『美味しんぼ風味』〜第2話4〜 「『DEWA33』か…」

酒蔵土産の吟醸酒を眺めながら、吾郎がつぶやいた。

「酒が旨けりゃ、麹も旨い。麹が旨けりゃ、漬物も、か…」

吾郎の表情は、悔しさなど見えない。由希子にしてみれば、酒を前にしてニヤける酒のみ猿、という感じである。さっきまでの顔は、何だったんだろう?

「そう言や、山形の漬物って、食べたこと無いなあ…」

「あ、私もです」

由希子が吾郎に、調子を合わせた。

「山形の漬物ってのも、良いネタになりそうだよなあ…」

「そうですねぇ」

また、由希子が調子を合わせた。

「よしっ、部長に電話だ。ついでに漬物も取材するから、帰りは明日以降だってな!」

「ええっ!?ちょ、ちょっと高岡さん!」

由希子は「あきれた」という顔をして、大きな声をあげてしまった。

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