『冬の寒さはどうにかなるけど』
〜牛が最も苦手とする夏の暑さ〜

伊藤:餌選びも競争なんですか?

倉繁:だいたいはまんべんなく混ぜてやっているんですけど、どうしても最後に余ってしまう物なんかは、 牛があんまり好きじゃない物が多かったりするんでしょうね。それに結局強い者が先に来て食べていますから その隣には入らないで少し離れたところを選んだりしてます。

あそこに餌を食べないで寝ちゃってる牛がいますが、あれは健康を害しているのか食欲がないんでしょうね。
普通であればここに来て餌を食べなくちゃないんですけど。 うちの牛は寒さには強いほうなんです。寒い場合は余計に餌を食べて体を温めなくちゃならないんですけど、 牛の場合は餌を体内で発酵してそれを吸収しているんですね。 発酵と言うことはそれだけ熱が出ているという事なので、暖かいんです。
逆に夏場はただでさえ暑いのに餌を食べると更に体温が上がるので、餌を食べなくなって体力が弱まってしまうので 牛舎自体を風通しよくしたり、天井に扇風機付けたりして暑さ対策をしてるんです。 牛にとってみれば冬の暑さよりも、夏の暑さと湿気が大変なんですね。