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岡田:これまでのコミケって、なんだかんだといって何かのメインのネタがあって、それをもとにしてましたよね。「キャプテン翼」があって、その次のでっかいネタが「セーラームーン」でしたっけ? 眠田:いや、「聖闘士星矢」。 岡田:「聖闘士星矢」か。その時はほんとに「聖闘士星矢」ばっかしで、それが終わったら「セーラームーン」ばっかりで。で、「セーラームーン」が終わってエヴァが来て、次「ナデシコ」が来ると言われたんだけど、これが同人誌的には、ヒットだけども、ホームランじゃなくってね。エヴァなき後の大空位時代ですよ。 眠田:ゲーム系は現在増殖中なんですけど、でもあれは分散しているんですよ。ゲーム系はそのゲームやってない人間にはわかりづらいというネックがあって。どんどん細かく増えてって今一番熱いんだけど、はたからはわかりづらいんですよね。 岡田:それまでは、元ネタですよね。エヴァを描いてますとか、セーラムーンを描いてますとかいうのが強烈に売りになった時代、あと唐澤俊一、岡田斗司夫みたいなプロの人間が書いてますというのが売りになった時代があった。それが今はひっくりかえって、コミケでしか描かない何とか先生という時代になっている。 もうみんな名前知ってるんですわ。ゲームの原画描いているとか、そういう業界内有名人みたいなのが書いているところにぐわ〜と人が集まりはじめて、ほんとわかんなくなっちゃった。 あと、最近ようやっとオモチャ系っていうのができたんですけどね。オレがね、コミケ最近イマイチなのかなと思ったのは、オモチャ系の落ち方が凄かったんすよ。こないだの冬は結構面白かったのが、ネタが出尽くしちゃったかして、凄くつまんなかったんで、コミケ駄目になってるのかなと。自分のところだけでをみて思うという。 唐澤:ただねぇ評論の方も、前は変なもの、変なものと探し回ってとともかく買いあさったんだけど。確かに変なものはいっぱいあるし、凄いっていうのはあるし、読みゃ面白いっていうのはあるんだけれども、今はこれは買っておかねばという感じにならないですよね。これがホントに面白かったら商業出版の方ででるであろうみたいな。もっとデータなんかをピシッとね、充実させてって感じがあるから。 眠田:最近、元々同人誌だったものを、後から商業出版で出すのっていうの多いでしょ。 唐澤:昔謎本「サザエさんの秘密」から始まっていろいろ出たじゃないですか。で、それの更に濃い、普通だったら商業出版では成り立たないであろうっていうのが出てるんですよね。今回凄いと思ったのが「仮面ノリダー」の怪人一覧ていうのが一巻で、二巻目がロケ地一覧というよく調べましたね、感じのもの。後、「ウルトラファイト」のオールナレーションを字に起こしたやつとか、ね。 大体もう、いま、同人誌だからこれが出て、商業出版だからとても成り立たないという時代じゃなくなっちゃってきてるんですよね。だからあえて探そうという気が失せてきてしまった。 じゃあコミケつまんなくなったかというと、そうでもなくって。プロの作家さんという話がさっき出てましたが、漫画家の世界ではコミケ日照りという言葉がありまして、コミケ間際になるとアシスタントが来なくなる。アシスタントがみな同人誌やるからっていう。今立場が逆になってまして、先生がその時期になるとプロの原稿ほっぽりだして同人誌づくりに走っちゃうから、編集者がそれで青くなる。コミケ日照りの言葉の意味が変わってきてるんですよね。 商業出版という大きな業界の中では、プロの物書きというのは原稿を書き、編集者に渡すまでが仕事。後の本づくり、それから販売といったものに関してはそれぞれの司司があるわけわけなんだけども、コミケだと全部がそれ担当できるわけですよね。 そのあたり、今自分が本を作り、それを売って、お金を勘定して、おつり渡すまでね。そこに自分が加わっているという興奮がある。もはやコミケは買う側のフェスティバルじゃなくなっちゃって、作る側の人間の方が百倍楽しい。 |
コミケ戦果品(唐澤編その1)![]() 名前だけで大うけ。でも、売れ行きはイマイチだったみたいだ。 ![]() 危ないモノをフリーペーパーでシリーズ。フリークスの写真。 ![]() 危ないモノをフリーペーパーでシリーズその2。これは黒人差別問題の某書のコピー版。 |