『蔵王プロバンスファームへようこそ』
〜倉繁さんの牧場の牛達〜

伊藤:いまどのくらいの牛を飼育しているんですか?

倉繁:いまはだいたい150頭近く居るんです。
でも1頭ずつにカタカナで名前が付いているんですよ。 ホルスタイン牛の精子をアメリカから輸入してくるので父親の名前は必ずカタカナなんです。 それで父と母の名前をうまく組み合わせて、うちの牧場でもアレンジしながら付けているんですよ。例えばスターバックとか

伊藤:お乳が出るのはメスだけなんですか?

倉繁:もちろん全部メスですよ。だって人間もお乳が出るのは女だけでしょ。
オスが生まれた場合は、牛肉専門の所へ売ってしまうんです。 メスはね、お産を繰り返すほどお乳が出やすくなるんですよ。どの牛もお産をして1年たつとお乳が出にくくなるので 人工的に妊娠させて、それで毎年順調にお乳が出るようにしているんです。 牛は妊娠期間が280日ぐらいなもんで、分娩したら3ヶ月ぐらい前に妊娠させないとお乳が 出なくなってしまうんですよ。
お産してからは、すぐにはお乳を出荷出来ないんです。
それは、牛乳の濃度がものすごく濃くなっているためで、生まれたばかりの子牛はお乳をあまり 飲めないため母親は牛乳の濃度を濃縮してそれを飲ませるんですね。 生まれてくる子牛は菌に対して全く無抵抗のまま生まれてくるので、それで濃度の濃い牛乳を飲んで抗体を作るんです。そうじゃないと病気になって死んでしまうんですよ。

伊藤:人間が飲んでも体にいいんですか?

倉繁:人間には濃すぎて吸収できないでしょうね、子牛も飲むのは最初の2ヶ月ぐらいです。 人間が飲んだらおそらく下痢しちゃうでしょうね。それぐらい成分が強いんですよ。

伊藤:人間も牛も子を思う心は変わらないんですね。