『牛は人間と違って嘘をつきませんから』
〜酪農の仕事をしていて良かったと思うこと〜

伊藤:酪農の仕事をしていて良かったなぁって思うときはどんなときですか?

倉繁:やっぱり牛は正直だっていうことなんですね。例えば世話に手を抜くと牛乳の出がすくなかったり、あと病気を悪化させてしまったり。
植物だとそれがなかなか見えないのね。草とか木だと反応が見えなかったりするけど 動物で例えば牛だと、反応が早いっていうかね、言葉はわかんないけどこの牛はどっか痛がって いるなぁとか、この牛は調子がいいなぁとか。逆にいえば自分がどれだけその牛に尽くしているか、手を抜いているか分かるわけですよ。
人間はたまにウソをつきますけど牛は正直なんですね。

自分自身がイライラして牛を怒ってしまったりするとね、そうすると牛がストレスをためてしまって今度は逆に牛が神経質になってしまったりするんです。
そういうのを見ていると牛が我が子のようにかわいくなっちゃうんですよね。牛に一生懸命尽くした分牛はお乳をたくさん返してくれますからね。