1日(土)
「寿司が食べたい」と娘が騒ぐので昼は三崎港で寿司。でも僕はカツ丼。でも寿司も食べる。これは太るな。
午後から次期企画の相談を和美と。なんとなく「お金に関して」という方向性だけは出していたんだけど、それについてごちゃごちゃ考えをまとめる。以前に娘から「お父さんの仕事は儲かっているの?」と聞かれてこのように答えたことがある。
「働くと稼ぐと儲けるでは意味が違うよ。一生懸命働いて、それでお金をもらうのが『働く』。しーちゃんが台所で洗い物をして、お母さんから一回に五円もらっている。洗い物が多くても少なくても、とにかく一回に五円。これが『働く』だ。
でも、しーちゃんは洗濯物をたたむ、というお手伝いもやってるね。あれは一枚一円だろ。たためばたたむほどしーちゃんは忙しいけど、お金は一杯もらえる。これが『稼ぐ』だ。
でもね、世の中にはもっと便利にお金だけもらう方法もあるんだ。たとえばしーちゃんの友達のミサに「しーちゃんちの洗濯物たたんでくれたら、2枚で一円」という約束で20枚、たたんでもらったとする。しーちゃんはお母さんから20円もらって、ミサには約束通り10円あげる。するとしーちゃんは働かずに、稼がずに、でも10円もらうことができた。これが『儲ける』だ。
さて、こっからの話はややこしいから頑張って聞いてね。しーちゃんの友達ミサは一生懸命しーちゃんちの洗濯物をたたんだけど、ちっともお金が貯まらない。そこでミサは友達にプレステのゲームを貸す、という仕事を思いついた。一晩貸して二百円だ。でもこの仕事をはじめるには、みんなが借りてくれるようなゲームをまず買わなきゃいけない。ゲームは四千円以上するから、なかなかミサには手が出ない。そこでしーちゃんがミサにお金を貸すんだ。
『ゲームを買うお金、四千円を貸すよ。そのかわりにミサが誰かにゲームを二百円で貸すたびに、百円ちょうだいね』
これがお金を集める方法の四番目、『貸す』だ。
お父さんは『稼ぐ』が好きなんだけど、本当はお金を集める一番の早道は『貸す』ことなんだよ」
娘は「でも『儲ける』とか『貸す』ってみんなに嫌われる気がするな」と答えた。そのとおり。
中央公論の白戸さんが「婦人公論」に移動した、というメール。「ぜひ一緒に仕事したい」と返事を送る。
夜は字幕版の『チャーリーズ・エンジェル』を見て、娘とマンガ喫茶へ。ああ、オタク家族なり。
2日(日)
まる一日、ずっと原稿書き。「結婚しなくちゃいけないの問題」をやっと書き上げる。頭がぼんやりしたのでレンタルビデオに逃避。『ザ・セル』を見る。面白かった。原稿ずっと書いてたのでこれ以上書く気になれない。今日は終了!
3日(月)
午後から現代書林・武藤さん、bk1の杉田さんらと打ち合わせ。途中で武藤、またもや語りだして止まらない。打ち合わせもクソもこの女、自分語りをはじめると長いんだよなぁ。「30独身女」「恋愛の取説(仮)」に関しての予約者特典やiモード版判定テストのパスワード管理など、なんか出版の話じゃないよね。
豚ロースが大量にあるので、今夜は豚カツ。でも使い切れないので明後日は豚肉キムチ炒めをロース肉を使って作ろう。
夜、「未来玩具」の用意(データベースから今回紹介のコレクション抜きだし)のために事務所へ。コレクション抜き出しを考えながら今回の原稿について考える、という泥縄方式で、おまけにこの原稿の締切は明日の夕方だ。すげぇ。
4日(火)
「未来玩具」の打ち合わせ。しかし夕方予定の締め切りが一日延びたので昼食は木曽路でしゃぶしゃぶ。久しぶりにゆっくりとランチが食べれた。
5日(水)
朝日新聞から「萌え」の取材。現代の日本語の変化をレポートする、というシリーズなんだけど、新語として「萌え」を取り上げるそうだ。キーボードで文章を書くときの誤変換をわざと楽しむ「誤変換文化」について語る。
フルタ製菓の「20世紀漫画家シリーズ・横山光輝」をいくつか買う。(写真下)
最近流行の「お菓子入りフィギュア」というやつだけど、このフィギュア(というよりロボットだからオモチャというのが正しいか)は造形やプロポーションはいいけど、塗装があんまり感心しない。封入されているカードの解説もなんかヘンな文章だ、と思ったらこれは怪しい関西人・安斉レオポンの仕事ではないか。レオポンというのは僕のつけたあだ名で、名刺には安斉レオと書いてるけど、なんかグァム島のポン引きみたいなしゃべり方なのでレオポンと読んでいるのだ。レオポン、こんなメジャーな場所でボロクソ言ってすまんな。
夕方、さるころと打ち合わせして、帰りに長ネギとニラを買って、和美宅で夕食に豚ロースとキムチ炒め。
6日(木)
ランチは吉祥寺伊勢丹地下の葵丸進でかき揚げの天丼。和美は揚げ物を食べると気持ちが悪くなったようだ。あいかわらず油に弱いなぁ。
引っ越しした以前の家、まだ保証金の変換について決まってなかったので先方にFAX。
午後から「30独身女」の下書き原稿をチェック。しかしあまりのまとまりのなさに眠たくなってしまう。著者自身が眠い本など誰が買うものか。n対n恋愛の話をゴールにすることにして、書き直しを決意して、まず日記の作業にはいる。
夕食は青梅街道沿いの「うどんの民芸」に入ったけど、あれが皿うどん?本当に?
SPA!の書評蘭で、あるロボット本を取り上げて誉めていたけど違和感あり。「日本のロボット技術は世界一」という根拠が「早稲田大学の○○は空腹になると自分でバッテリーを探す」とあって笑ってしまった。そんなの20年以上前にカーネギー・メロン大学のビーストがやったことだろ?
ビーストはバッテリー残量が少なくなると自分から電源コンセントを探して充電する、という「本能」を備えた実験用ロボット。しかしある日、ちょっとした不注意からコンセント前にホウキが倒れているのに誰も気づかなかった。翌朝、研究員が見つけたのは、なんとかホウキを避けてコンセントにたどり着こうとして届かず、「餓死」したビーストの群であった。
このニュースは世界中のロボット学者を感動させたんだけど、で、この著者、ロボット本を書きながら、そんなことも知らないのか?ひょっとしたら著者の頭には「日本のロボット産業は進んでいるに違いない」↓「それは鉄腕アトムのせいに違いない」という連想があったのかもな。つまり結論先にありきで取材を進めた部分があったんじゃないかと思う。だから欧米の研究室では数十年前に通り過ぎた研究事例を見せられても「凄い!やはり日本のロボット技術は世界一!」となってしまったのではないだろうか。
7日(金)
やっと、溜まっていたメールの返事を書く。
8日(土)
文庫解説用に『シェイプアップ乱』をずっと読む。『狂四郎2030』で大ブレイクした徳弘正也のデビュー長編ギャグだけど、もうページ進行が単調で、ギャグ構成の難しさをいまさらながらに思い知った。
アニメ誌「ニュータイプ」購入。お目当ての『ファイブスター物語』、今月は戦闘と戦闘の合間でいよいよ来月あたりからロボット戦がはじまるか。作者本人が「今までのロボット戦描写は、しょせん剣豪の一対一対決の模写だった。このオレが集団戦としてのロボット戦を見せてやる」と息巻いていたから来月からの期待大。TV版『機動戦士ガンダム』の後半、宇宙要塞ソロモンやア・バオア・クーあたりのロボット戦闘ってけっこう集団戦の雰囲気を出していたと思うけど、はたして永野護は師匠の富野を乗り越えれるのか?それともやっぱりいつものハッタリか?ネットゲームなんかやめて働いてくれよな。
『アンブレイカブル』というビデオを借りて見る。「なんちゃって不条理」な『マルコビッチの穴』なんかより、はるかに不条理かつ複雑な構造の映画である。ラストまで見た後、おもわず「なんじゃ、こりゃー!」と叫んでしまった。いやぁ、ハリウッド超一流スターを使って、金をかけて、ここまで好き勝手な映画作れるんだ。とにかく面白い。
9日(日)
文庫解説用の資料読み。僕は原稿枚数に関わらず下準備がすごく必要なので、できるだけ解説みたいな原稿は受けないようにしているんだけど、まだまだ読まなければいけないものが多すぎる。
手が空いているすきにベッドのシーツを交換して洗濯。台風が近いらしく、雨が激しい。TVを見ないので天気予報とかニュースにとんと疎いけど、この体のだるさは低気圧が接近してるせいだな。
10日(月)
「シェイプアップ乱」の解説、〆切を延ばしてもらう。
日経ウーマン中村さん来社。ちょっと企画についての相談など。
現代書林の武藤さんと作家のまついなつきさん来社。共著か対談で一冊、という企画だけどできるのかなぁ。
明日は富士急ハイランドまで取材だけど、雨はますます激しくなっている。え?これ台風なの?
11日(火)
台風で、富士急ハイランド行きが中止。もうなにも言いたくない。今年の台風は先月の大阪行きをキャンセルさせて、また取材の邪魔をしやがった。台風、コロス!
失意の中、ガストで朝ご飯。をを、ちゃんと店が開いているのは立派だ。
体がだるくて動かないので事務所で昼寝。西の空、夕焼けがきれいだった。
本木さんから経済産業省・女性官僚との合コン話が来る。はい、喜んで!と炉端焼きみたいな返事を書く。
12日(水)
台風一過、ハラたつほど天気がいい。中央高速を愛車ベンツAクラスで富士急ハイランドまでドライブ。これで隣に座っているのが額田さんじゃなければ、どんなに楽しいだろうか。お目当ての「ガンダム・ザ・ライド」はモノマガの原稿で書くからここでは書かない。
午後から西原理恵子の家に遊びに行く。和美の家から歩いて3分。よくお茶を飲みに行くフランス菓子のイートインがある喫茶店のすぐそば。
初めてお会いする西原さんは「ものすごく普通の人」だった。例の脱税も「やっぱり国が税金ちゃんと使ってくれないから」が理由だそうだ。こんな普通の人、オレの西原じゃない!おまけにNHKの受信料もきちんと払っているとかで、「だってNHKにはいい番組がいっぱいあるし」こんな普通の(以下略)
記念に額田さんとのツーショットを撮らせてもらったけど、ほら!ものすごく普通でしょ?感じいいんだよ、この人!ああ、なんか騙されたような気分。でも「くらたま、どうですか?」と聞いたら「仲良しだし大好きよ。だって自分の真似してくれる人、嫌いになれるわけないでしょ?」と返されて、女傑!と心でガッツポーズしてしまった。
13日(木)
今日は、朝から浄化槽の工事のため、早めに家を出て、タリスカフェでお茶。準備不足のために武藤さんとの打ち合わせを延期して、「シェイプアップ乱」の打ち合わせ。続いてガンダムライドの打ち合わせ。
昼食のあと、昼寝して「シェイプアップ乱」の原稿仕上げ。
夕食はいつもランチ食べてる「犬馬の心」で。をを、美味しい!
14日(金)
喉が痛い。風邪かもしれない。背中もぞくぞくする。明日は山口へ出張なので早い目に寝る。
15日(土)
朝、喉が痛くて声が出ない。泣き言なんか言ってられないので、そのまま羽田空港へ。しかし肝心のトークショーねたや着替えの入った紙袋を中央線に忘れてしまう。しかたなくそのまま飛行機で宇部空港へ。
迎えの人と合流して、山口県博覧会「きらら博」へ。地方博とは思えないそのにぎやかさとパビリオンのつまらなさの対比にびっくり。でも異形の建物がガンガン建っている風景はなんとも言えない快感だ。楽屋は高橋名人(!)と一緒。
ハドソンの会長話に大笑い。
夕日がマトモに射して、とても舞台上のプロジェクター映像を見れる状態ではないので、ビデオなしのトークのみで勝負。二時間は楽しくてあっという間だったけど、やっぱり最後に喉が枯れて声が出なくなってしまった。打ち上げまでホテルで寝るけど、復活せず。打ち上げ会場でもずっと人の話を聞くだけで、疲れていたので一時間ほどで中座させてもらう。
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