003-1/11 どうやら声優バブルも終わりらしいな
<読めばトクするニュースなコラム 声優 「学校を作ってみてしみじみ実感した声優ブーム」(文・柳谷杞一郎/『日経アドレ』1998年7月号)
・・・「どこの養成所も声優部門があるところは調子いいみたい。去年は養成所のHもYも当初の予定定員の倍以上の生徒をとったみたいだよ。」
当時のぼくはS座やB座のことはよーく知っていたけれど、養成所のHやYについては名前を聞いたことさえなかった。それから、ぼくの声優に関する情報収集がはじまった。
「秋葉原では売れっ子の歌手よりCDを売りまくっている声優さんがいる」「エッセイ集や写真集を出せば確実に数万部を売ってしまう声優さんもいる」「あるアニメ関連の専門学校は生徒数1万人以上、売り上げ100億円以上の巨大企業だ」などなど。
結論は出た。元演劇青年は開校4カ月前に急遽養成所内に声優部を併設することを決意したのだ。
フタを開けてみると確かに声優ブームなのである。まったく無名だった1年目は別として、ある程度業界に実績を残した2年目は定員60人に対して受験者750人と大ブレイク、4年目の今年は定員240人に対して受験者は1000人を超えた。・・・
・・・ただ、過当競争の中、今春生徒数が定員を大きく割り込み壊滅状態になってしまった専門学校、養成所はひとつやふたつではない。アニメ雑誌の中にも部数をじりじりと減少させているものが何誌もある。そして、なにより全国数十万人のプロ声優予備群の中で、声優としての仕事だけで生活をしている人間はわずか千数百人しかいないという現実にも目を向けなければならない。・・・
Re ジャパニーズ・ドリームとしての声優稼業
声優というのはマンガ家やゲームプログラマと並んで「夢を売る商売」などと言われてますが、いまや声優学校も「夢を売る商売」なんですね。入学すれば必ず声優になれるというわけでもないのに、「入れば何とかなる(かもしれない)」という幻想を売って大繁盛。いい世の中だなあ。
アタクシ、思うんでございますのよ。今はレコード会社とかオモチャ屋さんが先頭に立ってアニメを作ってますけど、そのうちダブついた声優のハケ口を確保するために、巨大化した声優学校が音頭を取ってアニメを製作する時代が来るのではないかと。とにかく声優の需要を確保しないと、声優志願者の増大に追いつきませんからね。
ハリウッドでは、名のある俳優であれば映画監督の演出や脚本に文句をつけるのがアタリマエになっているのですが(おかしな習慣だ)、とってかえして日本では、音響監督を叱りつけたり、収録現場で絵コンテを直させたりするぐらい態度がビッグな声優が出てくるかもね。…え? もうやってる人がいるって? こりゃ失礼いたしました。(佐藤 良平)
Re 声優過多
おかげさまでっちゅーか最近無名でもそこそこ演技力のある女の子が増えてきて、無名声優大挙出演の「センチメンタルジャーニー」でも楽しめたりするのである(ま、番組によってはあいかわらずひどいのもいるけど)。
声優も訓練を積めばある程度はキャラクターを演じ分けたり出来るので、女の子なら
美少女ヒロインはお手の物、複数候補などザラで、しかもこれから当たりそうな「美味しい役」はそうそう無いので事務所同志の激しい争奪戦が展開されております。
最近はゲームに音声が入るのは当然で、仕事はそれなりにありますが、声優に「役」が着くほどの仕事となるとなかなか難しいところ。
特にヒロインクラスになると挿入歌唄ったりとCDデビューの道も開け、そこからキャンペーンを経てアイドルのように成り上がることも可能です。
しかし一方で事務所側は一度火の付いた声優をゴリゴリ押したい意図もあるので、心中複雑です。
そうなると登場人物美少女ばっかりと言うなんだか分からない企画が通るわけですね。
「セーラームーン」はもとより「パワードール」「プリンセスナイン」「バーンアップ」枚挙に暇がありません。
で、こういう力関係で動いた企画は得てして準備不足のへっぽこぴーになるケースが多くなります。
「人気声優出演」とコピーにうたっているものはまずハズレであると言っても過言ではないでしょう。
声優の仕事とは、竜の彫り物の最後に眼を入れるような「魂」を吹き込む仕事ですので、そのへん作ってる人間がよく分かっているかどうかがミソなのですな。(原えりすん)
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