「宴もたけなわ……」と、司会者のアナウンスがながれ、最後の新郎の挨拶。
キャンドルの炎を見ながら、しみじみとしていると、厚子が瞳をうるませながら「ステキね」と呟いた。
「308年の時を経た松尾芭蕉のイタズラかも知れない」なんて思わせる二人の不思議な出会いがうらやましかった。偶然の素晴らしさ、人との出会いを今日ほど凄いと感じたことはなかった。
感動の種は違うにしても美奈子の姿を通して、幸せな気持になれた。
「みんなにも素敵な芭蕉が現われますように」と、いいのこしてハネムーンに出発した。
お幸せに。