どうしちゃったの「HEAD+」? うーん、いいワいいワァ!
「おたくウィークリー」3月27日号で雑誌「HEAD+」創刊号を取り上げたのは、みなさんご承知のとおり。私はといえば、いつもの如く鉄槌というか激辛というか愛のムチというか豚キムチというか、かなりキッツぅ〜いことを書き並べた。実は、ここにアップされた「HEAD+」評に言及した読者投稿が、第4号に掲載されている。創刊号を読んで私と同様な歯痒さを味わった人が、私の他にもいたのかと思った次第だ。
創刊号に対する批判の効果が、具体的に「HEAD+」の誌面に表れた・・と考えていいのかな? これは。
とにかく、5月末に発売された「HEAD+」第4号は、とうてい前号までと同じ雑誌だと思えないほどの変りようだった。大変身である。私が創刊号を見て「こうしたら良いんじゃないの?」と指摘した点については、大幅に改善されている。いやー、正直ここまでドラスティックに変えるとは思ってもみなかった。先月まで漂っていた貧乏くささは、もう感じられない。私は褒めますよ。「HEAD+」えらいッ!
たとえば、創刊号か第2号が手許にある人は、ためしに目次ページを開いて第4号の目次と比べてみてよ。第4号の目次は、たしかに最近ありがちなディザインではある。が、「必要な情報を、見やすい形で伝達する」という点で、格段に進歩していることが判るはずだ。
ただし、全体のクォリティが上がったぶん、値段も上がった。一気に300円ほどアップしたから、平均的な読者像を修正した上で誌面を作っていく必要があるだろう。
値上げしたにもかかわらず雑誌が薄くなったことに抵抗を覚える向きがあるかも知れない。しかし、高級な印刷用紙は薄いので、紙質が良くなった反動で雑誌が薄くなるのは当然至極なのである。
だいたい雑誌っていうのは、なにも「家庭画報」みたいにブ厚くすれば良いというものではない。この程度の厚み(ちなみに第4号は総132ページ)の方が内容を消化しやすいし、持ち歩く時にもカサばらないから、個人的には好ましいと思っている。もっと薄くしてもいいぐらいだ。
ひとつ気になっていることを言えば、雑誌の顔である表紙の印象は非常に重要なのだから、せめて表紙用にだけは、もちっと解像度が高いポジを選ぶべきだ。第4号の表紙では、まだ写真のピンが甘く感じられるからね。
それに、依然としてモノクロページの見栄えが弱いかな。これは、ページのディザインを仕切っているスタジオの限界なのだろうか。カラーページのレヴェルに合わせて、モノクロ部分も変えていく必要がある。編集部はとっくに承知している事だと思うけど。
以下は余談。
「HEAD+」第4号の編集後記に、堂々と「日本に唯一のSF雑誌となることを目標にしております」って書いてあるんですけど・・・、神田駅の近くにある版元が細々と出し続けてる老舗SF雑誌の立場ってのは、今後どないなってまうんでしょうか?(笑) 案外、もうリーチがかかってるんだったりして。部数でいけば、とっくに「HEAD+」が1ケタ上回ってんじゃないの?
そういえば、あの老舗SF雑誌の造りも、いわゆる総合雑誌のコピーだもんな。この際すっぱりリニューアルして、せめて「婦人公論」とか「カピタン」なみの体裁にしたら良いんじゃ・・・
え? あ。
たいへん失礼いたしました。雑誌「カピタン」は、リニューアルのため休刊したんだそうです。やっぱしダメだったか。うまくいかなかった雑誌をマネしたところで仕方がない。
教訓:年増の若作りは長持ちしない。(佐藤 良平)
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