●10年後の日本をシミュレーションする。全人類はオタクになった。(Bart 6.23号)

今やアメリカでもOTAKUという言葉が使われだした。
そのうち全人類がオタク化してしまい、だれもオタクという言葉を使わなくなるかもしれない。
ますます、精神が子供化していく人類の10年後を想像してみるとなんだか楽しそうで、今からでも行きたい未来だと思えてくる!?


・・・(中略)・・・

 「ポイ蔵隊員、ちょっと来てくれ」
 「なんですか? 司令」
 朝、出勤すると上司に呼び出されたポイ蔵。ちなみにこの頃の企業はどの部署も5人編成で、その上に立つ上司は「司令」、部下は「隊員」と呼ばれるのが通例となっていた。
 隊員には必ず一人のボインな女性が含まれ、さらに太っている力持ちの男、メガネをかけた天才児、ニヒルな男、リーダー格の男というキャラクター付けがなされていることが多い。
 『戦隊もの』や『ドラクエ』などのキャラ設定が、自然と現実の企業の中に採用されているのだ。ちなみにポイ蔵はリーダー格だった。
 「この書類、ひらがなばかりで漢字が少ないんだが、何とかならんか?」  と上司。ポイ蔵は臆面もなく言う。
 「最近『ファイナルファンタジー17』にハマってまして、どうもあのひらがなばかりのゲームの文字に慣れてちゃって」
 「あのニンテンドウ256の『FF17』か?しょうがない。うまく処理しとくから、今夜一杯やりながら裏技を教えてくれ」
 「ラジャー!」
 上司が書類に印鑑がわりの事務用プリクラを貼るのを見届けて、ポイ蔵はアニメのフィギュアが所狭しと飾られた自分のデスクに戻った。
 「ポイゾウ、ポイゾウ!」
 人工知能搭載のパソコンが、お気に入りの声優の声で呼び出してきた。
 「なんだ? ハルミ」
 彼はパソコンに名前をつけていた。
 「電子メールが届いてるっちゃ!」
 とパソコンのハルミ。メールを開けてみるとポイ蔵と上司のやりとりを見ていた同僚からだった。・・・(後略)