ウエディングベルを鳴らすのは
美奈子が言った言葉から私は、最上町にある
『封人ほうじんの家 旧有路家住宅』を思い出した。

芭蕉と曽良は1689年5月15日に仙台領尿前の関を越えて、出羽の国へ。しかし、日暮れになってしまい宿をとることにした。梅雨時のため天気に恵まれず、しかたなく17日までこの家に滞在した。

蚤虱馬の尿する枕もと
のみしらみ うまのしとする まくらもと

二人は主から若者の案内をつけてもらい、山刀峠の難所を越えて、尾花沢の鈴木清風を訪ねた。

現代は車があるから、一週間もあれば、山形県内の松尾芭蕉の縁の場所は訪ねられる。その鈴木清風だって、今は『芭蕉・清風歴史資料館』として訪ねていける。

私は芭蕉の門人曽良について、一緒に旅した人物と言うことしか知らなかった。
曽良の様に、生涯を通して彼についていくことを、美奈子は自分自身に対して鼓舞しているように受け取れた。

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