四角い電脳ジャングル 第七回メジャー・スポーツとしてのK−1 11月9日東京ドーム、K−1グランプリ決勝戦。 売出初日、チケット5万枚完売。 名古屋、大阪、東京と三カ所のドーム球場を回る正道会館のK−1ドームツアーは、尻上がりにブームを拡大し、遂に最後の東京ドームで、チケット売出開始後一時間で完売という神話を達成した。 格闘技の世界では、ドームと言えば、今まではプロレスの独壇場だった。プロレス以外では、僅かに、東京ドームでマイク・タイソンのボクシング世界ヘビー級タイトル・マッチが行われているだけ。日本の団体のプロモーションということでは、今回の正道会館のK−1が、実質初めての「非」プロレスでのドーム進出ということになる。 当然、これは、プロレス側にも大きな影響を与えずにはおかない。 大相撲を除けば、日本の格闘技界で、興行ビジネスとしてプロレスに肩を並べる程の規模のものはない。しかも、相撲は、格闘技というよりも、日本の「国技」というイメージのアピールに余念がなく、プロレスその他の格闘技とは全く違った場所に位置している。メジャー・スポーツとしてのプロレスの周りに、ボクシングとか、キックとか、総合格闘技というマイナーな格闘技が多数寄り集まっている、というのが現在の日本のプロ格闘技界の構図なのだ。 収容客数が一万を超える日本武道館や横浜アリーナを日常的に会場として使い、ここぞという場合には数万キャパのドームや球場に進出する。こうしたプロレスの集客力は、立ち見を入れても2千程度の後楽園ホールが常打ち会場で、たまの晴れの舞台であっても、せいぜいがフル・キャパ一万人未満のベイNKというボクシングやキックの世界とは明らかに一線を画すものである。そして、プロレスは、野蛮だとか真剣勝負じゃないとかいう「良識」派からの絶え間ない攻撃を、何よりも、この集客力、つまりはファンからの圧倒的な支持だけを頼りに乗り切ってきた。 K−1の成功はこの図式を覆してしまう可能性をはらんでいる。 いったいK−1はどこまでいくのだろうか。 |