外伝2 十和田湖の南祖坊の生い立ち

 現在の青森県三戸郡の神社の別当に家に生まれた。
 名前を『南祖坊(南蔵、南草、難蔵)なんのそぼう/なんそぼう』と呼ばれていた。
 幼少の頃から、様々な神懸かりなことができる子供だったため、神童とも呼ばれていた。
 それに気付いた父親は、現在の八戸市で修業を行わせた。

 南祖坊は諸国巡回して紀州熊野に参詣すること33回目の時に、
「鉄のわらじを履いて全国行脚を行い、鉄のわらじが切れたところがおまえの住むところだ」
 と、神託を受けました。

 全国の霊場を巡って十和田湖に着いたときに、鉄のわらじが切れました。
 その時すでに、南祖坊は76歳でした。
 十和田湖は、龍に化身した八郎太郎が主でしたが、戦いに勝ち、新しい主として「青竜権現」として崇められました。

 十和田湖の主争いで、お互いに龍に変化して戦いました。
 そのときに、激しくぶつかったり、噛み合ったりしたので、湖は血の海に、岩石や木々も赤く染まり、土地も赤く染まった。
 今でも、その赤くなった土地があり、争いの行なわれた地方では赤いものが忌み嫌われた。
 主である南祖坊は、十和田神社に、鉄のわらじなどが奉納されています。


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