山形から渤海へ「渤海倶楽部」
●環日本海地域の中の東北地方



波涛

chapter2〜渤海国の歴史的位置〜

 さらに昨年8月には、こちらから中国人の夫妻が住むハルピンを訪れ、渤海倶楽部の第2回目の集まりを開催したのですが、その時に交流した現地の人達から、「国際交流といっても別に大げさに考える必要はなく、渤海倶楽部の活動をきっかけにごく普通の人が普段着のまま相手の国を訪れ、ただ観光するだけでなく、相手の国の文化に関心を持っていろいろと話し合うことが大切だ」という主旨のことを言われたのが、非常に印象に残っています。

 そして今年の8月には第3回の集まりで再び現地を訪れ、牡丹江という都市の近くにある、東京城というかつての渤海国の首都にあった城跡を訪ねました。ここは中国の領土であるものの、朝鮮人の人達が多数住んでいる地域で、最近では韓国からの観光客が増えています。

 そして韓国の人達は、渤海国は高句麗の後裔の国であり、自分たちの先祖の国だと思っているんですね。日本でも、「続日本紀」には渤海国から送られた国書をもとに、高句麗が滅びた際に北方に逃げた人達が再建した国であるということが書かれていることから、渤海国は高句麗の後裔の国であることが定説となっています。ただ中国では渤海を北方系少数民族の黒水靺鞨の国であり、古代から中国の属国であったと見なしており、このことが中国、日本、韓国、北朝鮮の学者達による渤海国の共同研究を行っていく上での障害となっています。         

 

談話音声:chapter2-渤海国の歴史的位置

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