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さて、今年のゲーム業界はどーなるか?


 総評としてどうなるってことは難しいですが、各ハードごとの将来予測みたいなものから導き出すという方法なら、わりと予測を立てやすいと思います。

 94年末に勃発した、当時「次世代ゲーム機戦争」と呼ばれていた現象のさなかに登場したゲームマシンの寿命は、新しいもの好きなゲームマニアの間では尽きることになるでしょう。非常に景気の悪い閉塞感が漂うことになると思います。
 で、日本に3万人ぐらいしかいない、本稿とかくそゲーハンターの連載を読みながらヒマだヒマだとうめいている、濃いゲーム系ダメ人間の皆さんは、本格的にパソコンのネットワークゲームへと移行してくることになるでしょうね。


<SONY>
 プレイステーションの98年は面白いと分かってるゲームでも買わない年になるんじゃないかと思います。倦怠期が訪れるわけです。
 ちょうど95年のスーパーファミコン市場のような、目先の利かないゲームメーカーがその頃になってやっとソフトを完成させたけど、既に市場を引っ張る本稿の読者の皆さんようなマーケットリーダーとなる先鋭的ゲームマニアが飽き飽きしてしまっていて、よっぽど有名なソフトでもない限りは面白いと分かっている中小ソフトハウスの秀作にも目を向けなくなるでしょう。

 98年のプレステ市場は、手の込んだシミュレーションや大作RPGの影に隠れ、体力のない中小ソフトハウスのゲーム業界からの撤退が相次ぐことになるでしょう。
 97年の年末から、もうその兆候は出てきていますしね。来年の種は今年まかれているということでしょうか。


<SEGA>
 サターンの98年は、もう「幕引きの年」以外の何者でもないと思います。
 既に市場には、セガは98年の次世代ゲーム機の発表に向けて市場を整理する意向にあるという雰囲気や風聞が流れに流れています。
 事実関係如何より、こういう風聞が流れること自体が市場の冷え込みを引き起こします。エド・ウッドの映画に出ると吹聴された女優が噂のせいで仕事を干され、結局ヤケッパチになってエドの映画に出演するというのに似ていますね。

 しかしその中にも、マニアを唸らせるいぶし銀の秀作が発売され、10万本ラインのポテンヒットが有り得る(見込める、ではない)ソフトが数本あるのが明るい材料でしょうか。まあ、それらのソフトはマニアしか唸らないというセガ市場特有の欠点もあるわけですが。

 97年以上に(というか、今まで以上に)場当たり的で散文的で近視眼的で放埒な市場展開を見せ、混乱の極みの中での新ハード発表となるような気がして仕方ありません。
 セガはどう乗り切るのでしょうか? サターンの発売台数が100万台以下で危機的状況のセガオブアメリカの運命やいかに? 目が離せません。


<任天堂>
 任天堂の98年は、いま売れに売れているポケモンの続編ポケモン2が発売され、いっけんゲームボーイブームが再燃しているかに見える状況が続くことでしょう。
 しかし、売れているのはポケモンとたまごっちぐらいのもので、GBはポケモンを遊ぶ為に仕方なく買っただけのシロモノに過ぎません。他社のゲームの購買意欲を喚起する状況にないわけです。
 分かりやすく言えば、ゲームボーイという瀕死の老人にポケモンという強力なカンフル剤を打ち、その効力で奇跡的に回復したように見えているだけで内容が伴っておらず、カンフル剤の効果がある間しか延命できないという事実には何ら変わりないということでしょうか。

 64は、ポケモン関連「だけ」堅調で、任天堂のゲームはそこそこ売れ、サードパーティのゲームは全然売れないという状況が起こるのではないでしょうか。
 マニアはゼルダとF−ZERO64を買って満足だけど、中学生以上の一般層を取り込めるソフトとなると、厳しいのではないかって感じでしょうか。
 現時点ではラインナップの中途半端さが引っ掛かりますね。

 さて、問題の64ディスクシステムですが、年末には必ず発売するとの「公約」をまた踏み倒したにもかかわらず、今回パソコン通信などでも全くといっていいほど騒がれていません。
 実はこれはとんでもなく不吉な現象で、ディスクシステムに対するユーザーの関心が異様に低いことの現れです。
 ネットで誹謗中傷・非難轟々だった任天堂64発売の小刻みな延期の時に比べると、あまりにも暗い状況です。
 任天堂の担当者は、この事態を厳粛に受け止め早々に手を打たなければバーチャルボーイの二の舞いになることを覚悟すべきですね。


<Windows>
 では来年は本稿を読んでいるようなダメ人間はどうすればよいのか?
 月並みですが、来年はやっぱりWin95/Win98用に発売されるであろうネットワークゲームを楽しむしかないと思います。
 しかし、日本のパソコン系ゲーム会社はどうしようもなくダメダメで、もはやプレイステーション等の家庭用ゲーム機への移植に耐え得る水準のゲームを開発できる会社は、全部で4社くらいしかありません。
 そのうち、発売週の売り上げトップ5に入りこめそうな一般性のあるソフトを開発できる会社は1つあるかないかでしょう。

 じゃあどうすればいいのか? まあ日本の非アダルトのパソコン系ソフトハウスは、海外ゲームの日本語化の下請けでもやってシノぐのが、ユーザーのためでもありソフトハウスのためでもあるので、そういう方向で動いていただければありがたいですね。
 なお上記の文章を見てお怒りになる気骨の残っておられるソフトハウス様は是非、ABC宛てにご連絡ください。お待ち申し上げております。


<総評>
 今、海外系ネットワークゲームの日本語化は遅れています、来年1年はまだ日本語化に対する整備も難しいことでしょう。通信費用が高価であるなどの問題もまだまだ山積しています。
 98年は、金と英語に不自由していない読者はネットゲームの新しい波に溺れ、金に不自由な読者は長く遊べる有名シミュレーションゲームやRPGなどを時々買って浮いた金を貯金し、英語に不自由な読者はゲームを買う金で思い切って駅前留学してしまうというのが良いのではないかというオチで、98年の分析とさせていただきます。

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