岡田斗司夫のオタク日記
2001年05月16日〜05月31日
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5月 その2


16日(水)

 粗大ゴミの回収を申し込んでいたので、ガレージのカーペットと寝椅子を外に出す。
 新橋のカフェでパスタの昼食をとって、東京タワー下のスタジオで「コンテンツ・ファンド」の収録。いつもコメント席で一緒している内藤洋子ちゃんが実は売れっ子のグラビアアイドルだ、ということに先日気づいたのであわてて写真を撮る。ショートヘア&ハスキーボイスという僕的には好みと正反対なんだけど、カメラを向けるとさすが現役売れっ子アイドルらしく笑顔が見事です。


 「コンテンツ・ファンド」は一度に二本撮りで、二本目は洋子ちゃんと同じ事務所の福岡沙耶歌ちゃんと交代。ノースリーブのワンピースが寒そうで気の毒でした。


 1本目と2本目の収録休憩時間に、とつぜんスタジオで内藤洋子ちゃんの誕生パーティーが始まる。本人にも内緒のサプライズ・パーティーで、ろうそくの立ったケーキが出てきたときには思わず「をを、オレは今芸能界にいるんだ!」と叫んで笑われてしまった。


17日(木)

 現代書林・武藤さんと和美を交えて「フロン・恋愛編」の打ち合わせ。学者女二人との打ち合わせだから異常に進むことすすむこと。今回の本は全体プロデュースを和美に任せている(という建て前)なので、僕はひたすら無責任に楽しいアイデア出しに徹することができてストレスゼロである。マンガの吹き出しを使うアイデアとか各タイプの特性とか、とにかく口を挟みたいポイントだけに集中した。どうせ最終的に原稿をまとめるのは僕なんだから、それまでは楽しく無責任にやりましょう。


18日(金)

 午後から「宣伝会議」の取材。しかし逆に編集の原田さん相手に「フロン」を語り倒してしまう。
 青林堂からジョージ秋山の「告白」が届く。あまりにすごいので、その1ページだけでもご紹介しよう。


 どないですか、とにかく全編こういうセリフの繰り返し。インパクトありすぎ。小学校の頃、近所の兄ちゃん姉ちゃんが夢中になって「あのマンガは本当のことか、それとも創作か」を語り合っていたなぁ。


19日(土)

 再来週のマンガ夜話に向けて、ようやっと「キン肉マン」を読み出す。しかし1巻はまだまだつまらなく、それでも思わず笑わされたりして悔しい。
 夕方、新宿のロフトへ行こうと中央線に乗ったら携帯がポケットからずり落ちていたらしく、あわてて東京駅まで取りに行き、入れ違いやらなんやらで時間がなくなってしまい、その夜はパー。とほほ。


20日(日)

 朝から「30独身女本」の原稿整理。疲れたので昼前に寝てしまう。いい歳してちょっとえっちな夢を見てしまったのはこないだ見た少年チャンピオン「エイケン」の影響か?
 夕方、餃子の作り方を勉強してるといきなり静から電話。「指を切って、いま救急車を呼んでるの!お父さん、早く帰ってきて!」と言われて、パニックになりながら飛び出す。松井病院に車を入れると、ちょうど救急車から和美と静が出てきたところ。和美の手は血で真っ赤。うわ〜。幸いにも大事はなかった、というか日曜なので外科の先生は留守で内科の先生に包帯巻いて貰っただけ。止血は救急車内でやってもらったという。とても食事を作れる体勢ではないので、とりあえずデニーズで晩ご飯。こういうときはファミレスなるものが存在して本当に助かる。
 日記の締め切りがどうにもならないので、夜は事務所に帰って原稿書きで徹夜。夜食に餃子を食べる。
 オンライン書店・bk1のブリーダープログラムを申し込む。自分のホームページでいろんな本を紹介して、読んだ人が気にいるとそのページからbk1にジャンプして本が購入できる。紹介した人には一定のパーセントがポイントとして支払われる、という仕組み。いままでオンライン書店というのは「買う場所」だとみんな思っていたわけだ。でもこの仕組みの画期的なのは、「遊ぶ(書評家+お店屋さんごっこ)」という楽しみを提案しているというところだ。


21日(月)

 朝から和美を明大前のカイロプラクティックへ連れて行く。いつも車を停めている駐車場は、我がチビベンツが入らない。しかたなく和美だけを降ろして近所のコインパーキングを探してウロウロ。施術時間いっぱい近くのスターバックスで時間をつぶす。
 カイロの次は吉祥寺の松井外科へと送り、事務所で福音館田中氏と打ち合わせ。「月面小学校」は気味が悪いほど好評だったそうで、NHKから連続TVドラマ化の話が来ているそうである。まぁTVの仕事なんて10%も現実化すれば上等なので「景気のいい話」としてありがたくうかがっておく。
「ところで、そろそろ来年の仕事を」と言われたので、次はロボットがやりたい、と話す。話してるうちにプロットが見えてきたので、次の打ち合わせまでにまとめておくことを約束。
 夕方は和美宅で夕食準備。牛肉のオイスターソース漬けとポトフを作って食べたら猛烈な睡魔に襲われたのでそのまま寝る。しかし深夜に起き出して事務所で「30独身女本」の原稿整理。我ながらよく働くなぁ。明け方前、和美宅に戻ってまた寝る。


22日(火)

 朝、和美を松井外科に連れて行ってから事務所へ。仕掛けたタイマーが鳴って、久々にe―bayでプラモデルを競り落とす。緊張で心臓が止まりそうになったよ。そのまま「30独身女本」の文書整理の続き。ひたすら午後一杯続ける。
 海拓舎より「フロン」、音楽専科社より「よいこ」の見本本がとどく。同時二冊とはなんかちょっとめでたい。

 

 柳瀬君から「ガンダム占い」を見せて貰う。こんなバカな本は、と思って奥付を見たらやっぱりペッパーショップだった。古賀君、あいかわらず面白いことやるなぁ。ちなみにO型で7月1日生まれの僕はガンダム(初代)でした。
「つねに行動の原点にあるのは感情論なので後先考えずに戦場へ突入、まんまとアッザム・リーダーに引っかかって『表面温度が4000度!!あっちっち!』みたいなこともよくあることです」
……余計なお世話だ。


23日(水)

 早い目の昼食に大久保の松屋でプルコギ定食。このあたりの韓国料理店は24時間営業だったり朝から焼き肉を食わせてくれたり、ありがたい街である。
 新宿の伊勢丹まで歩いて、Tシャツを探すけどいまいち気に入らず。下着のみ買う。
 帰りに吉祥寺の新星堂でDVD「キングコング対ゴジラ」を買う。最近、どうもDVDづいているなぁ。


24日(木)

 朝から和美を明大前の医者まで連れて行くと、予約時間を間違えていやがった。バカめ。早起きして損したぜ。
 事務所に帰ると宅急便の不在通知。ん?バンダイから代引き?二千円?こ、これはあの「マ・クベの壷」に違いない!


 午後から現代書林・武藤氏を交えて「30独身女、どうよ?」の会議。語り下ろし部分の原稿を前にまとめ方についてアイデアだし。「森の兎(メス・30才前)が恋に悩み、岡田さんに相談に来る」というふざけた路線でいくつもり。
 夜はBSマンガ夜話の打ち合わせ。でもキン肉マンはまだ5巻までしか読んでいない、というとディレクター氏の顔色が変わった。すまん、本番までには読むからね。


25日(金)

 bk1で注文した「こんな料理で男はまいる」が到着。大竹まこと氏の料理本だけど、とにかく面白い。「女は知らない。男心も胃袋も。こんな料理で男はまいる!」とあるように、要するに女性が男性に「作りたがってしまう料理」を諌めて「作れば喜ばれる、女が上がる料理」を紹介している。またこれが旨そうなんだわ。


 いろんなところから「ディズニーの新作、知ってますか?」というメールが来る。夏の新作アニメ「アトランティス」が、かつてNHKで放映された、というか僕もプロデューサーをつとめたアニメ「不思議の海のナディア」にそっくりだ、とネットで評判になっているのだ。教えてもらったサイトで予告編や設定資料見たけど、いやこれは激似!メガネの金髪インテリが主人公で、不思議な光るペンダント持ったビキニ姿の有色人種がヒロイン。ディズニー社は世界で一番版権管理にうるさいという噂だからこれ以上は書かないけど、まるでライオンキングとジャングル大帝ぐらいそっくりだ。きっとこれから発表される公式コメントもライオンキングの時とそっくりの「え?ナディアなんて見たこともないよ。知らなかった」なんだろうなぁ。でもさ、あんたん所って自称・世界一のアニメーター集団なんでしょ?ナディアを本当に知らない、というのなら研究不足・怠慢ってやつじゃないの?
 ついに今日は「フロン」の発売日。書店に入荷してるかどうかを確認したいけど、なんかそれも恥ずかしいのでウロウロしてしまう。


26日(土)

 宅急便受け渡しがすれ違ってしまったので、ようやっと本日「マクベの壺」、到着。をを、これはイイものだ!


 ひたすら「キン肉マン」を読む。そうか、こいつが悪魔超人マウンテンか!


27日(日)

「フロン」の感想第一号は服部さんという女性から。早いなぁ。
「キン肉マン」は超人タッグまで進み、一気に最後まで読了。ジャンプ連載時には読んでいたはずなのに忘れていたことがあまりにも多い。カナディアンマンとか。


28日(月)

 ギリギリ本番前まで再読を繰り返してNHKへ。今日から4夜、BSマンガ夜話の生本番である。久しぶりのいしかわ氏らと挨拶すると、徐々に気分は高揚してくる。初日の今夜は「キン肉マン」。もうこの一週間、読み続けたマンガである。張り切るしかないではないか。


29日(火)

 某氏と秘密カラオケに行ってからNHKへ。生本番前に喉を枯らさないように、と注意したので声は大丈夫。
 BSマンガ夜話、今夜は樹なつみの「花咲ける青少年」。少女漫画における「トラウマを持った美少年(エリート)」というのは、青年マンガの「巨乳だけど童顔・処女の美少女」に対応する関係、というのが持論なので、今回はTVでそれを語る。ああ、また女性を敵に廻したな・・。
 「フロン」の感想メール、続々と届く。


30日(水)

 午後から週刊ポストの取材。デスク、記者、ライター含めて5人もいらっしゃったのに驚く。「フロン」の話と、それを男向けに語るとどうなるかを延々と説明する。
 夕方、キョーレツな感想メールが来る。(右下を参照!)
 BSマンガ夜話は「忍者武芸帳・影丸伝」。さすがの名作なので無難に終わる。



31日(木)

 今夜でやっとマンガ夜話も終わり。楽屋にはお久しぶりの美保純さんと、これは初対面のマンガ家ひさうちみちおさん。美保さん、いい女っぷりだよなぁ。


 最終夜は「ここだけのふたり」。今回のシリーズはやたら夏目さんが働くという特徴があったけど、今夜も「登場キャラクター頭身比較表」を持ち出して語る語る。こんなに働いたら明日の朝死んでないか?


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