常盤新平氏の小説・翻訳・エッセイの舞台
NEW YORK SCENERY COLLECTION

  夕暮れのマンハッタン

「『大原さんにとってニューヨークってなんですか』
『女みたいなものかな』
『じゃあ、どういう女ですか』
『手がでないというか、手が出せないというか、そんな感じだから、女にたとえた』」

  ニューヨークの街並み

「ヴィレッジは通りが錯綜していて、すぐに迷ってしまう。ウォーキング・ガイドというニューヨークを歩きまわるための案内書が何種類も出ているから、大原も一冊くらい持っていてもいいのだが、そういうガイドブックを見ながら歩くのは、それだけで疲れるような気がする。」

  イースト・リヴァーから望む
ニューヨークの夜景

「高架鉄道の下を通り過ぎた。マンハッタンの地下鉄もイースト・リヴァーを越えると、高架になる。しばらくマンハッタンが視界から消えたが、はるか南の端に再びワールド・トレード・センターの建物が見えてきた。」

  セントラルパーク

「ニューヨークで土の上を歩けるのはここしかない。土を踏んでいると、足が弾むような気がする。舗装された道を歩かずに、土のあるところを選んできた。」

  エンパイアステートビルディング

「『大原さん、エンパイア・ステート・ビルディングです。のぼったことがありますか』
『1980年の10月でしたかね。あいにく曇ってましたが、それでも、展望台から眺める価値はあると思った』」

  自由の女神

「『ニューヨークほど成功のチャンスのある都市はほかにないでしょう。とにかく勝負が早い。僕はそんなふうにニューヨークを見てるんです。だから、もう一回やりなおそうかと思ってるんですよ。それから日本に帰ってもおそくはない』」

*文章は全て常盤新平著『ニューヨーク遥かに』(1996年集英社刊)より抜粋