16日(火)
徹夜で「オタクの歩き方」を仕上げる。
ドイツのヴッパタールまで「世界最古の商用モノレール」に乗りに行ってきたんだけど、もう書くことがないない。こういう時もあるから連載は怖いよなぁ。
午後から和美(妻)と話し合い。ようやっと育児本「フロン」が完成したわけだけど、その結論部分は「今こそ家庭から夫をリストラすべきである」という提案である。でまぁ、このコンセプトに従って昨年秋に話し合って決めたのが「僕が自宅に帰るのは週に3回まで」、というルールだ。
しかし今の日本で本当に男女が結婚する必要があるのか?
結婚制度とは害あって益なしではないのか?
などと、まぁこのあたりはフロンで詳細に述べているけど、僕と和美は「では離婚しますか」ということになった。
離婚しても週に3回は和美んち(もう自宅とは呼べないし、彼女を「妻」とは呼べない)に行くし、娘(この親子関係は変わらず)の面倒は見るし、和美家へ出資はするけど、もうお互いに独立した個人である。
もちろん結婚していても独立した個人なんだけど、やっぱり「夫婦」だと思うとお互いに依存心が出てしまうからなぁ。いちおう、娘の学業期間が終わるまでは面倒なので役所への届け等は出さないことにした。
本来、ここまでのプライバシーは和美や娘のために書かない方がいいのだろうけど、この日記はいままで他人に関してもそこまで踏み込んだこともあったし、そういうのが僕の「芸風」だと理解しているので、ここに書くことに決めた。
もしこれを読んでいる僕や和美の親戚・知人の方がいらっしゃったらお願いしたいんだけど、僕や彼女の両親にはナイショにしてやってください。老い先短いのでさすがに心配かけたくないんだよね。
夕方、NHK「クローズアップ現代」の予備取材。デジタル社会と著作権について私見を述べたけど、とにかく他の出演者や評論家と意見が違いすぎるのが自分でもわかる。うん、それは仕方のないことと割り切っているけどね。
17日(水)
BSフジの収録で東京タワー下の芝スタジオへ。月に一度の「コンテンツ・ファンド」の収録である。
今回も売れそうな企画はナシ。出演者というか企画を売り込む側に言いたいのは、「商業性」を誤解してるぞ、ということ。商業主義は自分自身の作家性と対立するものではない。逆に自分の作品性の中から「発見」するのが商業性なんだよ。
などというのはバラエティ番組では野暮なので沈黙するのである。
18日(木)
動けない。なんか今週頭からヘンだと思っていたけど、鬱のようだ。それも久方ぶりの大波である。どんぶらこの大鬱である。もうどんどん果てしなく沈んでいく。日記の締め切りは今日だけど書けない。パソコンの画面も見たくない。メールも読めない。
夕方、気力を振り絞ってhm3の座談会にいく。ゲストの大地監督からいろいろ面白いエピソードを聞くけど、後で思い出そうとしたら忘れていた。
19日(金)
原稿も書けず、昼過ぎまで寝る。午後から福音館の田中氏とイラストレーターの小林氏が来社。「月面小学校」の初稿を見て、直したい部分とその優先順位をその場で指示する。
今日は和美宅で夕食当番だけど、出前のピザで許してもらった。
20日(土)
とにかく起きあがって、最優先の「memo男の部屋」単発原稿だけ打ち合わせ。
駅前のマンガ喫茶に逃げるように逃避して、ラオックスでホットプレートを買ってサービス券をもらって駐車料金を節約。なんかこんなことでほのかに嬉しい自分がイヤだ。
事務所で携帯の電源も切って逃避する。
21日(日)
いくらなんでも日記ぐらい書かなければ、と思えば思うほど動けない。夕方頃、ちょっと小康状態になったので「男の部屋」の原稿にかかる。すこしづつ、書けるみたいだ。
22日(月)
ようやっと鬱から浮上。夜明け前に「memo男の部屋」の単発原稿がUP。そのまま日記の仕上げに入り、これもなんとか午前中に完成した。
昼はマダムホーンから中華弁当を取り寄せて、久しぶりに柳瀬・松原2号と馬鹿話をしながらゆっくりと休憩する。
夕食を作るために帰宅するが、ホットプレートを事務所に忘れてきたため予定の焼きそばはできず、急遽「回鍋肉とワンタンスープ」にメニューを変更する。回鍋肉は上手く出来たが、肉入りワンタンを市販のものを使ったため静が食べてくれない。化学調味料か保存剤が気持ち悪いようだ。
ええい、贅沢な娘め。お前のパパはチクロだろうがPCBだろうがむさぼるように喰ったぞ。
23日(火)
海拓社から「フロン」のリテイク指示が来る。ああ、思っていたより多いなぁ。
1 原稿の部分修正について
第7章「夫の義務はゼロである」という部分、打ち合わせのときにもお話しましたが、女性読者の反感・誤解を生みそうな危険性があるので、表現の変更をお願いします。変更の方向性については、打ち合わせ時に岡田さんがお話してくださった内容でOKです。なるべく、具体的にかみくだいた形になるようご留意くださいますようお願いします。
2.原稿の新規依頼について
いただいた1章原稿は割愛し、そのかわりとして、序章の作稿をお願いいたします。具体的な内容としては【なぜ今、あの岡田斗司夫が家族論(育児論)・恋愛論を語るのか。】を説得力のある形で、展開していただきますようお願いします。本書のメインターゲットとなる20〜30代の女性は、その本の書き手のキャラクターなり立ち位置が明確、かつそれなりに共感できるものでないとなかなかその論に入っていきづらい層なのでは…と思っております。よって、上記のような序章がどうしても必要だと考えています。
というわけで、さっそくこの作業に入る。和美相手に序章部分を口述。まぁなんとかまとまったけど、僕が清書する段階で手間取りそうだな。
午後から静の授業参観。今日は体育なので運動場で見学した。寒いだろうとしこたま着ぶくれて出かけたら、やたら暑くて困った。(写真下)

24日(水)
KOTOERI PIN-UP GIRL CALENDER 2001
(イラスト:青木光恵 発行:うさぱら有限会社) より
青木光恵先生が遊びに来る。手みやげにいただいたピンナップガール・カレンダーで「どの子が好みか当てましょう」と挑戦された。「もうね、男はみんな同じ子を指名するんですよ!」とまで言われては黙ってられない。ではここでみなさんにも質問だ。上の4点から、あなたならどれを選ぶ? う〜ん、オレの好みは○4 だ!
「はっはっは!やっぱりね!」
え?
「ガイナの武田さんも佐藤てんちょも、みんな11月の女の子ですわ!ははは、男の好み、みんないーっしょ!」
と大笑いされた。
く、悔しいぃぃぃぃぃ!!!!
25日(木)
散髪から帰ったら、柳瀬君が「悪い知らせがあります」と言う。
「ブロスの連載、打ち切りだそうです!」
ありゃ、たしかに新編集長には嫌われてそうだからね、オレは。
「連載の相当が入れ替えで、そのほとんどが次回でいきなり打ち切りだそうです。一応、うちのは後2回あるそうで、最終回の入稿は2月12日になります」
まぁ終わってしまうものは仕方ない。でもブロスの連載は書いてて楽しかったから、どっか別の場所に売り込みを考えるかなぁ。ブロスっていちおう40万部って言ってたけど、実売はその7割ぐらいか?読者層も似てる雑誌、どっかにないかな?
26日(金)
新幹線で京都まで。そこから在来線に乗り換えて雄琴へ到着。いや別に日本最大の風俗街に興味はない。成安造形大学から特別講義を依頼されたのである。
講義はビデオを多用して楽しく終わったけど、もう質疑応答がムチャクチャ。「アニメで登場したロボットの中で、もっとも巨大なのを教えて下さい」って君たちはそれでも美術系の大学生か?仕方ないから「『トランスフォーマー・ザ・ムービー』に登場したユニクロン。地球よりちょっと小さい惑星ぐらいのサイズで、ロボット型に変形してオーソン・ウェルズの声で喋る」とか答える。
講義の後、女子大生たちが教務室に来たのでもちろん恋愛話を聞き込む。
夕方、大阪の実家へ母の見舞いに行こうと思いながらナンバに到着したところで断念。サウスタワーホテルに宿泊。
27日(土)
朝っぱらから新世界ジァンジァン横町で串カツ。そう、僕はバカです。バカでけっこうです。ドテ焼きとか牛串とか茄子とかウィンナーとかアスパラとか、もうとにかくなにを食べても旨い旨い旨い。お酒のタグイは飲まないので、サイダーをぐいぐい飲るのがまたいいのである。
「世界のお風呂」が楽しめるフェスティバルゲートまで歩いて回数券を義父母用に買う。雨が冷たくて風邪を引きそうだ。
午後から門真まで取材に廻って、夜はアメリカ村で焼き肉。なんか喰ってばっかりだなぁ。
28日(日)
ホテルをチェックアウトして、心斎橋で寿司を喰ったらもう帰りの時間。余裕を持って新大阪に行ったつもりだったけど、蓬莱のオミヤゲ売場は長蛇の列。帰りの新幹線に間に合わず、やむなくブタマンは断念する。ああ、悔しい。
29日(月)
ブロスの原稿。次は最終回か、何を書こうかなぁ。
30日(火)
なんか調子がヘンだ。熱っぽい。風邪か?風邪なのか、と悩んで事務所のソファーに横になると、そのまま寝込んでしまった。頭痛で打ち合わせもできない。産経新聞の取材が来るけど、いったい何の取材で何をしゃべったのだろう。熱で頭がガンガン痛んで天井がグルグル廻る。夜中には猛烈な腹痛がはじまった。どうなる、オレの体?
31日(水)
柳瀬くんに今日の予定を全てキャンセルしてもらう。昨夜から下痢が続いて、とても起きあがれる状態ではない。和美宅で夕食準備はパスさせてもらって、ひたすら寝る。いや寝るというかトイレとベッドの往復運動中に睡眠をとる、というカンジ。
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