子供達に秘密基地はないのかと尋ねたら、あっさりと答が帰ってきた。「あるよ!」…何ということだ。そんなに簡単にバラしてしまっていいのか?と思う我々に、子供達はこう言った。「もう壊しちゃったんだけどね」…そうか、だから見せてあげるよなんて言ったんだな。よーし、じゃあ連れていってもらおうか!


学校の近くの竹薮の中を歩いていくと、右手に崖が見えてきた。おいおい、こんなところに作ったら危ないだろう、と思う我々。しかし子供達は物怖じせず、どんどん進んでいく。私達も後を追う。


 ついに秘密基地の跡に到着!…確かに壊れている。子供達の話によると、二階建てだったらしい。一体どうやって作ったのだろうか。彼等のお父さん達のように、ノコギリやナタを用いて作ったのだろうか。謎は深まるばかりである…


 私達の悩む姿をよそに、彼等は次の遊びへと興味が移ったようだ。私達は、しぶしぶ今来た道を子供達と戻っていく。後には壊れた秘密基地だけが残った。いつの日か、また再建されるのだろうか…