岡田斗司夫のオタク日記
2001年07月16日〜07月31日
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7月 その2


16日(月)

 下痢が治らない。鬱とのダブルパンチである。なんか自分の人生がトイレとベッドの往復で終わってしまいそうな、下らなさすぎる妄想にふけるのも鬱の日々たるゆえん。
 事務所の電源、落ちること落ちること。もともと普通の住宅(一戸建て)を事務所として借りてるけど、家庭用の限界60アンペアまで入れている。僕の部屋のクーラー2台(ツッコミ禁止)、柳瀬君の部屋のクーラーと3階のクーラー、大型冷蔵庫にコーヒーメーカー。このほかの必需品としてパソコンが7台にコピー・FAX機にプリンターに大型TVやビデオが4台。ここまででギリギリである。ここに最近、乾燥機付き全自動洗濯機というめちゃくちゃ電力を喰う新人が入ってきた。どうなるか?お茶を飲もうと電気ポットのボタンを押すと、もう電源が落ちる。麦茶を飲もうと冷蔵庫のドアを開けるとコンプレッサーが動き出して電源が落ちる。いまや我が事務所、なにか行動を起こすときは「電力は大丈夫か?」と考慮してから動くのが癖になってしまった。それでも今日は2回連続で落ちた。
 いい味出してるメールが来たので、ここに転載。

突然ですが ここでウチの相棒(内縁のダンナの事)のオタクばなしー
先日 近所のカメラ屋さんがサービスデーで写真現像半額だったので 古いフィルムを出しました
戻ってきてビックリ!そのなかの一本(24枚)には次々と某鬼ムスメの姿が!
聞くと 「うる星やつら」の映画(リアルタイム)を見に行った時にこっそりカメラを持ち込んで写したんだそうだ
「おぉー!なかなか良く撮れてるー映画を写すのは難しいんだぞ」だそうだ
ちなみにこの相棒「がんばれタブチ君」の時にはテープレコーダーを隠し持ち込みして録音したらしい…


17日(火)

 現代書林の武藤さん来社。単行本のデザイン、もう少し悩みたいので単行本とは別進行したい、という話。
 夜、額田さんらと三越裏の「一鐵」で食事。この間見つけてから何回か通っている。いま吉祥寺の和食で気に入ってるのは東急前の「すみか」と駅前の「半蔵」と、この「一鐵」の三ヶ所である。和食といってもここは鉄板焼きがメインだけど、海鮮やチヂミ焼きなど飽きさせない。ウエイン町山のサンフランシスコ話など聞く。


18日(水)

 7月前半の日記書く。あいまにコンビニでチョコラザウルス買うけどダブリばかり。なんでオレはこんなにバキュケファロサウルス(それも骨格)に好かれるのか。
 恋愛の取説、i‐mode版のテストを開始。設問が多いので、けっこう入力が面倒。


19日(木)

 朝はガストでコーヒー飲んで、事務所へ。クーラーかけたらまた電源が落ちた。「歩き方」執筆中も何度も電源が落ちる。
 ラーメン博物館の原稿中に撮影監督のエピソードを確認したくて資料を漁るが見つけられず。こういう時は記憶だけで書くしかあるまい。
 伊勢丹で和美とお茶を飲んで、「とりせつ」の12タイプ名称を思いつく。


 東急地下で弁当を買って和美宅で夕食。


20日(金)

 同人誌の文字数など、大混乱。とにかく分量のわかる原稿から仕上げる。あと10日だけど全然先が見えないぞ。


21日(土)

 村上知彦氏より「宝塚映画祭」でのトークイベント出演打診。「岡田斗司夫 アニメ・バトル・トーク」という仰々しいタイトルで10月28日(日)の午後2時より約2時間。ここに書いておけば忘れないだろう。


24日(火)

 デジmonoの原稿打ち合わせ、挫折。とにかく書くしかない内容なので、あきらめてキーボードに向かう。
 和美と「30独身女、どうよ?!」について会議。武藤さんの提唱する「いい男の条件」という発想が気に入らないらしい。「この男が好きかどうかならわかるけど、いい男って何よ!」とのこと。同じ学者でも常識派と省エネ派の溝は深い。
 昼寝。まだ鬱が明け切らない。
 夕方、マンガ夜話打ち合わせ。公開収録の「あしたのジョー」だけど、今回は『夏目の目』が長いので聞き役に回ることにする。いしかわ氏は以前から「巨人の星とあしたのジョーを比べると、けっきょく巨人の星はパロディのネタとして記憶されているだけ。しかしジョーはちゃんと歴史に残った」と主張していた。以前、帰りのタクシー内で僕は彼のこの主張に反論したことがある。しかしNHKスタッフの話によると「いや、両方素晴らしい」と打ち合わせで言っていたらしい。転向したか、それとも僕に説得されたのか?
 夜、リクルートの佐々木さん、小泉さん、岡本さんが来社。仕事の話をするはずが、なぜか怒濤の恋愛論。岡本さんは「キャラミル研究所」というポータルサイトを開発したんだけど「人生テストを大いに参考にさせていただいてます」とのこと。小泉さんが学者省エネタイプで、見事なほど当たっていたのが笑えた。


25日(水)

 柳瀬君情報によると、みのうらさんはいま同人誌の入稿でテンパってるそうだ。コミケ当日まで3週間を切った今、「分量制限無し」の原稿を依頼してるとのこと。漢である。男塾でも筆頭を任せられるな。
 午後からコンテンツ・ファンドの収録。司会の二人、もう完全に息が合っている。


 今回、気に入ったのはこのキャラ。



26日(木)

 「30独身女〜」の原稿書き。なかなか進まず。5時半にようやくアップしたので伊勢丹の中華で食事。
 まついなつき氏から「フロン」についてのメールをもらったけど、でも誉められても彼女の「笑う出産」は60万部。なんかその数字、やたらリアリティがあってクラクラする。「オレが追いつこうとしたら、60冊書かなきゃダメじゃん」と言うと和美に「一生に60冊も本を書けるかどうかわかんないしね」と軽く返されてまたショック。


27日(金)

 BSマンガ夜話の公開収録。



28日(土)

 大槻ケンヂと事務所でSPA!の対談。テーマは「フロン」について。ケンちゃん、開口一番「読みましたよ!もうオレは絶対に結婚しないッスよ!」ときた。ありがとうございます。
 井の頭線の踏切で写真撮影。「線路の中で撮ろう」と自分で言い出して撮ってもらう。ケンちゃんは昔に比べたらメイク時間が短くなったなぁ。
 夕食を和美宅で準備。ニラとニンジンのお焼きと、肉茄子ピーマンの味噌炒め、白菜の漬け物とシジミの味噌汁。ああ、自分で作ったものが一番美味しい。
 静と一緒に『ドクター・ドリトル』(吹き替え版)を一時間見て寝る。


29日(日)

 ひたすら原稿書き。でも逃避に『ドグマ』と『マルコビッチの穴』。でもいま気がついたけどこの映画、二本合わせて4時間半もあるよ。逃避というか、映画見て空いた時間に原稿書いてるみたいだよ。


30日(月)

 朝食に近所のマクドナルドへ。トレイの紙がマクドの上場記念らしく、例の派手なピエロと日本マクドナルド社長の藤田田(デンと発音してください)のツーショット写真。東証に上場しなかったのは個人会社藤田商店への上納金とかいろいろチェックされたくないこともあるんだろうなぁ、と考えながらトレイの紙を指でちぎって「藤田田(デンと発音してください)人形」を作る。


「藤田田(デンと発音してください)くん、どうして東証じゃないの?」
「イヤチョット、割高ナノニぐるーぷ企業カラ資材調達トカ…君ニ関係ナイヨ!」などと会話して遊ぶ。

 和美からメール。静と昨日、ターミネーター2を見たそうだ。半分まで見たとき「最後の戦いは怖いからやめるなら今だ」と言ったのに最後まで見たそうだ。しかし夜中にトイレから帰って「敵の基地があるから」とそのまま寝てしまう。猛烈な寝ぼけだったそうだ。


31日(火)

 NHKの「課外授業 ようこそ先輩」という番組から出演打診のメール。小学生にナニを教えればいいのだ。
 溜まっていた未読雑誌を整理。SPA!で連載がはじまった西原理恵子の『脱税できるかな』にようやく気がつく。これがスゴイんだ。架空経費の計上や、延滞税・重加算税で本税がほぼ倍になる、という記述。なによりも7年前の売り上げが3000万円だったら、たしかに5年さかのぼって追徴金まで取られたら、ちょうど1億円ぐらい、というリアルさ。
 すげぇ、西原!お前本当に脱税してたな!おぢさん、ちょっと知り合いで刑務所まで行った奴もいるし、とばっちりで自宅に国税の査察入られたこともあるから知ってるぞ!
 明日発売の第2話ではおそらく「市民税や地方税の追徴問題、支払準備のために銀行口座が差し押さえられる」というあたりの描写までいくのか?4週間の短期連載で、内容はこの一年間の話だけど、いくら西原でも「ふふふ、私はこうやって脱税したよ。どうだ税務署手が出せまい」というマンガは描けないだろう。おそらくラストは「いろいろやったけど全部バレちった。また追徴金取られちゃったーい」という勧善懲悪なオチになるはず。SPA!で連載だし西原もメジャーだし、このあたりの「適度な過激さ」が限度でしょ?
 いや、でも蛇蝎のごとく嫌っている倉田真由美の連載潰しもあるし、ひょっとしたら俺なんかの想像を遙かに超えるような…
 同じ練馬区○○町の住人としては、なんかとにかく頑張って欲しいような、頑張りすぎて西原理恵子のマンガがもう読めないような事態だけは避けて欲しいような、そんな複雑な気分である。
 西原さん、悪質(計画的)な脱税は、初犯でも執行猶予つかないんだよ…


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