岡田斗司夫のオタク日記
2002年8月1日〜8月15日
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8月 その1


1日(木)

 今日から静は臨海学校へ。和美と二人、休暇にはいる。丸一日、「坂の上の雲」を読んですごす。


2日(金)

 池袋のナンジャタウン・餃子タウンへ行こうと思ったけど、夕立なので面倒でやめる。ジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」を読み始める。


3日(土)

「ケインとアベル」、面白くて止まらない。


4日(日)

 年に二度のトイフェス当日。朝イチで現場にはいると、もう柳瀬君はもちろん額田さんも来ている。それどころか、僕より先に北原さんまで来ているのには驚いた。今回はオモチャ買いはなし。しかしバービーの出物を見つけたので青木光恵先生に電話したけど、あいにく留守だった。


5日(月)

 先月に収録したNHKの恐竜特番が今日はオンエア。和美宅で見たけど、もう恥ずかしくていたたまれない。和美や静に慰めてもらうけど、やはり僕はプライムタイムのうつわではないなぁ。


6日(火)

 今日からマンガ夜話の生本番。「ぶっせん」だけど、明後日の「空手バカ」のために体力温存。


7日(水)

 今夜はマンガ夜話「星のたてごと」。しかし明日の「空手バカ」のために体力温存。


8日(木)

 ついに今夜はマンガ夜話「空手バカ一代」の日!
 しかし嫌な予感がしたとおり、やはり格闘技話に流れてしまう。それも司会の大月さんが率先して「現在の極真はどうなんですか?」とか聞き出す始末。放送終了後、楽屋で「今日の戦犯は大月さんですよ」と言うと「だってそっちの話の方が面白いんだもの」と返された。大月さんらしい冗談かも知れないけど、ちょっと腹立ったなぁ。いつもの「マンガ夜話」だったら「このマンガの見所は」「好きなシーン」「好きなキャラ」など、マンガ自体を語るネタがいっぱいあるはずなのに、今回はとにかく「梶原は」「極真は」の繰り返し。あきらかに失敗作になってしまった。本当に悔しいなぁ。


9日(金)

 昨日のマンガ夜話について、「空手バカ〜」のある当事者自身からFAXが来た。ここに転載はできないけど、その人も放送にはご不満だった模様。もうしわけない。


10日(土)

 いよいよ明日はコミケ。緊張で眠れず、「ケインとアベル」を読む。午前7時に出発なのに、寝付いたのは5時。


11日(日)

 睡眠時間2時間でコミケに参加。行きの電車内で「ケインとアベル」を読了して、東京駅からのタクシーで続編の「ロスノフスキ家の娘」を読み始める。自分のブースに行くとすでに新刊本の用意が始まっていた。4種類の本が各1000部で、合計4000部。昨夜はコミケスタッフに厳重注意を受けたらしい。4000部を積み上げて、玉座のような販売スペースを作る。


 価格は4冊セットで7000円というちょい無茶な値段。しかしオールカラーあり520ページありで、この価格にせざるを得ない。
 開場から早々、7000円を出して4冊セットを買ってくださる方々は、本当にありがたい。
 結局、同人誌は売れ残ったけどなんとか赤字を出さずに済んでひと安心。


12日(月)

 コミケ疲れで動けず。ロスノフスキ家の娘」を読み続ける。夕方、和美宅でブリの照り焼きなどを作る。


13日(火)

 「ロスノフスキ家の娘」、あっという間に読了。
 しょっちゅう覗いてるサイト「惑星開発委員会」にこんなテキストがあった。僕も今、格闘技オタクたちが嫌いで嫌いでしかたないので、思わずここに紹介してしまう。

 私は格闘技が嫌いだ。
 オタクには珍しく、スポーツ観戦自体は好きな方だ。
 でもオリンピックやワールドカップみたいに「感動をありがとう」系の物語が付属するともう大嫌いなのでそういうのはあまり観ない。プロ野球ファンだ。

 こういう「物語つきのスポーツ観戦」のキモイところが一番出てるのが格闘技だと思う。
 なんだろうね、あの「強い」って(笑)
 スポーツだろ? 「巧い」って言えよ。
 力道山だってナイフで刺されりゃ死ぬし、伊達直人だってダンプに轢かれりゃ即死する。
 なのになんなんだ、あの「強い」っていうのは?
 いくら「ルール無用のガチンコ勝負」って触れ回っても、結局「武器を使うな」とか言われてたり審判のゴーサインで戦いがはじまったり、ルール(=安全弁)だらけじゃないか。
 そんなの条件に条件を積み重ねた上での、ごくごく狭い範囲での「強さ」でしかないことは明白だ。なのに格闘ファンはそこに「強さ」なんていうある種の普遍的な価値を無理矢理見出して興奮している。頭悪いんじゃないの? 肉体が頑丈ならあんなキモイ哲学人生訓語っても許されるんだ、へ〜。

 他のスポーツ、特にプロスポーツは「ゲーム」を楽しむ、技術を楽しむもの。そうじゃないファンも結構いるけどそういうファンは私は嫌いだ。私は巨人ファンだが巨人が勝った負けたであからさまに上機嫌になったり不機嫌になったりして仲間内でのキャラを立てようとする奴は嫌いだ。格闘ファンの盛り上がりはこれに近くてイヤだ。

「こんどの試合じゃとんでもないことが起こるよ」起こるわけがない。それは貯水池の隣で行なわれる安全な火遊びなのだから。「きっとアイツボコボコにされるって」だからなんだというのだ。こういうガチンコ気分を味わうためだけのプロレスよりも、個人的には全くの絵空事の中でのスリリングな展開の方がよっぽど盛り上がるに値すると思っている。少なくともここでの作家と消費者の間にはリングの上での演出された盛り上がりよりよっぽど緊張感がある。

 ・・・と、いうことで私は格闘技が大嫌いだ。
 東明寺先生が昔、
 「ん〜、格闘ファンにはギャルゲーマーが多いと思うんだが」とおっしゃっていたがどうだろうか?
 仮に本当にそうだとするならば、私は瞬時にいくつもの仮説を打ち立てることが出来るのだが(笑)

 あああ、俺の言いたいことを俺より上手く書いている〜!もう俺、物書き引退しようかなぁ。


14日(水)

 神戸で取材して明日は大阪なのに、なぜか今夜は京都に宿泊。と、これは今回の取材パーティーの某氏が強力に主張したスケジュールなのでしかたないんだけど、ところがなぜか予定していた「楽しい場所」にはいかずに男三人で夜の京都の居酒屋で朝までトークバトルになってしまった。テーマは、えーと、ナイショ。ごめんね。


15日(木)

 大阪・天満橋のカプコンで新ゲーム「鉄騎」の取材。カプコンの大阪開発室はすごくきれいなビルで、額田さんと「どんな悪事を重ねたらこんなビルが建つんだ」と妬みそねみに満ちた悪口を交換する。帰りの新幹線を待つ間にお好み焼きを食べてかき氷を食べる。久しぶりに土居さんとも話できたし、楽しい出張だったなぁ。


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