岡田斗司夫のオタク日記
2001年08月01日〜08月15日
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8月 その1


1日(水)

 コミケ原稿、ようやっと完成
 「脱税できるかな?」の2回目、すごい!架空経費でそのまんま突っ走るつもりだ。もちろんフィクションだろうけど、こういう内容は税務署の最も嫌うところ。脱税の慈孝は年だから次回の調査で…あっそのために新宿区から武蔵野市への本社移転?でも武蔵野市は日本で一番高い市民税取りくさって、その金でジブリ美術館なんてどのマスコミも書きやがらな…いやいや、落ち着こう。
 え〜と、とにかく西原さん、陰から、税務署から見えないぐらい陰からですが、応援しています。


2日(木)

 とかなんとか昨日書いていたら、なぜかいきなり西原理恵子からメール。なぜ?一面識もないのに?

 ぬかださんから聞きました。
 私の家は吉祥寺ではないそうで。
 すいませんが、どうやら近所らしいんで、今度
 引っ越しそばもっていってよろしいでしょうか?

 うわ〜、怖いよ〜!
 まついなつきであんなにビビった僕なのに、西原理恵子!それもものすごく近所!ソバなんて絶対に口実だ。火をつけられる放火される、我が家を「火垂るの墓」にするつもりに違いない!
 あわてて額田さんに電話した。
「西原さんからメール来たよ!」
「うはははは。岡田さん、前に彼女の新居を『あんなとこ吉祥寺じゃない』って言ってたでしょ。ちゃんと伝えてあげましたよ」

「で、なんて…」
「岡田斗司夫のヤロー!って」
 ダメだぁ、もう明日明後日にはオレは一家丸ごと火垂るの墓だぁ!
 あわてて土下座するかのごとき文面のメールを送る。ああ、そういえばBSマンガ夜話で『ぼくんち』やったときも作者本人から来た「TVの前で正座して見ています」というFAXに「ウソだ、この女はそんな殊勝なタマじゃねー!」とか言っちまったよなぁ。


3日(金)

 朝から神奈川県立近代美術館へフラー展を見に行く。途中で通された学芸員の部屋というのが、これまた香ばしいイイ感じのオタク部屋だったので撮影。


 夕方、来週からのマンガ夜話打ち合わせ。


5日(日)

 朝一番から東京トイフェスティバルに出勤。今回は北原さんの会社トイズの仕切りなので気楽に視察しながら買い物。といきたいけど、やはり苦情は僕みたいなのになぜか廻ってくる。それでも例年よりはるかに楽かつ安全なのは限定品の取り扱いをほとんど止めてしまったから。楽しみにしているお客さんには悪いけど、毎回あの騒ぎで労力の半分以上を使った気になってしまったからなぁ。


6日(月)

 NHKの「ようこそ先輩」打ち合わせ。しかし「岡田さんからこういう授業、という企画を出して、それをNHK側が検討」というプロセスを聞いて不思議に思う。企画立てるのがテレビマンの仕事じゃないの?出演者にそこまでやらせて(というより今回の企画持ってきたのも外注の会社)、いったいなんでNHKは放映権や著作権を主張するつもりなんだろうか?
 日経ウーマンの取材。あらかじめ送ってもらったアンケート結果を中心に現代の恋愛や男女の意識差を語る語る。


7日(火)

 英知出版の取材を受けて、すこし早い目に渋谷NHKへ。リクルートの佐々木さんを連れてマンガ夜話楽屋へはいる。今夜は田村信の名作ギャグ「できんボーイ」なので本番を楽しめばいいだけ。ゲストは大槻ケンヂだけど、たしか今週の金曜もイベントで会うから、なんかヘンな感じである。
 楽屋に差し入れのでっかいかき氷(白クマとか言う名前)があって、これが食べても食べてもなくならない。頭痛がする、と言うといきなり出演者一同で「どうすればかき氷の頭痛は収まるのか」というウンチク大会になる。もちろん僕の持論は「かき氷などという恐ろしいモノには近寄らない」だけど、早々に却下されてしまった。


8日(水)

 SPA!の西原マンガ「脱税できるかな?」も第3回。…スゴいっす。真似できない、したくないっす。マンガ夜話、今夜はアスキーの浜田さんを案内して、ついでにいしかわさんに脱税話を聞いてみた。
「いや西原、すごいんだよ。一億がね、結局二〇〇〇万円になったんだって」
「うわぁ、そりゃたしかにバングラディッシュの絨毯売りですね」
「そうだろ?マトモに税金払ってるのがバカらしいよね」
 僕も思わず額田情報「育児やってたらバクチから遠ざかって、そしたら豪邸が建っちゃった」という話を開陳する。
 マンガ夜話のセットはいつも見えないところに凝っていたりする。今回は出演者卓の手前、砂絵のようになっている部分が「あたしンち」のお母さんの顔になっていた。



9日(木)

 事務所に行くと昨日のマンガ夜話で取り上げた「けらえいこ」さんから丁寧なお礼FAXが届いていた。僕が番組で指摘したいがらしみきおの影響やコマ進行の縛りの話など、さらに詳しく語ってくれて嬉しい限り。
 今夜は最終夜で「湘南爆走族」、ゲストは「キン肉マン」と同じくよゐこの二人、なんだけどこれが濃い!高校時代に集めた爆走族グッズを見せてもらって、もう出演者としての自覚なんかふっとんでしまった。
 番組終了後、視聴者からのFAX機にこんないたずらを発見。みんな仕事を楽しんでいるなぁ。



10日(金)

 夕方まで爆眠して、まついなつき氏と食事会。こっちは現代書林の武藤さん、あっちはNHK出版の山本さんという編集者を同行しての公開デートである。しかしあまりのまついさん漢らし過ぎる発言の数々にもう引きずられっぱなし。武藤さんは「なんでこの場でテープ廻してないんだ!」と叫ぶし、山本さんは僕に「私にとって岡田さんという人は、ハイジの本を書いてくださる人なんです!」というアレなプロプーザルをするしで、なんだか訳わかんなかった。でも一鐵の料理は喜んでもらえたからいいや。


11日(土)

 新宿ロフトプラスワンで大槻ケンヂによる「のほほん学校」のゲスト出演。楽屋でもう一人のゲスト田代まさしさんと挨拶。田代さんがモニターに映っている「緊急連絡10‐4‐10‐10」という特撮番組を見て「珍しい映像だねー」と感心していたけど、「それより珍しい映像アンタは持ってるやろ!」とツッコミたい心を抑えるのに必死。神様、斗司夫のいけないイタヅラ心を押さえて!

 「では打ち合わせです」とオーケンが渡してくれたのは手書きの進行表。…オーケン、仕事ナメとんのか。


 まずはオーケンのソロトークとカラオケ、次に田代氏とのトークと休憩を挟みながら、やっと僕の出番である。でさぁ、これがものすごく楽しかったわけだよ。オーケン、また呼んでね。


12日(日)

 コミケ三日目。今日は売り子である。というより、ついに完成した同人誌を壱千部売りまくる、という勝負の日である。値段は最後まで迷ったけど、イワエモン氏が「あ〜、こりゃ大丈夫ですよ!」と言ってくれたので強気の七百円。しかしお釣りが面倒だなぁ。
 開場と同時に目の前に列ができる。ひたすらお金を預かって同人誌を渡してお釣りを勘定してお礼を言う。この繰り返しである。もう働く働く。ミニペットボトルに四本以上、お茶やらミネラルウォーターやらを飲んだけど、けっきょく最後までトイレに行く必要がなかった。脱水寸前だったんだろうな。
 今年はセバスチャン来なかったけど、でもイイ新人がいましたよ!


 いやでもマジにこのTシャツ、欲しいと思いませんか?


13日(月)

 コミケ疲れで動けない。なによりの収穫は「基礎チューニング概論」の第二弾がCD‐ROMで出たことだけど、それをここで説明する気力もない。寝る寝る寝る。
 みさとさんからメール。今回はレディコミに関して教えてくれたのが面白かったので、それを紹介して今夜はもう寝る寝る。

 岡田さんはレディースコミックって読んだ事ありますか?私は昔まとめて読んだ事があって、それと最近子育てコミック、嫁姑コミック(そんな雑誌もあるんです)をまとめて読む機会がありました。
 どのタイプも中身は読みきりの物だけなのですが、それぞれ大雑把に

A、レディースコミック
 ↓(1)ああ、今が幸せ、それでいいの!
 ↓(2)レイプ

B、子育てコミック
 ↓苦しかったけどオチで子供の笑顔で報われた気分

C、嫁姑コミック
 ↓(1)苦しかったけどオチで「○○さん、ありがとう」と姑に言ってもらえて仲直り気分 
 ↓(2)離婚or別居でせいせいしたわ

って言う感じだったんですが、(すっごく大雑把。)なんかね、BとCの(1)のタイプがどれを読んでも生命保険のセールスみたいでした。
(中略)
 かつて主人と大ウケした表紙の惹句で、「特集!この夏の性犯罪すれすれ体験!」というのがあって、特集その一が「あの暑い日のレイプ」、そのニはわりと普通で「ひと夏のアバンチュール」その三が「私の痴漢白書」でした。
 そのニはともかく、性犯罪すれすれの「すれすれ」はすれすれセーフのすれすれか。では何ならアウト扱いになるんでしょう。


14日(火)

 ミキハウスから出ている雑誌ミキハウス・ラブの取材。フロンに関して、という内容で「ミキハウスを読んでいる専業主婦が、夫をリストラする方法やメリット」を語る。ほらほら安心している旦那さんたち、奥さんたちはここまで考えてますぜ。
 フロンのワイドショー取材に協力してくれた高山さんをお食事に。ここでもやはり夫のリストラ話。


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