chapter5〜サブカルチャーの復権〜
以前は東北にも、地方紙やローカル局の人達が、地元の若い人達の仕事に注目して育てていこうという風潮があり、文学愛好家や演劇愛好家の集まるサークルというかサロンのようなものが自然発生的に誕生し、かなりの活力を持っていました。本来、文学活動にしろ演劇活動にしろ、そうしたものは取り巻きや観客を巻き込んだある程度の規模の集団の中で育まれていくもので、そうした集団の中から新しいアイディアも生まれてくるものです。
ところが今、このような集団がまったくなくなり、文学は個人が家でワープロに向かって作業する中から生まれ、そして出版社から賞をもらった人はみな東京に出てしまい、地方には人材が残らないという状態になっています。
このような東京一極集中が進む中での東北文化の停滞状況を打開するためには、もうすこし東北の人達が、地元のアマチュアの文学、演劇、スポーツ、その他のエンターテイメント活動を大事に育てて、それが地元で芽を出すような状況をつくっていかないと駄目なのではないかと思います。
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