岡田斗司夫のオタク日記
2003年1月16日〜1月31日
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1月 その2


16日(木)

朝早く起きて1時間半かけて今日のスケジュールを5分単位で決めて、それを次は携帯のスケジューラに入力する。これで今日、僕はピピッと携帯が鳴ったら、その画面指示通りに動けばいいはず。
 …というのを一日やった感想だけど、死ぬわな、こんなこと続けたら。
 でもいまさら、スケジュールもやめられないので、しかたなく「6時間寝る」というのを最重要項目に登録した。起きてる時間に今日、やりたい仕事全部詰め込んだらそりゃ睡眠時間を削るしかないもんな。でもそれは本末転倒。


17日(金)

 朝からカイロプラクティックへ。ボール体操用のボールを使って、脇腹〜横腹の筋を思いっきり伸ばされた。久しぶりに声も出ないほど痛い目にあった。
 海洋堂から宇宙食玩の発売時期を知らせるメールが来た。覚悟していたけどずいぶんと早い。原型がああなってるから、うん、ミニチュアは間に合いそうだけど、僕の担当パートが…。
 あああ、やばい!全体の意思統一というか、スタッフ全員の羅針盤となるような企画書を書いてる最中なのに、作業だけはどんどん進んでる。
 催促された追加の資料を大急ぎで手配して、自転車でメガロスへ行ったらなぜか休み。なに?定休日?お前はスポーツジムのくせに毎週金曜休むと抜かすか?ティプネスに乗り替えたろかホンマに。
 しかたなく事務所に帰り、歩き方の原稿。朝、カイロプラクティックで伸ばした筋が猛烈に痛い。左腕があがらなくなってきた。


18日(土)

 朝から娘といっしょに石神井体育館のプールで水泳1時間。こんなの、僕じゃない。
 昼食は娘のリクエストでサイゼリア。メニューを見たら、やたら笑える。こういう安ファミレスは好きではないけど、ここまで安いと芸として面白い。なんなの、この「真イカのカクテルソース…180円」「ムール貝のガーリック焼き…380円」というのは。
 昨日の脇腹、まだ痛い。というか、まるで肋骨を痛めたような、刺すような痛みだ。どうなってるの?


19日(日)

 久しぶりに中世の城を進める。建物同士を結ぶ回廊のレンガを内側に張っていく。あああ、癒されるなぁ。


 夜、寝る前に来週の予定をあれこれしていたら3時間もたっていた。バカである。
 脇腹、あいかわらずすごく痛い。明日はカイロプラクティックに連絡してみよう。


20日(月)

 犬の散歩に関して、先週家族会議を開いて、基本的には娘の責任、ということを決めた。しかし、早くも和美にダメージがはげしいみたい。今までみたいに「いますぐ散歩に行け」と命令できないから、不満があっても黙って見ているしかないのは辛いだろうなぁ。すまん。
 宇宙食玩の監修をお願いしている某氏から苦言をいただく。なにせ細かい仕様を発表できる段階ではないし、僕もまだ全体像を見わたしているわけではない。まぁとにかく、できるかぎりの状況説明をするメールを書いて、シリーズBの監修者へもメールを書く。僕はメールを書くのに人一倍時間も気力も使う男なので、この2つの仕事だけで1週間分の仕事をこなした気がしてしまう。
 脇腹の痛みは、治らず。カイロプラクティックは木曜の朝までとれなかった。肋骨が折れた?まさか。


21日(火)

 朝起きて体重計ったら、85・5キロ。昨夜より1・5キロも減ってるのはなぜ?昨夜はメール書いてるときに水ガブガブ飲んで、その後で体重計ったから87・0?んで、寝てる間に身体から水分が蒸発して、おまけに夜中と起き抜けに2回もいっぱいオシッコしたから85・5?
 人体は不思議だ。
 でも、さすがにこれだけ体重が減ったら、体脂肪は34。7%にあがってしまいました。
 謎だ。この宇宙は謎に満ちています。
 私はメーテル。わずか6時間、寝ている間に体重が1・5キロ減って体脂肪が1。1%増えた女…
 ん、待てよ。87キロの33・6%は体脂肪が29・2キロ、85・5キロの34・7%は29・6キロ。先週の測定値が86・5キロで34・5%ということは29・8キロ。
 なるほど、これだったら誤差0・5キロで納得がいく数値だな。
 朝から「平成オタク談義」の収録。また宮脇専務と仕事である。翌週も打ち合わせすることになりそうだし、本当に毎週会ってるよなぁ。その場でちょっとした口論になる。「コナミのサンダーバード食玩・ペネロープ号は6センチ程度だ」と主張する僕と、「いいや、8センチはある」と譲らない専務。その場でノートに6センチの線を引いて、それを長辺とする長方形を描いて「ほらほら、6センチってこんなにでかいですよ!」と言ったら専務「あ、ホンマや。…いやいや絶〜っ対に7センチ以上はありまっせ!」。
 互いに引かないので、間をとって7センチ以上かどうかを賭けることにした。負けた方は次回のメシを奢ることにする。


22日(水)

 ペネロープ号、計ったら僕の惨敗であった。


 屈辱的な詫び状を送信し、添付で企画書もつけてやった。
 雪である。でも犬の散歩はやるのである。「やらなくちゃいけない」からではなくて、「自分に約束した」からやるのだ。で、ちゃんと完遂したら自分を誉めてあげる。うん、これでぐっすり眠れる。


23日(木)

 食玩Bの企画書を書く。今回のキーワードは「ミッドセンチュリー」。どうやってこの様式を商品パッケージングにまで反映させるかを意識した企画書になった。
 今日はさすがにこれ以外のことはできない。でも全力を出した疲れは気持ちいいよね。


24日(金)

 食玩シリーズBの監修をお願いしていた秋葉原の某マニアショップで、驚愕の資料を多数見せていただく。あの時代の、こんなマイナーなものにここまで資料があったとは!ああああ、ここに書きたいけど書けない。ゴメンよぅ。
 ボール体操をはじめるけど、肝心の直径70センチのボールにのっかると、膝と手がつかない。俺は足が短いのか?


25日(土)

 まる一日、完璧なスケジュール管理で行動。やりたいことや、やるべきことはすべて完了できたけど、夜にストレスで寝込む。ダメだ。


26日(日)

 なんにもせず、昼前まで寝る。運動もしないで、ゆっくり『竜馬がゆく』を読む。徐々に落ち着いてきたので、自分の机廻りとビデオラックを片づける。2年ぶりぐらいに机や床が見えたときには感動した。


27日(月)

 深夜、ついに食玩Bの企画書完成。ダイエットコーラとおからチップスで、一人で祝杯。
 朝からスポーツジムで水泳。ついにまる1時間を休みなく泳ぐことに成功。娘から平泳ぎを習ったからだ。
 柳瀬君、テーブルの上を見て呆然としてる。


28日(火)

 宇宙食玩の企画書、書き始める。もう第一シリーズの原型はすべて終わっているのだけど、僕はこの企画に途中から参加して、それを無理やりに自分側に引きつけて「オレ企画」化しようとしているのだから、企画意図や製作意図の説明は自分自身への納得を含めて絶対に必要だ。わずか一ヶ月ちょっと前にはじめた企画だけど、いまや僕の心の大部分を占めている集中度である。
 それにしても、よく外様の僕にここまでやらせてくれるなぁ、と海洋堂の懐の深さに関心、などという他人事じゃないよなぁ。実は相当に感動しているのである。
 目の前のマシンで仕事している和美から突然の悲鳴。書き上げた原稿なのに、別ファイルを上書きして、しかもパソコンを終了させてしまった、という。柳瀬君も来て調べたけど、どうにもならない。やはり、その時聞いていた中島みゆきの呪いではないだろうか。


29日(水)

 水泳45分、まったく疲れなし。でも我流では限界があるので、ビデオか本を買おう。
 夕方、秋葉原「肉の万世」の個室で食玩シリーズBの会議。出席は原型師の某A氏と某B氏、海洋堂の宮脇専務と西田秘書、それに僕の5人が高級すき焼きを食べながら、最近の模型界のうわさ話など。
 某A氏のちょっとイイ話。「昔、バンダイの試作品原型やってたんですけど、あの会社はすごいです。注文が『このロボットの右手だけ今週中に!』とか(笑)」「え、右手だけ?」「他にも右足だけとか、胴体だけとか、何人ものモデラーに発注して、一週間でロボット1体あげるんですよ」
 うわー、すげぇ。
 某B氏からは「業界関係者はみんな、もう食玩ブームも終わりだろうと言っている。なのになんでいま、岡田さんは食玩はいける、と思ったのか?」と聞かれる。日本人の食生活の変化、というあたりから話して、僕の「食玩だけど食玩じゃない」という感覚を説明した。
 遅くに中野で大日本印刷のN氏と話。見積もりを今週中に、と脅す。そのあと額田さんと今後の話。モノマガジンで連載している「歩き方」を不定期連載に、ということになった。金曜には、ぶんか社と青春出版に来てもらって、単行本をやめたい話をする。これで退路は断った。


30日(木)

 今日は水泳ではなくウォーキングの日、と散歩していたらいきなり前頭部がズキンと重くなった。いかん、花粉だ。今年も花粉症の季節がはじまったか。事務所へもどりパソコンを前にしても、眠くてしかたがない。ああ、憂鬱だなぁ。
 企画書がはかどらないので、テーブルを片づけて掃除機をかけてクイックルワイパーで仕上げる。あ〜、気持ちがいい!


31日(金)

 朝起きて体重を量ると85キロ、体脂肪率は33・7%だった。ダイエットをはじめたのが昨年の5月で、その時は体重が108キロ、体脂肪が40・1%。つまり43・3キロもあった体脂肪が28・6キロに下がったわけだから、体重で23キロ減、体脂肪は14・7キロ落としたことになる。23キロは大きい。階段を登ったりしたときに感じる疲労感とかがまるで違うし、歩いててもつい、走りたくなる。
 それでも昨年末は体重が減らなくてイライラしていたけど、正月から心機一転、きちんと自己管理して「毎月3キロ痩せる」と決めた。で、1月の目標が85キロだったわけだから、まぁ嬉しいというか満足なのだ。


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