岡田斗司夫のオタク日記
2001年11月16日〜11月30日
・1996-2001.Toshio OKADA all right reserved.
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11月 その2


16日(木)

 「フィギュア王」の記事で鼎談。海洋堂の宮脇専務には久しぶりにあったけど、あいかわらずスパークしていた。「海洋堂の価値がわからん奴は地獄へ行け!」とばかりの相変わらずの海洋堂至上主義っぷりが聞いていて気持ちがいい。ワンフェスは参加者も出品者も、常に海洋道と共に悩み、模索していかなければいけないそうだけど、僕なんか百年修行してもこういう発想は出てこないな。「モデグラ誌は海洋堂のプラウダ」と言ったら「いや、モデグラだけじゃなくて、どこにでも発言するよ。モノクロで四ページくれるだけでええんや」と返された。モノクロで四ページよこせ、てか!もう本当に親子二代にわたっての帝王ぶりであるな。


19日(月)

 フロリダ・ケネディ宇宙センターに通販注文していたトレーナーやTシャツ類が到着。


どれも1枚1500円前後で、航空便で取り寄せても送料は合計で3000円ちょい。サイズがでかい奴は海外通販で、僕みたいに「特殊趣味」なもん頼んだ方がぜったいにいいと思うぞ。
 午後からBS局の出演打ち合わせして、日記書いて和美宅へ走って夕食の準備。今夜は「ニラとにんじんのお焼き」に豚汁。食後、娘を寝かしてからもう一度吉祥寺へとってかえして読売新聞の取材を受けた。その他今日は取材依頼のスケジューリングだけで疲れ果てた一日だった。


20日(火)

 朝から和美と次回作の企画。書き下ろしが終わるとようやっと「次は何を書こうか」とゆっくり考えることができる。この時期が一番楽しいんだろうな。
 僕は現在、「論理思考時期」なので、書きたいこと・やりたいことよりも「商品企画と販売展開」という発想で考えてしまう。ちなみにほぼ一年ごとのサイクルで僕の頭脳は「論理期」「感傷期」「中間期」という波を繰り返すみたい。本当は今期のうちに「ぼくたちの洗脳社会2」を書いてしまった方がいいんだろうな。今日、考えたのは「1.著作物を商品と考えると作者は労働者、編集が商品企画者」「2.物書き・岡田斗司夫の商品価値は、難しいことをやさしく、当たり前のことを論理的に説明できること」 うーん、児童文学でも書いてみますか・・
 午後から新幹線で京都へ。「京都でもっとも制服スカートの短い高校」として有名な平安女学院高校の女生徒17人と「1対17合コン」を同志社大学前のマクドナルドで敢行した。


 いや実際は合コンというより「17人抜き組み手」に近く、あらかじめ彼女たちが作ってくれた「岡田斗司夫への質問状」に答えるだけで精一杯、短いながらも密度の濃い時間だった。女の子はみんな可愛かったけど、その可愛さを楽しむゆとりもなかったなぁ。


 時間ぎりぎりで「同志社大学マンガ夜話」に出席。楽屋で「さっきまで女子高生と合コンしてたんですよ」と話すと、なんかみんなに怒られた。いしかわさんなど「なんで岡田が」とまで口走る。さて今回の「同志社大学マンガ夜話」、なんと本シリーズでもまだ未着手の手塚治虫『ブラックジャック』。番組進行とか考えなくていいので、いい意味でも悪い意味でもダラダラと話せて面白かった。
 夜は疲れたので京都の定宿・グランビアホテル京都で泊まる。


21日(水)

 「近くにガンダムを話せる男子がいない」とお悩みのMさんを取材。午後から東京へ帰って、和美宅でプルコギと鶏肉とカシューナッツの炒めを作る。軽く加えたエスニック風味が娘には評判悪し。残念かつ悔しい。


22日(木)

 和美と新宿・伊勢丹の「ハリーポッター展」へ。レジの前は長蛇の列だったけど展示会場はあんがい空いていた。数分の一縮尺で再現されたダイアゴン横町や、のぞき窓形式のディオラマ(シャドーボックス型という)群で作られたホグワーツ魔法魔術学校が楽しい。ついでに伊勢丹新館・大きいサイズ売り場でパジャマを購入。食堂街の洋食屋でタンシチューを食べて、TUTAYA上の麻布茶房で「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を最後まで読み切る。紀伊国屋で便乗本「クィディッチ今昔」「幻の動物とその生息地」まで買ってしまって、これで僕もハリポタブームの参加者だ。


23日(金)

 三軒茶屋しゃれなあどで「動く戦車オフ会」に出席。今回の企画「俺タイガーキャプテン選手権」に、うちにある三枝氏製作のタイガーキャプテンを参考出品するためである。模型を預けるだけ預けたら、すぐに「と学会」に行かなきゃいけないんだけど、ついつい垂涎のSF戦車模型に見とれて話し込んだり写真を撮ったり。



 上記の「俺タイガーキャプテン選手権」も当然、読者の皆さんに説明しなきゃいけないんだけど、ものすごく長くなりそうで、おまけに受けそうな気がしないから割愛。すまん。
 渋谷のフォーラム8で「と学会」例会に出席。しかし体調が悪く、発表を聞いているうちについ寝てしまう。後で聞いたらイビキかいていたそうだ。大恥である。
 一番の収穫は、まんだらけコスプレ店員「声」さんの「マジックスパイスカレー」、札幌のカリスマカレー店のオヤジだけども、「絶対秘密のスパイス」が入ったカレーを作っていて、そのカレーを食べた人はなぜか多幸状態にトリップしてしまうという話。
 声さんの調べではそのオヤジ、数年前に南米旅行中に誘拐されて、それ以来「絶対秘密の不思議なスパイス」の入手に成功したそうで、もう私たちの邪推はとどまることなくドライブしまくりでした。 
 けっきょく、と学会の打ち上げには出席できず、お茶だけ飲んで羽田発日本エアシステムで福岡へ。明日のアミーゴス公演のために眠田氏と一緒に現地入りした。スタッフに本場長浜ラーメンを案内してもらったけど、なんか客より店員の方が多そうな店であった。でもラーメンは美味い。現地の高校生は替え玉を五回、お代わりするそうである。


24日(土)

 イベント会場の天神NTTホールに入る。もう唐沢さんが先に入って弁当を食べていたので驚く。「今日の朝までトークショーだったんでしょ?」「村崎百郎と朝5時まで話してました」といわれて驚愕。本当に忙しい人だなぁ。きっとあと数年で死ぬに違いない。いまのうちによく顔を拝んでおこう、と決意。
 アミーゴス・トークショーはいつもの通り。ネタは前回の東京とほぼ同じなので安心というか個人的にはやや退屈というか。質問コーナーの最後に手を挙げてくれた客席左側前列の白いセーターの女の子4人組が可愛いなぁ、とかぼんやり雑念にまみれているうちに終わって、サイン会をこなしていよいよ打ち上げ。
 天神の鍋屋で、しゃぶしゃぶ、すき焼き、もつ鍋(博多風&韓国風)の四種が食べ放題。もう美味しいというか旨いというか、これだから福岡公演はやめられない。あまりに満腹になったのと、周りの席が全員日本酒でべろべろになったのでホテルに帰って寝る。


27日(火)

 出張や公演の疲れか、朝起きても枕から頭が上がらない。無理矢理に起きてもやたら寒い。僕は毎年、クリスマス直前まではTシャツ一枚でOKなんだけど、今日はついに日中なのにブルゾンをはおってしまった。風邪かもなぁ。
 でもね、だいたい日本の気候はこの数年で変化してると思うよ。だって11月半ば過ぎたのに先週までは本当に暑い日もあったし、4月過ぎても東京には雪が降るし。だからいっそ、季節表記を以下のように変えちゃったらどうだろうか?

  春・・・4月〜6月
  夏・・・7月〜9月
  秋・・・10月〜12月
  冬・・・1月〜3月

 ほら、このほうが実際の気温や服装にぴったりでしょ?つまりクリスマスはまだ秋なんだ。なんだ、やっぱりTシャツでオッケーじゃんか!
 西原理恵子様からこんなFAXをいただきました。ウォッチ・ア・ゴーゴーに掲載されているみたいです。そうですか、僕はデブですか。もちろん否定しません。デブですよ。西原さんと同じ、デブでございますよ。(↓)

ウォッチアゴーゴー(WPP刊)No.28より


28(水)

 午前中に晩御飯の買い物をして、和美宅に寄ると、和美がまだ家にいた。風邪らしい。ガイナックスまで車で送る。


29日(木)

 立教大の講義の打ち合わせをしようとするが、和美が風邪で頭がまわらないため挫折。僕も徐々に喉に異物感が・・。
 近藤博次さんから興味深いメールが来る。

今週頭に風野春樹さんが発見し、あっという間に日本のオタクの間で大ブレイクの気配を見せている娘です。
ともあれまずは、風野さんのページと本人のサイトを御覧下さい。

いかがでしょうか。

*20歳の金髪ロシア美人。
*日本語の歌は文句なくうまい。
*絵もそれなりに。
*でもかなり重度の日本のアニオタ(笑)。良く言えば溢れる日本への愛。
*最近になって日本語のページを作ろうとしているなど、性格も良さそう。

 などなど、思わず実在を疑いたくなるほどの立ったキャラであり、近年稀に見る逸材であるとも言えましょう。

 さっそく彼女のページを見たら、これだ!キリル文字でオタク臭いことが書いてあるヨ!日本語のメッセージも、なんだか涙が(いろんな意味で)止まらないヨ!その他、ロシアのアニメ大会でのコスプレ風景など、もう本当に「オタク文化は世界を制覇しつつある」を数年ぶりに実感させてくれた。





30日(金)

僕も風邪をひいたみたいで、声が出ない。夕食は「しゃぶしゃぶ風寄せ鍋」。久しぶりに葛切を入れたら大好評だった。早い目に寝る。


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