『目で食うようになったね』
〜おじいちゃんが健康なのは…〜

佐藤努:貧乏育ちだがら、食いもんがねがったがらね、カレイの骨まで食うんだ。オラ。

鹿野 :すごい!

伊藤 :だから、おじいちゃん健康なんだよ。ぴんぴんしてて。

佐藤努:魚の目ん玉なんか喜んで食うんだ。

鹿野 :家のお父さんなんかもそうだよ。

伊藤 :今でこそ、車もあるし、海の魚も頻繁に食べれるけど、昔もそんなに頻繁に食べれたもん なんですか?

佐藤努:海から届けてもらってたんだよね。天秤かついで売りに来ったったがらね。

伊藤 :物々交換かなんかだったんですか?

鹿野 :お金で?

佐藤努:ええ、お金でですね。

伊藤 :今でこそ、毎日食べれますけどねえ〜。昔はねえ〜。

佐藤努:そうでもねえよ。結構ね、ああゆう物は食ってだ。

伊藤 :海魚っていうより、イワナとかの川魚の方?

佐藤努:ええ、川魚ね。カジカどがイワナどがドジョウね。ドジョウは健康食だがら…。

奥さん:この人、ドジョウ大好ぎだがら。

佐藤努:一ヶ月ぐらい前にも取ってきたんだあ。

伊藤 :好き嫌いないんですか?おじいちゃん。

佐藤努:なんでも食べる。げてもの食いだがら…。

伊藤 :ヘビも食べるしね。

佐藤努:なんでもやった。ニワトリの腸ほどうまいもんねえなあ。内蔵でな。

伊藤 :あれって高級なんですよね。

佐藤努:うまいげど、手間かがるね。うめえよ。

伊藤 :そうやってなんでもしてたんですね。あのお、この辺もずいぶん変わっちゃいましたか? 風景とか…?

佐藤努:変わったもんでねえ。食べ物の事だげんど…物を食うのが、目で食うようになったね。 見た目が悪いど買っでいがねえ。

鹿野 :見た目が悪いと、おいしいものでも食べなくなっちゃったってっことですか?

佐藤努:そういうごどだね。

みんな:あぁ〜。(納得)