008/11 ツッコメ! ツッコメ!!
<徳間書店のアニメ映画 米ディズニー出資>(『日本経済新聞』1998年4月20日付朝刊)
米ウォルト・ディズニーが日本のアニメ映画に初めて出資する。徳間書店が99年夏に劇場公開を予定しているアニメ「となりの山田君」(高畑勲監督、製作費16億円)に10%出資する。ディズニーは制作出資の見返りとして欧米での劇場公開やテレビ放映、ビデオ化の権利を取得する。米映画・娯楽大手の日本映画への出資は初めて。日本アニメの欧米本格進出としても注目を集めそうだ。・・・
・・・制作出資は完成作品がヒットするかどうかわからない段階で興業などの権利を取得するもので、ディズニーがジブリ作品を高く評価した結果と言える。
この短い記事から、もういくらでもツッコミが沸いてくる。
「ディズニー、何考えて『山田君』に出資するねん!」
「高畑、『山田君』のアニメの、どこに16億も使うねん!」
「声優に大スターを使うことが大作の条件と思いこんでるディズニー。山田君の声はデュカプリオか?」
オタクが多いことで有名な日経新聞なのに、なんでこんなツッコミが書いてないのか? (編集長)
Re となりのミッキー君
原作を読まずに映画版を撮ることは正しいが、原作を読まずに映画版に投資するのは如何なものかと私は思う。ディズニーの社員で、原作になるマンガ『となりの山田君』を読んだ人が、一人でもいるのかしら。
「欧米での劇場公開やテレビ放映、ビデオ化の権利を取得する」っつっても、モノは『山田君』ですよ。しかも、あの高畑勲監督が演出するんですよ。しかもしかも「欧米で」ですよ。
奴らに『山田君』が、わッかるッかなァ〜。わッかんねェだろォ〜なァ〜。
私が思うに、ディズニー側は「新聞に連載されてるみたいな4コママンガ」ってことで『山田君』をスヌーピーか何かみたいなもんだと勘違いしてるんじゃないかな? 冗談じゃない。あれは日本人でなきゃ解らない世界だと私は思う。『アナスタシア』を日本人が面白がらないのと同じ。
でも、まかり間違って『山田君』が欧米で大ヒットするような事態に至ったとしたら、私は何を信じたらいいのだろう。『サザエさん』も『じゃりン子チエ』もオッケーな欧米。それは果たして欧米と言えるのだろうか? (佐 藤 良 平)
Re よくあること
まあ映画になると原作とは全然違った変わり果てたスガタになっていることはよくある話なんで、あたしゃそんなに気にもなりませんがね。それでも第一報を聞いた時には笑いましたが。
いしいひさいちの作品は映画の「がんばれタブチくん」を見た時からずっと思っているのだが、4コマがベストサイズだと確信している。あのセリフ、あのコマ割り、あのオチ。全てが4コマという凝縮された短い世界の中で完璧なバランスを保ちつつ、独特の笑いを構築しているのだ。
だから逆にいえば、全く変えてつくらなければこの映画の成功は有りえないと思う。しかし初めての出資
でなにもよりによって「となりの山田君」じゃなくてもいいのに。 (山田浩)
Re 高畑監督に?
それよりも気になっているのがディズニーは米国で「ほたるの墓」のビデオリリースをやるのかどうかということだ。
とくに退役軍人協会には一本づつ送り付けたれや。
しかしあせらんと「ほたるの墓」>「おもいでぽろぽろ」>「平成狸合戦ぽんぽこ」のリリースちゃんとやってから決断すればええのになぁ。(やってんのん?)
高畑監督は確かに名匠だが同じ東宝と言って「七人の侍」と「秋刀魚の味」をいっしょに考えてるみたいなもんだよな。
もっとも高畑監督の対米市場を意識した
「離婚家庭とカーチェイスと外国人記者がいるとなりの山田君」
も見てみたいので是非ディズニーの出資者がわがまま言い放題して欲しいものである。
実際はこのお金もたぶんジブリのデジタル設備に投資されるだけなんでしょが、マシンの進化は早いので2年おきに一本の状況で経営成り立つのかしらん?? (原えりすん)
Re 因果は巡る・・・
80年代後半、日本がバブルで浮かれていた頃、ハリウッドを買い占めてしまえ、とばかりに多くの企業が散々お金を使いまくっていた。で、その結果がどうなったかはご存じの通り。ソニーなどの映像に関してのノウハウを持つ一部の企業を除き、もう散々な目にあったわけだ。
で、その頃言われていたのが「日本企業にはソフトを見る目がない。だからハリウッドの人間に騙されるんだ云々」。
さあて、90年代におけるジャパニメーション(笑)ブームは、全く逆の現象を起こしているようだ。確かに、高畑監督の狸は、「わがディズニー映画がローカルなアニメ映画に負けたのは初めてだ」とディズニーの幹部を悔しがらせたし、もののけ姫に至っては、ヘラクレスと比べる気も起こらない空前のヒットとなった(タイタニックのせいで「絶後」にならなかったのは残念だったけど)。
で「となりの山田君」への製作出資。
シナリオやイメージボードは既にあるのだろうと思う。
それを見て「全米配給してやる」と思ったわけだね、ディズニーの幹部連中は。
まぁ後数年、期待してまとう。
その時には「ディズニーと80年代末の日本の総合商社、どちらがソフトを見る目があったのか」というグレイトな疑問に答えがでるわけだ。
でも、16億円は中途半端だな。
高畑監督、暴走して、後80億円くらい予算を膨らませてくれないかな。総製作費百億円の山田君だったら、万難を排して見に行くのだけれど。どこに金使ったのかホント知りたいものね。
あ、それは16億でも既に同じか(爆) (山名尚志)
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