ed.king.gif特撮おたくはここを見ろ!
 

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 SFX的な見所は大きく2つ。
 一つ目は「こんなのどこでどうやって撮ったんだ?」という、大都市破壊のシーン。
 二つ目は都市の上にぽっかり浮かんでいる敵巨大UFO。
 特に「二つ目のすごさ」は、一つ目の「誰にでも解るすごさ」に比べると見落としがちなので、ちょっと説明しておく。



 上空に浮いている敵巨大UFOがすごくリアルだ。普通にミニチュアのUFOと実際の街並を合成したのでは決してこういう巨大でリアルな絵にはならない。どうしてもいかにもミニチュアが写っているように見えてしまう。
 これは実際の巨大なものとの見え方に明かな差があるからだ。その為反射的に、これはウソっぽいと感じてしまう。



 実際にある巨大なもの、例えば山並みを考えてみよう、電車なんかで山並みを見ると、遠くから見る山と、近くで見る山とでは、全然見え方が違う。遠くからだと水色にぼやけて見えていた山なみが、近づくにつれ色味が緑に変わり、しまいには茶色の山肌や木立がはっきり見えるようになる。誰でも知っている変化だ。
 これを「空気遠近感」という。その正体は、離れた距離にある対象物との間にある空気の層だ。その光学的作用で、実際の色やディティールが違って見える。



 「ID4」のUFOは、この空気遠近感を生かして、UFOの近くの部分をはっきりと描き、端っこの遠くの部分をぼんやりとぼかしている。巨大感を見事に演出しているのだ。リクツでは簡単だが、こういう誰でも知っている作用を、誰も見たことがないモノに応用するのはとても難しい。ちょっとした計算違いでも、素人にすらウソがばれやすいのだ。
 それを「ID4」は成功させた。今までのデジタル技術とは一線を画した画期的な使い方だと言える。

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