、ドール関係の部品や着せ替え服に圧倒された。六分の一サイズ女子ドールの進歩は知っていたけど、まさかここまでアイテムが多いとはしらなんだ。手編みのセーターや学ラン、トラディショナルっぽいスーツやカジュアルなアーミーパンツなど、とにかく全てが六分の一サイズ。その中でも僕のイチオシはこれ、「彼氏のYシャツ」!


 をを、素肌の上に2サイズ大きいワイシャツ!雨で濡れた彼女にぶっきらぼうに「こんなのしかねぇよ」と渡すと「え〜、アンタのシャツなんか」「イヤならいいよ」「わかった、着るから貸して。見ちゃイヤだからね」「誰が見るか!」
 でもドキドキ聞こえそうな僕の鼓動。
「着たよ…」
 振り向いたら彼女が僕のYシャツを!
「あ〜ん、やっぱり大きい〜。ねぇ、ヘンでしょ?」「…似合うよ」「バカ…」
萌え〜
 あ〜、オレって今年で43歳なのにバカ!猛烈バカ!おまけにこの「彼氏のYシャツ」買っちまったよ!
 午後から現代書林の武藤さん来社。いよいよ次回作「恋愛本」の準備にはいる。


11日(木)
 ようやっとフロンが終わったけど、「ようするに何の本なのか?」という絞り込みが自分でもまだ出来ていない。いや原稿を全部あげておきながら今さらこんなこと言うのもナニなんですが・・。迷った末に「とりあえずこれは育児本!」と決める。うん、育児本でいいや。読者層は限定してしまうし、なんか鬱陶しがられるかもしれないけど、育児!決め!
 夕方、新宿で額田氏と待ち合わせして久々に世間話。チャーシュー君の悩みなど。


13日(土)
 妻と娘が大阪に帰省したので、僕はなぜか中野のまんだらけへ。古雑誌とか駄玩具などをちょっと買うともう幸せになれる。商店街でタコヤキ買って事務所へ戻って、PS2用のモーニング娘。ゲームをちょいと触る。ああ、嬉しいけど恥ずかしい!!
 夕方からまた脳内ファイブスター物語ブームがやってきたので、いろいろと妄想。モー娘。でファイブスターの配役など考える。「黒騎士デコース・ワイズメル=保田圭」は決定。


14日(日)
 事務所にてビデオ鑑賞会。ロボテックの映像とか昨年の日本SF大会の会場風景とかのレア映像を見せあう会らしい。僕は黙々と鳥鍋を作っていたのでビデオは未見。昨年末の博多旅行で買ったぽん酢がやっぱり美味い。
 みのうら嬢、今年の3月までに結婚しろ、と親に脅されているらしい。彼女の場合、まず夫より先に可愛いお嫁さんでも探した方がとか、それはあんがい近くにいるかもとか、そのお嫁さんは男かもとか、そういう憎たれ口を叩くとまた「ネットアイドル」呼ばわりしたときのように怒られてしまうから充分な配慮が必要だよね、柳瀬君。


15日(月)
 寒くて目が覚める。
 暑がりの僕はアクリル毛布かぶって寝たら充分のはずなのに、寒い。階下に降りて床暖をつけて、とりあえず熱いお茶を煎れてすする。寒い。
 午前11時に渋谷区松濤の江川達也邸へ。キネマ旬報社の対談だけど、もう奴のアトリエが寒い寒い。
「これ造った建築家、住む人のこと考えてるの?」
「考えてない」
 ああ、やっぱり建築家なんかに自宅の設計頼むもんじゃないよね。いやこんな教訓を得ても僕には縁遠い世界なんだけど、いちおう勉強になって嬉しかった。
 午後から渋谷のルノアールで武藤さんと打ち合わせ。いよいよ次回から語りおろしの作業にはいる。


日記INDEXへ 次項へインデックスページに戻る